保有銘柄カルテ

イエローハット

証券コード 9882
卸売業東証プライムカー用品・二輪用品
配当利回り(予想)3.94%
株価は2026年9月24日終値。業績は2026年3月期の実績(連結)です。予想利回りは2027年3月期の配当68円で計算しています。
最終更新 2026年9月24日
株価1,728円
1株配当(予想)68円
🐔 いま持っている分
保有株数24株
1年でもらえる配当(税引前・予想)1,632円
買った値段での利回り4.63%

取得総額35,232円、表示取得単価は1,468円(分割後)です。取得利回りは取得総額で計算しました。年間配当は入金済み額ではなく、現在の株数と会社予想から求めた相当額です。

🏢

どんな会社か

  • カー用品店の大手。全国に「イエローハット」765店を持ち、タイヤ・オイル・バッテリーの販売と取り付け・車検を手がけます。
  • 1961年に東京で創業。カー用品の卸「ローヤル」として始まり、1975年からイエローハットの店を広げてきました。
  • バイクと自転車の店も。「2りんかん」「バイク館」、2025年に買収したスポーツ自転車の「ワイズロード」を合わせ、グループで936店です。
  • タイヤと工賃が稼ぎ頭。売上の3割がタイヤ・ホイール、15%が取り付けや車検の工賃。ほかにグループ店への卸と店舗の賃貸があります。
タイヤやオイルを仕入れる→直営店で売るか、グループの店に卸す→交換・車検の工賃も受け取る
2026年3月期・事業別の割合
売上カー用品・二輪用品 96.6%■賃貸不動産 3.4%利益カー用品・二輪用品 90.7%■賃貸不動産 9.3%
秘書のリツ稼ぎのほとんどはカー用品と二輪用品の販売だよ。グループの店に建物を貸す賃貸不動産は、売上の3%ほどなのに利益の1割近くを出している。品目で見るとタイヤ・ホイールがいちばん大きくて、取り付けや車検の工賃も1割増えたね。
品目別の売上をくわしく見る
品目(2026年3月期)売上高構成比前期比
タイヤ・ホイール523億円30.5%+6.9%
工賃253億円14.8%+10.9%
機能用品183億円10.7%+5.2%
洗車・オイル・ケミカル163億円9.5%+2.5%
二輪用品140億円8.2%+1.6%
オーディオ・ビジュアル75億円4.4%−9.7%
車内・車外用品67億円3.9%+1.5%
その他308億円18.0%+51.8%

「その他」には、2025年1月に子会社にしたワイズロードの自転車の売上や賃貸収入が入ります。販売経路で分けると、直営店などの小売が1,149億円(67%)、グループ店への卸が460億円(27%)です。セグメント利益の割合は、調整額を引く前の2事業の合計に対する割合です。

出典:2026年3月期有価証券報告書2026年3月期決算短信。

📊

ディフェンシブか、景気敏感か

管理上の分類景気敏感。車にお金をかけるかどうかは家計しだいで、不況のときは売上が大きく落ちた。ただし、コロナの2021年3月期は増収増益だった。
秘書のリツリーマン・ショックの前後は、売上が4分の1減って、最終赤字が3回あったよ。2006年3月期の1,181億円から2009年3月期は896億円。配当も23円から10円まで3年続けて減らしたね(分割前の実額)。いまのタイヤや車検は、車に乗る限り必要になるものが中心だよ。

出典:2010年3月期有価証券報告書2025年3月期有価証券報告書。

📝

強みと懸念点

⭐ 強み
  • 車に乗る限り要るもの。タイヤ・オイル・バッテリーの交換や車検は、車に乗り続ける限りくり返し必要になる出費です。
  • 全国に広がる店の網。車が生活の足になっている地方に、小さく安く作る店を毎年出し続けています。
  • 同業より高い利益率。同じカー用品を扱う2社より、売上に対して多くの利益を残しています。取り付けや車検の工賃も伸びています。
  • 16年続く増配。リーマン後の立て直しから毎年配当を増やし、今は利益の45%を配当に、残りも自社株買いで返す方針です。
🔵 懸念点
  • 不況の年の減配。リーマン・ショックの前後は最終赤字が3回あり、配当を3年続けて減らしました。次の深い不況でも増配は続くか。
  • 借入が増えた財務。借金がほぼない会社でしたが、2年で借入金が530億円に。自己資本比率は81%から60%まで下がりました。
  • 縮むカー用品市場とコスト増。会社自身が市場は縮小傾向と見ています。人件費やシステム費が増え、営業利益率は3年前より下がりました。

出典:2026年3月期有価証券報告書2026年3月期決算短信2025年3月期有価証券報告書2010年3月期有価証券報告書。

🔎

いつも見ている8つの基準

◎ 基準を大きく上回る、または方針が明文 / ○ 基準を満たす / △ 基準は外れるが、理由を説明できる / × 基準を外れ、次の決算で必ず確かめる
○
売上は伸びているか
1,713億円。10年で1.3倍。2023年3月期と2024年3月期は少し減った。2026年3月期の11%増には、ワイズロードの買収分が入っている。今期予想は1,760億円。
△
営業利益率は高いか
8.8%。同業のオートバックス(4.9%)とアップガレージ(7.2%)より高い。ただ自社では2023年3月期の10.4%が最高で、そこから下がった。今期予想は9.1%。
○
1株利益(EPS)は伸びているか
137.86円。10年で2.3倍。減ったのは2024年3月期だけ。今期予想は142.61円。
◎
営業CFは黒字を続けているか
10年すべて黒字。2026年3月期は105億円。
◎
配当は増えているか(減っていないか)
16期連続の増配。10年で約4.1倍(分割調整後15円→62円)。今期予想は68円。
◎
配当性向に無理はないか
45.0%。今の中期経営計画では45%を目安にしている。今期予想は47.7%。
○
自己資本比率は高いか
59.8%。2024年3月期の80.8%から2年で下がった。同業は57%と69%。
△
現金は増えているか
現金同等物は397億円で、10年前の36億円から増えた。ただ借入金530億円を下回り、借りる前は2021年3月期の140億円から3年続けて減っていた。
2026年9月チェック配当は16年増え続け、方針も数字で決まっている。借入を使った還元が続くなかで、本業の利益が計画どおり伸びるかを決算ごとに確かめる。
🪙

配当はどう動いたか

1株配当の10年推移と今期予想
020406080円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年27年予
3月期の決算です。2019年4月1日と2025年4月1日にそれぞれ1株を2株に分割したため、それより前の配当は分割後の株数に合わせています(2019年3月期以前は4で割り、2020年3月期〜2025年3月期は2で割りました)。実額では2019年3月期72円→2020年3月期46円、2025年3月期100円→2026年3月期62円と減ったように見えますが、分割のためで、減配ではありません。記念配当・特別配当はありません。
秘書のリツ2025年3月期は、配当が33円から50円へ一気に増えたよ。会社は「早めに株主還元を充実させるため」として、期末配当を大きく増やしたんだ。翌年からは配当性向45%が目安になったよ。それまでの配当性向は30%前後だったね。
配当・配当性向の10年表
3月期1株配当(分割調整後)実額配当性向
201715.0円60円24.8%
201816.5円66円22.2%
201918.0円72円22.6%
202023.0円46円28.9%
202127.0円54円29.1%
202229.0円58円27.7%
202331.0円62円26.8%
202433.0円66円29.7%
202550.0円100円40.5%
202662.0円62円45.0%
2027予想68円68円47.7%

配当性向は決算短信の連結の値です。10年の窓の外では、2008年3月期〜2010年3月期に配当を23円→19円→12円→10円と3年続けて減らしています(2度の分割前の実額)。2011年3月期から増配が続いています。

出典:2026年3月期有価証券報告書2025年3月期有価証券報告書2020年3月期有価証券報告書2010年3月期有価証券報告書2026年3月期決算短信。

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いまの利回りの位置

期末の配当利回り・過去10年
012345%点線は10年平均 3.08%2.3317年2.0918年2.4719年3.0620年2.8521年3.6922年3.4023年3.3124年3.6225年4.0126年3.94今
秘書のリツいまの予想利回り3.94%は、10年平均3.08%より高いよ。過去10年の各3月末では2.09〜4.01%。配当が株価より速く増えて、利回りが上がってきたね。
予想PER12.1倍
PBR(本決算基準)1.19倍
過去の期末利回りを数字で見る
3月期3月末終値(分割調整後)期末利回り
2017645.00円2.33%
2018788.75円2.09%
2019728.00円2.47%
2020751.50円3.06%
2021946.50円2.85%
2022786.00円3.69%
2023911.50円3.40%
2024995.50円3.31%
20251381.00円3.62%
20261545.00円4.01%

株価:東京証券取引所の各3月末終値(分割調整後)。過去利回りは各期配当を3月末終値で割った計算値です。

📈

業績と財務の10年

売上高と営業利益率
売上高(億円)05001,0001,5002,000営業利益率(%)0510155.36.96.97.28.89.510.49.910.08.817年18年19年20年21年22年23年24年25年26年
秘書のリツ売上は10年で1.3倍。ゆっくりだけど、ほぼ毎年増えているよ。営業利益率は5%台から10%台まで上がったあと、人件費や物流拠点の移転費用がかさんで8.8%に下がったね。
1株利益(EPS)
04080120160円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年27年予
秘書のリツEPSは10年で2.3倍。売上より速く伸びたよ。利益率が上がったのと、自社株買いで株数が減った分が効いている。2026年3月期は持っている株を売った利益12億円も入っているね。
自己資本を使って稼ぐ力(ROE)
051015%赤の点線は一般的な目安 8%8.517年9.718年9.619年9.020年9.721年10.222年10.423年9.224年9.525年9.826年
秘書のリツROEは10年とも目安の8%を超えているけど、10%前後で横ばいだよ。会社は2028年3月期に10%以上を目標にしているね。
ROE9.8%
自己資本比率59.8%
営業CF10年連続黒字
秘書のリツ営業CFは10年すべて黒字だよ。2026年3月期は105億円。店の設備に96億円、配当に54億円、自社株買いに50億円を使って、足りない分を長期の借入180億円でまかなったね。
現金及び現金同等物(期末)
0100200300400億円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年
秘書のリツ現金は2025年3月期から急に増えたけど、借りたお金が入っているよ。借入を始める前は、2021年3月期の140億円から2024年3月期の48億円まで3年続けて減っていた。いまの借入金は530億円で、現金の397億円より多いね。
業績と財務の10年表
3月期売上高営業利益率EPS営業CF現金等自己資本比率ROE
20171,298億円5.3%60.52円76億円36億円72.4%8.5%
20181,379億円6.9%74.17円97億円74億円73.0%9.7%
20191,392億円6.9%79.48円106億円130億円74.8%9.6%
20201,410億円7.2%79.53円77億円82億円76.9%9.0%
20211,470億円8.8%92.64円194億円140億円76.7%9.7%
20221,480億円9.5%104.66円97億円109億円77.6%10.2%
20231,472億円10.4%115.48円136億円83億円78.1%10.4%
20241,466億円9.9%111.01円115億円48億円80.8%9.2%
20251,541億円10.0%123.55円163億円312億円64.8%9.5%
20261,713億円8.8%137.86円105億円397億円59.8%9.8%

EPSは2度の株式分割(2019年4月・2025年4月、いずれも1株→2株)に合わせています(2020年3月期以前は有報の値を2で割りました)。2025年3月期の自己資本比率は、ワイズロード買収の会計処理が確定したあとの値(64.8%)です。借入金は2024年3月期末まではほぼゼロで、2025年3月期末に短期350億円、2026年3月期末に長期180億円が加わりました。2026年3月期に11.7億円の投資有価証券売却益を特別利益に計上しています。

出典:2026年3月期有価証券報告書2025年3月期有価証券報告書2020年3月期有価証券報告書2026年3月期決算短信。

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同業と比べる

カー用品店で最大手のオートバックスセブンと、カー用品・バイク用品の中古品を売買するアップガレージグループを並べました。3社とも3月期決算です。

2026年3月期イエローハット
9882
オートバックス
9832
アップガレージ
7134
売上高1,713億円2,801億円154億円
営業利益率8.8%4.9%7.2%
ROE9.8%6.2%16.0%
自己資本比率59.8%56.8%69.4%
配当性向45.0%56.4%37.0%
予想利回り3.94%3.75%2.95%
秘書のリツ最大手のオートバックスより売上は小さいけど、利益率とROEはイエローハットが上だよ。アップガレージは中古品が中心で、会社の規模は10分の1ほど。ROEは高いけど、配当に回す割合は3社でいちばん低いね。

予想利回りは2026年9月24日終値1,728円・1,601円・1,442円と、今期予想配当68円・60円・42.5円で計算しました。同業2社の自己資本比率は、総資産と純資産から計算した値です。

出典:イエローハット 2026年3月期決算短信、オートバックスセブン・アップガレージグループの2026年3月期決算短信と有価証券報告書、東京証券取引所(2026年9月24日終値)。

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最新決算を確かめる

売上高412億円
営業利益29.1億円
純利益28.5億円
2027年3月期・第1四半期(4〜6月)
売上高412.5億円(前年同期比2.4%増)
営業利益29.1億円(同16.9%減)
純利益28.5億円(同6.3%増)
販売費・一般管理費156.2億円(同5.6%増)
通期予想・年間配当据え置き・68円(中間34円)
秘書のリツ第1四半期は増収だけど、営業利益は17%減ったよ。店のスタッフを増やした人件費や研修費、システムの更新費用が増えたのが理由。純利益が増えたのは、不動産を売った利益が入ったからだね。

2027年3月期は、売上高1,760億円(前期比2.8%増)、営業利益160億円(同6.0%増)、純利益122億円(同1.9%増)を予想。年間配当は6円増の68円の予定です。あわせて上限75億円・600万株の自社株買いを2027年2月まで進めており、8月末までに167万株を買いました。次は中間決算で、第1四半期に減った営業利益を上半期でどこまで取り戻せるかを確かめます。

出典:2027年3月期第1四半期決算短信2026年3月期決算短信自己株式取得に係る事項の決定および自己株式消却に係る事項の決定に関するお知らせ自己株式の取得状況に関するお知らせ(2026年9月8日)。

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決算とIRの記録

2026年8月28日 個人情報漏えいの可能性(イエローハット)
WEB作業予約システムへの不正アクセスで、会員最大180万人分の氏名・電話番号・メールアドレス・会員番号が漏えいした可能性。クレジットカード情報は持っていないと説明。
2026年7月31日 2027年3月期第1四半期決算
売上2.4%増、営業利益16.9%減。通期予想と年間配当68円は据え置き。特別損失に情報セキュリティ対策費2.1億円。
2026年6月24日 株主総会で株主提案を否決
ストラテジックキャピタルなどによる「純利益の全額を配当に」などの提案は、賛成31.8%・25.2%で否決。
2026年6月19日 子会社の個人情報漏えい(第三報)
4月に判明した2りんかんイエローハットの会員サーバーへの不正アクセスについて、調査結果と再発防止策を公表。
2026年5月8日 2026年3月期本決算・増配
売上11.2%増、営業利益2.4%減、純利益6.3%増。期末配当を29円から33円に増額(年62円)。上限75億円の自社株買いと、取得した株の全部消却を決議。
2026年1月21日 ナルネットコミュニケーションズを持分法適用関連会社に
リース車両の整備を受託する会社の株式を20.02%まで取得。
2025年5月9日 2025年3月期本決算
期末配当を65円(分割前)とし、年100円に。2026年3月期から3年間は「配当性向45%を目安、総還元性向を3年累計で100%以上」とする方針。
2025年4月1日 株式分割
1株を2株に分割。
2025年1月 ワイズロードを買収
スポーツ自転車店チェーンを運営するワイ・インターナショナルの全株式を取得。

出典:イエローハットにおける不正アクセスによる個人情報漏えいの可能性に関するお詫びとお知らせ2027年3月期第1四半期決算短信臨時報告書(2026年6月26日)株主提案に対する当社取締役会意見に関するお知らせ連結子会社における不正アクセスによる個人情報漏えいに関するお詫びとお知らせ【第三報】2026年3月期決算短信剰余金の配当(増配)に関するお知らせ株式会社ナルネットコミュニケーションズの株式取得(持分法適用関連会社化)のお知らせ2025年3月期有価証券報告書。

⚠ 注意事項・数字の扱い
保有する会社の投資記録です。売買を勧めるものではなく、将来の利益・配当も保証しません。

2017年3月期から2026年3月期の配当に、記念配当・特別配当はありません。2019年4月1日と2025年4月1日の株式分割(いずれも1株→2株)は、配当・EPS・株価とも分割後の株数に合わせています。2026年6月に2021年3月期〜2025年3月期の訂正有価証券報告書が出ていますが、リース取引の注記の訂正で、業績と配当の数字は変わっていません。

過去の利回りは、各期配当と3月末終値から計算しました。金額と図の数字は読みやすさのため丸めています。
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