保有銘柄カルテ

サンドラッグ

証券コード 9989
小売業東証プライム20期連続増配
配当利回り(予想)3.64%
株価は2026年9月18日終値。業績は2026年3月期の実績(連結)です。予想利回りは2027年3月期の配当132円で計算しています。
最終更新 2026年9月20日
株価3,629円
1株配当(予想)132円
🐔 いま持っている分
保有株数14株
1年でもらえる配当(税引前・予想)1,848円
買った値段での利回り3.55%

取得総額52,052円、取得単価は3,718円です。取得利回りは取得総額で計算しました。年間配当は入金済み額ではなく、現在の株数と会社予想から求めた相当額です。

🏢

どんな会社か

  • 全国1,594店のドラッグストア大手。本社は東京都府中市で、うち439店は子会社ダイレックスのディスカウントストアです。
  • 1957年に東京都世田谷区で創業。1980年に株式会社サンドラッグを設立し、1997年に東証二部へ上場、2002年に一部へ指定替えしました。
  • 売るのは医薬品・化粧品・日用雑貨。グループ249店では調剤も行い、調剤とECの拡大を成長戦略に置いています。
  • 事業は2つ。ドラッグストアが売上の56.8%、ダイレックスのディスカウントストアが43.2%を占めます。
新規出店と改装で店を増やす→ローコスト運営で経費を抑える→調剤・EC・PB商品で客を広げる
2026年3月期・事業別の割合
売上ドラッグストア 56.8%ディスカウントストア 43.2%利益ドラッグストア 58.7%■ディスカウントストア 41.3%
秘書のリツ2つの事業の大きさは、思ったより近いよ。売上はドラッグストアが57%、ディスカウントストアが43%。利益の取り分もほぼ同じ割合だから、薬と化粧品の会社であり、食品と日用品の安売り店の会社でもあるんだね。
事業の内訳をくわしく見る

2026年3月期のセグメント別の売上高は、ドラッグストア事業4,784億円(前期比4.1%増)、ディスカウントストア事業3,641億円(同6.4%増)です。セグメント利益はドラッグストア事業274億円、ディスカウントストア事業193億円で、合計が連結の営業利益468億円になります。ドラッグストア事業は当社のほか、星光堂薬局・サンドラッグプラス・大屋などの子会社が担い、ディスカウントストア事業は九州地盤のダイレックス1社です。ダイレックス単体の売上高は3,641億円、当期純利益は135億円で、グループの売上高の10%を超えています。2026年3月期は73店を新規出店し、79店を改装、21店を閉店しました。従業員は7,457人(ほかに平均臨時雇用者9,731人)です。

出典:2026年3月期有価証券報告書(沿革・事業の内容・関係会社の状況・従業員の状況・店舗数)2026年3月期決算短信(セグメント情報)。

📊

ディフェンシブか、景気敏感か

管理上の分類ディフェンシブ。薬・日用品・食品という毎日買うものを売る商売で、景気の波に業績が振られにくい。
秘書のリツリーマン・ショックの年も止まらなかったよ。2009年3月期は売上が2,325億円で6.6%増、純利益も15.5%増。配当も26円から29円に増やしてる(分割前の実額)。景気が悪い年に売上が落ちた記録が、10年より前まで遡っても見つからないんだ。

出典:2012年3月期有価証券報告書2009年3月期有価証券報告書(主要な経営指標等の推移・1株当たり配当額)。

📝

強みと懸念点

⭐ 強み
  • 20期連続の増配。薬・日用品・食品という毎日買うものを売る商売で、リーマン・ショックの年も売上と利益が増えました。この安定した稼ぎで、この10年、配当を減らしたことも据え置いたこともありません。
  • 累進配当を明文化。2026年に「利益の50%を目安に、配当を減らさない」方針を有価証券報告書に書きました。
  • 実質無借金の財務。新しい店を出すお金も、本業で入るお金でまかなえています。手元の現金が借入を上回り、本業のお金の出入りは10年ずっとプラスです。
  • 10年続く増収。毎年70店ほどを出し、古い店を改装して、売上は10年で1.6倍になりました。店の運営費を低く抑えるやり方で、利益率はドラッグストア4社で2番目に高い水準です。
🔵 懸念点
  • 50%に近づいた配当性向。配る割合は10年で倍近くになり、会社の目安の50%に近づきました。ここから先の増配は、利益が増えるかどうかで決まります。
  • 下がり続ける利益率。売上ほど1株利益は伸びず、利益率も自己資本で稼ぐ力も10年で下がりました。
  • キリン堂の赤字が2期続く。関西のドラッグストア、キリン堂に出資しましたが、2期続けて赤字です。その借入の保証も残っていて、立て直しが遅れれば損失が膨らむおそれがあります。
  • 人と場所の取り合い。薬剤師の採用と出店の競争が続いています。人件費が上がり続けたとき、今の利益率を保てるか。

出典:2026年3月期有価証券報告書(配当政策・事業等のリスク・保証債務)2025年3月期有価証券報告書(配当政策)2026年3月期決算短信(持分法投資損益・借入金)。

🔎

いつも見ている8つの基準

◎ 基準を大きく上回る、または方針が明文 / ○ 基準を満たす / △ 基準は外れるが、理由を説明できる / × 基準を外れ、次の決算で必ず確かめる
◎
売上は伸びているか
8,425億円。10年で1.6倍になり、減った年は一度もない。2027年3月期は8,760億円の予想。
△
営業利益率は高いか
5.6%。10年の範囲は5.2〜6.4%で、10年前の6.4%からは下がった。同業はマツキヨココカラ7.6%・スギHD4.8%・コスモス薬品3.9%で、4社では2番目。
○
1株利益(EPS)は伸びているか
268.36円。10年で1.36倍だが、減った年が3回ある。直近は4期続けて増え、2027年3月期は274.87円の予想。
◎
営業CFは黒字を続けているか
10年すべて黒字。2026年3月期は433億円で過去最高。
◎
配当は増えているか(減っていないか)
10年で50円から131円へ2.6倍。分割調整後で2007年3月期から20期連続の増配。2027年3月期は132円の予想。
◎
配当性向に無理はないか
48.8%。目安の30〜50%の中にあるが、10年前の25.3%から上がり続けている。会社の目安は50%。
◎
自己資本比率は高いか
60.1%。同業はマツキヨココカラ71.9%・コスモス薬品47.6%・スギHD47.3%。自社の10年前は61.7%で、ほぼ同じ水準を保っている。
○
現金は増えているか
705億円。10年前の460億円から1.5倍だが、2022年3月期の893億円がピークで、そこから3年続けて減ったあと戻した。
2026年9月チェック配当と財務は強い。ただし利益率とROEは10年かけて下がり、配当性向は目安の50%に近づいた。次の中間決算で、利益率が戻るかを確かめる。
🪙

配当はどう増えたか

1株配当の10年推移と今期予想(分割調整後)
03570105140円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年27年予

2017年4月1日に1株を2株にする株式分割をしています。グラフは分割後の株数に揃えた金額です。2017年3月期の配当は、当時の実額では100円でした。実額のまま並べると翌期が60円になり減配に見えますが、株数が2倍になったためで、減配ではありません。この10年に記念配当・特別配当はありません。

秘書のリツ2023年3月期に、増え方の段が変わってるよ。71円から100円へ、いきなり41%増。この期から「配当性向50%を目安とする」方針を足したからなんだ。それまでは30%台だった配当性向が、そこから45%台に上がったよ。
配当・配当性向の10年表
3月期1株配当(分割調整後・円)当時の実額(円)配当性向
20175010025.3%
2018606028.3%
2019666632.2%
2020686833.6%
2021707032.3%
2022717134.8%
202310010045.5%
202411411445.8%
202513013049.4%
202613113148.8%
2027予想13213248.0%

出典:2026年3月期有価証券報告書2022年3月期有価証券報告書2017年3月期有価証券報告書(1株当たり配当額・株式分割の注記)2023年3月期有価証券報告書(配当性向50%の方針を追加)2026年3月期決算短信(配当の状況・配当性向)。

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いまの利回りの位置

期末の配当利回り・過去10年
01234%点線は10年平均 2.24%1.3417年1.2218年2.1619年1.9720年1.7321年2.3922年2.7523年2.4424年3.0925年3.3526年3.64今
秘書のリツいまの予想利回り3.64%は、10年でいちばん高いところだよ。過去10年の各3月末では1.22〜3.35%、平均は2.24%。配当が増えた分と、株価が2024年3月末の4,667円から下がった分の両方が効いてる。9月18日の終値は3,629円だね。
予想PER13.2倍
PBR(本決算基準)1.48倍
過去の期末利回りを数字で見る
3月期3月末終値(分割調整後)期末利回り
20173,735円1.34%
20184,915円1.22%
20193,050円2.16%
20203,460円1.97%
20214,050円1.73%
20222,975円2.39%
20233,635円2.75%
20244,667円2.44%
20254,209円3.09%
20263,910円3.35%

出典:各年の1株配当(分割調整後)と、東京証券取引所の3月末終値(分割調整後)。各年の配当を3月末終値で割り、丸める前の値で単純平均しました。現在の利回り・PER・PBRは、2026年9月18日終値3,629円、会社予想の配当132円・EPS274.87円、2026年3月末の1株当たり純資産2,444.81円から計算しています。

💰

業績と財務

売上高と営業利益率
売上高(億円)03,0006,0009,000営業利益率(%)024686.46.46.05.95.95.25.45.55.55.617年18年19年20年21年22年23年24年25年26年
秘書のリツ売上はきれいな右肩上がり。でも利益率は下がっているよ。10年で5,283億円から8,425億円へ、減った年はゼロ。一方で営業利益率は6.4%から5.6%まで落ちた。2022年3月期の5.2%が底で、そこからは4年かけて少しずつ戻しているね。
1株利益(EPS)
0100200300円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年27年予
秘書のリツ減った年は2019年・2020年・2022年の3回だよ。とくに2022年3月期は営業利益が33億円減って、216.68円から204.02円に下がった。そのあとは4期連続で増えて、直近の268.36円は過去最高。2018年6月に自己株式を1,500万株消したぶんも、1株あたりの利益を押し上げてるね。
自己資本を使って稼ぐ力(ROE)
05101520%赤の点線は一般的な目安 8%17.317年17.118年14.719年13.220年12.921年11.222年11.323年11.924年11.825年11.326年
秘書のリツROEは10年すべて目安の8%超え。ただし下がってきたよ。17.3%から11.3%へ。利益は増えているのに自己資本がそれ以上に厚くなったからで、会社は新しい中期経営計画で2031年3月期に12.4%を掲げているよ。
ROE11.3%
自己資本比率60.1%
営業CF10年連続で黒字
秘書のリツお金の出入りは「稼いで、店に使う」だよ。2026年3月期は営業CFが+433億円、投資CFが△321億円、財務CFが△57億円。設備投資286億円のほとんどは新しい店と改装だね。借入は482億円あるけど、現金705億円のほうが多いよ。
現金及び現金同等物(期末)
0300600900億円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年
秘書のリツ2022年3月期の893億円がピークだよ。2024年3月期はキリン堂への出資を含めて投資に748億円を使い、現金は697億円まで減った。そこから2年かけて705億円に戻したところだね。
業績・財務の10年表
3月期売上高(億円)営業利益(億円)純利益(億円)EPS(円)ROE自己資本比率
20175,284340.6233.1197.3217.3%61.7%
20185,642360.8248.3212.3117.1%62.7%
20195,881352.3239.3204.7614.7%65.2%
20206,178366.0236.9202.6713.2%65.7%
20216,343373.5253.3216.6812.9%66.5%
20226,487340.5238.5204.0211.2%67.7%
20236,905374.5257.0219.8311.3%65.5%
20247,518410.0291.3249.0711.9%60.2%
20258,018445.0307.5262.9111.8%60.7%
20268,425468.3313.9268.3611.3%60.1%
営業CFと期末の現金(億円)
3月期営業CF現金及び現金同等物
2017282.3460
2018361.5605
2019310.9702
2020322.7807
2021317.6865
2022316.8893
2023373.8809
2024411.9697
2025411.6650
2026433.0705

長期数値の出典:2026年3月期有価証券報告書2022年3月期有価証券報告書2017年3月期有価証券報告書の「主要な経営指標等の推移」(売上高・純利益・EPS・ROE・自己資本比率・営業CF・現金)。営業利益は各期の連結損益計算書の値です。営業利益率の2025・2026年3月期は決算短信の記載値を使いました。2022年3月期から「収益認識に関する会計基準」を適用しており、それ以前の売上高は同じ基準に直されていません。

⚖️

同じ仕事の会社と比べる

同じドラッグストアの3社を並べました。4社とも日本基準の連結ですが、決算期はサンドラッグとマツキヨココカラが3月、スギホールディングスが2月、コスモス薬品が5月です。

直近の本決算サンドラッグ
9989
マツキヨココカラ
3088
スギHD
7649
コスモス薬品
3349
決算期2026年3月2026年3月2026年2月2026年5月
売上高8,425億円1兆1,174億円1兆103億円1兆996億円
営業利益率5.6%7.6%4.8%3.9%
ROE11.3%10.5%16.6%11.8%
自己資本比率60.1%71.9%47.3%47.6%
配当性向48.8%35.7%14.1%20.3%
予想利回り3.64%2.21%1.42%1.31%
秘書のリツ4社を並べると、サンドラッグの位置がはっきりするよ。売上はいちばん小さくて、利益率は2番目。目立つのは配当のほうで、配当性向48.8%も利回り3.64%も4社でいちばん高い。利益を配当に回す割合が、同業よりずっと大きいんだね。

予想利回りは2026年9月18日終値3,629円・2,529.0円・1,235.5円・6,436円と、今期予想配当132円・56円・35円・84円で計算しました。スギホールディングスは2026年9月1日に1株を2株に分割しており、予想配当35円を分割後の17.5円に直して計算しています。スギホールディングスの2026年2月期は純利益が75.1%増えた期で、翌期は27.1%減の予想です。配当性向14.1%はこの期の利益で計算した値です。ROEは各社の決算短信の記載値です。

出典:サンドラッグ 2026年3月期決算短信マツキヨココカラ&カンパニー 2026年3月期決算短信スギホールディングス 2026年2月期決算短信コスモス薬品 2026年5月期決算短信、東京証券取引所(2026年9月18日終値)。

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直近の決算と注意点

2027年3月期の第1四半期は、増収でしたが営業利益は減りました。

2026年4〜6月・前年同期との比較
売上高2,153億円/+3.7%
営業利益120億円/△1.5%
経常利益118億円/△2.2%
四半期純利益80億円/+0.9%
1株当たり四半期純利益68.53円(前年同期67.92円)

通期の会社予想(売上高8,760億円・営業利益488億円)と配当予想132円に修正はありません。営業利益の進み具合は通期予想の24.8%です。

減益の理由は、会社の説明ではドラッグストア事業の側にあります。雨の多い天候で夏物の季節品が売れず、渡航規制を背景にインバウンド需要も減りました。調剤とECは堅調で、既存店の改装効果と、石油不足の懸念による日用品の一時的な需要増もあり、売上高そのものは2.9%増えています。ディスカウントストア事業は嗜好品など利益率の高い商品が売れ、キャッシュレス決済が想定より少なかったぶん手数料も減って、営業利益は0.5%増でした。

店舗数は6店を新規出店し3店を閉店して、6月末で1,597店です。中間決算は2026年11月の予定です。

出典:2027年3月期第1四半期決算短信。

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決算とIRの記録

2026年8月14日 2027年3月期第1四半期決算
売上高3.7%増、営業利益1.5%減、四半期純利益0.9%増の80億円。通期予想・配当予想は据え置き。
2026年6月26日 有価証券報告書で累進配当を明文化
配当政策に「配当性向50%を目安とし、累進配当とする方針を定めております」と記載。前年(2025年3月期)の有価証券報告書にはこの一文がなかった。同じ報告書に新しい中期経営計画(2026〜2030年度)も載り、2031年3月期にグループ売上高1兆2,500億円・ROE12.4%を掲げている。
2026年5月15日 2026年3月期本決算・年間131円へ増配
売上高5.1%増、営業利益5.2%増、純利益2.1%増の313億円。年間配当は130円から131円へ。2027年3月期は132円を予想。
2024年2月 キリン堂ホールディングスを持分法適用会社化
関西地盤のドラッグストア。投資事業組合を通じて議決権の55.6%を持つが、連結子会社ではなく持分法適用会社。持分法投資損益は2025年3月期△15億円、2026年3月期△12億円。同社の借入に対する債務保証は417億円(2026年3月末)。
2023年3月期 配当性向50%の方針を追加・71円から100円へ
「より株主の皆様への利益還元を図るため」として、安定的・継続的な配当という基本方針に配当性向50%の目安を加えた。配当は71円から100円へ41%増え、配当性向も34.8%から45.5%になった。
2018年6月29日 自己株式15,000,000株を消却
発行済株式は134,331,184株から119,331,184株へ。その後は増減していない。
2017年4月1日 1株を2株に分割
この10年で分割はこの1回。記念配当・特別配当はない。

出典:2027年3月期第1四半期決算短信2026年3月期有価証券報告書2025年3月期有価証券報告書2023年3月期有価証券報告書2022年3月期有価証券報告書2017年3月期有価証券報告書2026年3月期決算短信。

⚠ 注意事項・数字の扱い
保有する会社の投資記録です。売買を勧めるものではなく、将来の利益・配当も保証しません。

2017年4月1日に1株を2株にする株式分割をしています。配当のグラフと表の「分割調整後」は、この分割に合わせて過去の金額を直したものです。EPSは各期の有価証券報告書の記載値で、2017年3月期から分割後の株数で表示されています。

この10年に記念配当・特別配当はありません。連続増配の年数は、2005年3月期と2006年4月にも株式分割があるため、分割の影響なく比べられる2007年3月期からを数えています。

過去の利回りは、各年の配当と3月末終値から計算しました。金額と図の数字は読みやすさのため丸めています。
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