イエローハット
最終更新 2026年9月24日
取得総額35,232円、表示取得単価は1,468円(分割後)です。取得利回りは取得総額で計算しました。年間配当は入金済み額ではなく、現在の株数と会社予想から求めた相当額です。
どんな会社か
- カー用品店の大手。全国に「イエローハット」765店を持ち、タイヤ・オイル・バッテリーの販売と取り付け・車検を手がけます。
- 1961年に東京で創業。カー用品の卸「ローヤル」として始まり、1975年からイエローハットの店を広げてきました。
- バイクと自転車の店も。「2りんかん」「バイク館」、2025年に買収したスポーツ自転車の「ワイズロード」を合わせ、グループで936店です。
- タイヤと工賃が稼ぎ頭。売上の3割がタイヤ・ホイール、15%が取り付けや車検の工賃。ほかにグループ店への卸と店舗の賃貸があります。

品目別の売上をくわしく見る
| 品目(2026年3月期) | 売上高 | 構成比 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| タイヤ・ホイール | 523億円 | 30.5% | +6.9% |
| 工賃 | 253億円 | 14.8% | +10.9% |
| 機能用品 | 183億円 | 10.7% | +5.2% |
| 洗車・オイル・ケミカル | 163億円 | 9.5% | +2.5% |
| 二輪用品 | 140億円 | 8.2% | +1.6% |
| オーディオ・ビジュアル | 75億円 | 4.4% | −9.7% |
| 車内・車外用品 | 67億円 | 3.9% | +1.5% |
| その他 | 308億円 | 18.0% | +51.8% |
「その他」には、2025年1月に子会社にしたワイズロードの自転車の売上や賃貸収入が入ります。販売経路で分けると、直営店などの小売が1,149億円(67%)、グループ店への卸が460億円(27%)です。セグメント利益の割合は、調整額を引く前の2事業の合計に対する割合です。
出典:2026年3月期有価証券報告書2026年3月期決算短信。
ディフェンシブか、景気敏感か

出典:2010年3月期有価証券報告書2025年3月期有価証券報告書。
強みと懸念点
- 車に乗る限り要るもの。タイヤ・オイル・バッテリーの交換や車検は、車に乗り続ける限りくり返し必要になる出費です。
- 全国に広がる店の網。車が生活の足になっている地方に、小さく安く作る店を毎年出し続けています。
- 同業より高い利益率。同じカー用品を扱う2社より、売上に対して多くの利益を残しています。取り付けや車検の工賃も伸びています。
- 16年続く増配。リーマン後の立て直しから毎年配当を増やし、今は利益の45%を配当に、残りも自社株買いで返す方針です。
- 不況の年の減配。リーマン・ショックの前後は最終赤字が3回あり、配当を3年続けて減らしました。次の深い不況でも増配は続くか。
- 借入が増えた財務。借金がほぼない会社でしたが、2年で借入金が530億円に。自己資本比率は81%から60%まで下がりました。
- 縮むカー用品市場とコスト増。会社自身が市場は縮小傾向と見ています。人件費やシステム費が増え、営業利益率は3年前より下がりました。
出典:2026年3月期有価証券報告書2026年3月期決算短信2025年3月期有価証券報告書2010年3月期有価証券報告書。
いつも見ている8つの基準
配当はどう動いたか

配当・配当性向の10年表
| 3月期 | 1株配当(分割調整後) | 実額 | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| 2017 | 15.0円 | 60円 | 24.8% |
| 2018 | 16.5円 | 66円 | 22.2% |
| 2019 | 18.0円 | 72円 | 22.6% |
| 2020 | 23.0円 | 46円 | 28.9% |
| 2021 | 27.0円 | 54円 | 29.1% |
| 2022 | 29.0円 | 58円 | 27.7% |
| 2023 | 31.0円 | 62円 | 26.8% |
| 2024 | 33.0円 | 66円 | 29.7% |
| 2025 | 50.0円 | 100円 | 40.5% |
| 2026 | 62.0円 | 62円 | 45.0% |
| 2027予想 | 68円 | 68円 | 47.7% |
配当性向は決算短信の連結の値です。10年の窓の外では、2008年3月期〜2010年3月期に配当を23円→19円→12円→10円と3年続けて減らしています(2度の分割前の実額)。2011年3月期から増配が続いています。
出典:2026年3月期有価証券報告書2025年3月期有価証券報告書2020年3月期有価証券報告書2010年3月期有価証券報告書2026年3月期決算短信。
いまの利回りの位置

過去の期末利回りを数字で見る
| 3月期 | 3月末終値(分割調整後) | 期末利回り |
|---|---|---|
| 2017 | 645.00円 | 2.33% |
| 2018 | 788.75円 | 2.09% |
| 2019 | 728.00円 | 2.47% |
| 2020 | 751.50円 | 3.06% |
| 2021 | 946.50円 | 2.85% |
| 2022 | 786.00円 | 3.69% |
| 2023 | 911.50円 | 3.40% |
| 2024 | 995.50円 | 3.31% |
| 2025 | 1381.00円 | 3.62% |
| 2026 | 1545.00円 | 4.01% |
株価:東京証券取引所の各3月末終値(分割調整後)。過去利回りは各期配当を3月末終値で割った計算値です。
業績と財務の10年





業績と財務の10年表
| 3月期 | 売上高 | 営業利益率 | EPS | 営業CF | 現金等 | 自己資本比率 | ROE |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2017 | 1,298億円 | 5.3% | 60.52円 | 76億円 | 36億円 | 72.4% | 8.5% |
| 2018 | 1,379億円 | 6.9% | 74.17円 | 97億円 | 74億円 | 73.0% | 9.7% |
| 2019 | 1,392億円 | 6.9% | 79.48円 | 106億円 | 130億円 | 74.8% | 9.6% |
| 2020 | 1,410億円 | 7.2% | 79.53円 | 77億円 | 82億円 | 76.9% | 9.0% |
| 2021 | 1,470億円 | 8.8% | 92.64円 | 194億円 | 140億円 | 76.7% | 9.7% |
| 2022 | 1,480億円 | 9.5% | 104.66円 | 97億円 | 109億円 | 77.6% | 10.2% |
| 2023 | 1,472億円 | 10.4% | 115.48円 | 136億円 | 83億円 | 78.1% | 10.4% |
| 2024 | 1,466億円 | 9.9% | 111.01円 | 115億円 | 48億円 | 80.8% | 9.2% |
| 2025 | 1,541億円 | 10.0% | 123.55円 | 163億円 | 312億円 | 64.8% | 9.5% |
| 2026 | 1,713億円 | 8.8% | 137.86円 | 105億円 | 397億円 | 59.8% | 9.8% |
EPSは2度の株式分割(2019年4月・2025年4月、いずれも1株→2株)に合わせています(2020年3月期以前は有報の値を2で割りました)。2025年3月期の自己資本比率は、ワイズロード買収の会計処理が確定したあとの値(64.8%)です。借入金は2024年3月期末まではほぼゼロで、2025年3月期末に短期350億円、2026年3月期末に長期180億円が加わりました。2026年3月期に11.7億円の投資有価証券売却益を特別利益に計上しています。
出典:2026年3月期有価証券報告書2025年3月期有価証券報告書2020年3月期有価証券報告書2026年3月期決算短信。
同業と比べる
カー用品店で最大手のオートバックスセブンと、カー用品・バイク用品の中古品を売買するアップガレージグループを並べました。3社とも3月期決算です。
| 2026年3月期 | イエローハット 9882 | オートバックス 9832 | アップガレージ 7134 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,713億円 | 2,801億円 | 154億円 |
| 営業利益率 | 8.8% | 4.9% | 7.2% |
| ROE | 9.8% | 6.2% | 16.0% |
| 自己資本比率 | 59.8% | 56.8% | 69.4% |
| 配当性向 | 45.0% | 56.4% | 37.0% |
| 予想利回り | 3.94% | 3.75% | 2.95% |

予想利回りは2026年9月24日終値1,728円・1,601円・1,442円と、今期予想配当68円・60円・42.5円で計算しました。同業2社の自己資本比率は、総資産と純資産から計算した値です。
出典:イエローハット 2026年3月期決算短信、オートバックスセブン・アップガレージグループの2026年3月期決算短信と有価証券報告書、東京証券取引所(2026年9月24日終値)。
最新決算を確かめる

2027年3月期は、売上高1,760億円(前期比2.8%増)、営業利益160億円(同6.0%増)、純利益122億円(同1.9%増)を予想。年間配当は6円増の68円の予定です。あわせて上限75億円・600万株の自社株買いを2027年2月まで進めており、8月末までに167万株を買いました。次は中間決算で、第1四半期に減った営業利益を上半期でどこまで取り戻せるかを確かめます。
出典:2027年3月期第1四半期決算短信2026年3月期決算短信自己株式取得に係る事項の決定および自己株式消却に係る事項の決定に関するお知らせ自己株式の取得状況に関するお知らせ(2026年9月8日)。
決算とIRの記録
出典:イエローハットにおける不正アクセスによる個人情報漏えいの可能性に関するお詫びとお知らせ2027年3月期第1四半期決算短信臨時報告書(2026年6月26日)株主提案に対する当社取締役会意見に関するお知らせ連結子会社における不正アクセスによる個人情報漏えいに関するお詫びとお知らせ【第三報】2026年3月期決算短信剰余金の配当(増配)に関するお知らせ株式会社ナルネットコミュニケーションズの株式取得(持分法適用関連会社化)のお知らせ2025年3月期有価証券報告書。
2017年3月期から2026年3月期の配当に、記念配当・特別配当はありません。2019年4月1日と2025年4月1日の株式分割(いずれも1株→2株)は、配当・EPS・株価とも分割後の株数に合わせています。2026年6月に2021年3月期〜2025年3月期の訂正有価証券報告書が出ていますが、リース取引の注記の訂正で、業績と配当の数字は変わっていません。
過去の利回りは、各期配当と3月末終値から計算しました。金額と図の数字は読みやすさのため丸めています。