保有銘柄カルテ

ステップ

証券コード 9795
サービス業東証プライム学習塾
配当利回り(予想)3.82%
株価は2026年9月18日終値。業績は2025年9月期の実績です。予想利回りは2026年9月期の配当88円で計算しています。
最終更新 2026年9月24日
株価2,302円
1株配当(予想)88円
🐔 いま持っている分
保有株数21株
1年でもらえる配当(税引前・予想)1,848円
買った値段での利回り4.40%

取得総額41,979円、表示取得単価は1,999円です。取得利回りは取得総額で計算しました。年間配当は入金済み額ではなく、現在の株数と会社予想から求めた相当額です。

🏢

どんな会社か

  • 神奈川県だけの進学塾。小学5年生から高校3年生までに教える学習塾で、校舎はすべて神奈川県内に置いています。
  • 1975年に藤沢で創業。藤沢市の「ステップ学習教室」から始まり、50年以上続いています。
  • 公立トップ高校に強い。県の学力向上進学重点校8校で、合格者の半数以上をステップの塾生が占めます。
  • 中学生向けが売上の8割。高校受験の小中学生部門が約8割、大学受験の高校生部門が約2割です。
教師を正社員で採り、自社で育てる→公立トップ高校の合格実績→評判で生徒が集まり、高校部へ進む
2025年9月期・部門別の売上の割合
売上小中学生部門 79.0%■高校生部門 21.0%
秘書のリツ2025年9月末の生徒数は3万6,744人だよ。2026年春は、県の重点校8校すべてで塾別の合格者数1位になったんだ。小学生の低学年を預かる学童の「STEPキッズ」も藤沢などで開いているよ。
部門別の数字をくわしく見る
部門売上高前期比期中平均の生徒数
小中学生部門125.2億円4.6%増28,787人
高校生部門33.3億円6.5%増6,339人

学習塾の1事業のため、部門別の利益は開示していません。学童・保育の売上は小中学生部門に含まれます。教材は自社で作って印刷しています。

出典:2025年9月期有価証券報告書2026年9月期第3四半期決算短信。

📊

ディフェンシブか、景気敏感か

管理上の分類ディフェンシブ。子どもの受験のための費用は、景気が悪くても削られにくい。
秘書のリツリーマン・ショックの時期も、売上・利益・配当がそろって増えたよ。2008〜2010年9月期は増収増益で、配当も16円、17円、18円と上げた。利益が大きく落ちたのはコロナの2020年だけで、そのときも配当は38円から40円に増やしたんだ。

出典:2010年9月期有価証券報告書2020年9月期有価証券報告書。

📝

強みと懸念点

⭐ 強み
  • 地域を絞った一番手。神奈川県に校舎を集め、公立トップ高校の合格者の半分以上を送り出しています。その実績が評判になり、生徒を呼ぶ循環ができています。
  • 校舎を増やさず伸ばす力。新しい校舎を抑えた年も、空いている席を埋め、満席の学年のクラスを増やして生徒数を伸ばしています。
  • 大地震にも備えた財務。授業が1年止まっても人を手放さずにすむよう、約100億円の蓄えを目標に貯め、借金にはほとんど頼っていません。
  • 利益の半分を配当に。配当性向50%を目安とし、記念配当を除く普通配当を2007年9月期から毎年増やしています。
🔵 懸念点
  • 利益と連動する配当。配当を利益の半分と決めたので、利益が減れば配当も減る形です。コロナの2020年のように利益が3割落ちる年に、増配を続けられるか。
  • 少子化と地域の偏り。神奈川の15歳人口は、今後10年ほどで2割近く減る見込みです。子どもが早く減る県西・県央では、すでに中学生の募集に苦戦しています。
  • 人に頼る商売。授業の質は教師しだいで、2023年は給与の引き上げや特別手当などで営業利益が1割強減りました。採用や育成がつまずけば、合格実績と生徒募集に響きます。

出典:2025年9月期有価証券報告書2026年9月期第3四半期決算短信今後の経営方針に関するお知らせ(2023年5月)2020年9月期有価証券報告書。

🔎

いつも見ている8つの基準

◎ 基準を大きく上回る、または方針が明文 / ○ 基準を満たす / △ 基準は外れるが、理由を説明できる / × 基準を外れ、次の決算で必ず確かめる
◎
売上は伸びているか
158.5億円。10年で1.6倍。減ったのはコロナの2020年だけ。今期は第3四半期までで3.6%増、通期予想は164.9億円。
◎
営業利益率は高いか
23.9%。会社は20%程度を目安にしている。同業の学究社は22.2%、早稲田アカデミーは10.5%。
○
1株利益(EPS)は伸びているか
170.35円で過去最高。10年で1.7倍。コロナの2020年と、教師の処遇を上げた2023年の2回減った。今期予想は176.51円。
◎
営業CFは黒字を続けているか
10年すべて黒字。いちばん少ないコロナの2020年でも18.7億円。
◎
配当は増えているか(減っていないか)
10年で30円から85円へ、毎年増配。減配はない。今期予想は88円。
◎
配当性向に無理はないか
49.9%。目安の50%どおり。今期予想も49.9%。
◎
自己資本比率は高いか
89.7%。10年ずっと80%を超えている。同業の学究社65.0%、早稲田アカデミー63.2%より高い。
△
現金は増えているか
現金同等物は75.8億円。10年前の28.5億円からは増えたが、2024・2025年と2年続けて減った。2025年に29億円を満期まで持つ社債などへ移したためで、預金と債券を合わせると114億円から125億円に増えている。
2026年9月チェック稼ぐ力も財務も厚く、配当は利益の半分で決まる。少子化のなかで生徒数を伸ばし続けられるかを、決算ごとに確かめる。
🪙

配当はどう動いたか

1株配当の10年推移と今期予想
0255075100円16年17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年予
9月期の決算です。この10年に記念配当・特別配当はなく、株式分割・併合もありません。
秘書のリツ2023年に46円から72円へ跳ねたのは、配当の目安を利益の3割から5割に上げたからだよ。大地震に備えた約100億円の蓄えがほぼ貯まったことと、大きな校舎の建設がしばらくないことが理由なんだ。同じときに、教師の給与の引き上げにもお金を回すと決めているよ。
配当・配当性向の10年表
9月期1株配当1株利益配当性向
201630円100.39円29.9%
201733円110.65円29.8%
201834円112.40円30.2%
201938円117.92円32.2%
202040円81.38円49.1%
202145円149.71円30.1%
202246円155.27円29.6%
202372円145.71円49.4%
202477円155.59円49.5%
202585円170.35円49.9%
2026予想88円176.51円49.9%

配当性向は有価証券報告書の値です。2020年の49.2%は、コロナで利益が減っても配当を増やしたために上がったものです。10年の窓の外では、2013年9月期の28円に東証一部指定の記念配当5円が入っています。翌年の24円は普通配当どうしでは23円からの増配です。

出典:2025年9月期有価証券報告書2020年9月期有価証券報告書2013年9月期有価証券報告書業績予想及び配当予想の修正(2023年5月)剰余金の配当に関するお知らせ(2025年10月)。

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いまの利回りの位置

期末の配当利回り・過去10年
012345%点線は10年平均 2.87%2.6316年2.2517年2.2218年2.6819年2.5120年2.3321年2.5922年4.1523年3.9824年3.4025年3.82今
秘書のリツいまの予想利回り3.82%は、10年平均2.87%より高いよ。過去10年の各9月末では2.22〜4.15%。2023年に配当の目安を上げてから、利回りが一段上がったんだ。
予想PER13.0倍
PBR(本決算基準)1.32倍
過去の期末利回りを数字で見る
9月期9月末終値期末利回り
20161,142円2.63%
20171,469円2.25%
20181,530円2.22%
20191,418円2.68%
20201,594円2.51%
20211,928円2.33%
20221,778円2.59%
20231,734円4.15%
20241,933円3.98%
20252,503円3.40%

株価:東京証券取引所(各年9月の最終売買日の終値。IR BANK経由)。過去利回りは各期配当を9月末の終値で割った計算値です。

📈

業績と財務の10年

売上高と営業利益率
売上高(億円)04080120160営業利益率(%)010203024.124.524.323.217.726.926.822.123.323.916年17年18年19年20年21年22年23年24年25年
秘書のリツ売上はコロナの2020年を除いて毎年増えて、営業利益率もその年を除けば20%台だよ。2020年は3月の一斉休校で2週間休み、その分の授業料2.8億円を家庭に返した。2023年は教師の給与引き上げや授業の機器にお金をかけて、利益率が26%台から22%台に下がったんだ。
1株利益(EPS)
050100150200円16年17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年予
秘書のリツ1株利益は2020年と2023年に下がったけど、どちらも次の年に取り戻したよ。2025年の170円は過去最高。自社株買いで株数が減っているぶん、今期の予想は176円に上がっているね。
自己資本を使って稼ぐ力(ROE)
051015%赤の点線は一般的な目安 8%10.516年10.717年10.118年9.819年6.520年11.221年10.822年9.523年9.624年10.025年
秘書のリツROEはコロナの2020年を除いて、10%前後で安定しているよ。自己資本が9割もあってお金を厚く持っているのに、目安の8%を超えているんだ。
ROE10.0%
自己資本比率89.7%
営業CF10年連続黒字
秘書のリツ営業CFは10年すべて黒字だよ。2025年は33.8億円で、配当の支払い12.7億円と自社株買い4.7億円をまかなえている。
現金及び現金同等物(期末)
0255075100億円16年17年18年19年20年21年22年23年24年25年
秘書のリツ2023年までは毎年増えて、2025年に減ったよ。2020年に急に増えたのは、コロナが長引いたときに備えて30.5億円を借りたから。2025年に減ったのは、29億円を満期まで持つ社債などに移したからで、お金が外に出たわけではないんだ。
業績と財務の10年表
9月期売上高営業利益率EPS営業CF現金等自己資本比率ROE
2016101.8億円24.1%100.39円20.3億円28億円84.7%10.5%
2017105.7億円24.5%110.65円24.6億円34億円86.1%10.7%
2018110.3億円24.3%112.40円24.1億円39億円89.0%10.1%
2019115.9億円23.2%117.92円21.6億円46億円88.8%9.8%
2020109.3億円17.7%81.38円18.7億円76億円80.9%6.5%
2021130.4億円26.9%149.71円37.2億円84億円85.4%11.2%
2022136.5億円26.8%155.27円30.6億円91億円89.9%10.8%
2023144.4億円22.1%145.71円28.5億円95億円90.6%9.5%
2024151.0億円23.3%155.59円33.8億円94億円89.7%9.6%
2025158.5億円23.9%170.35円33.8億円76億円89.7%10.0%

子会社がないため、10年とも単体の数字です。2025年9月末の現金及び預金は78.4億円、投資有価証券は47.0億円(うち満期まで持つ社債など46.4億円)です。2020年の借入は、2025年9月末には1.0億円まで返しています。

出典:2025年9月期有価証券報告書2024年9月期有価証券報告書2023年9月期有価証券報告書2020年9月期有価証券報告書2015年9月期有価証券報告書。

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同業と比べる

首都圏で、高校受験を中心に集団授業をしている学習塾を並べました。学究社は東京の「ena」、早稲田アカデミーは首都圏の進学塾です。2社は3月期、ステップは9月期です。

直近の本決算ステップ
9795
学究社
9769
早稲田アカデミー
4718
売上高158億円131億円377億円
営業利益率23.9%22.2%10.5%
ROE10.0%23.8%15.7%
自己資本比率89.7%65.0%63.2%
配当性向49.9%60.6%40.9%
予想利回り3.82%4.88%2.96%
秘書のリツ稼ぐ力は学究社と並んで高いけど、ROEは3社でいちばん低いよ。ステップは自己資本が9割とお金を厚く持っているぶん、ROEが上がりにくいんだ。借金に頼らない守りの固さは3社でいちばんだね。

ステップは2025年9月期(単体)、学究社と早稲田アカデミーは2026年3月期(連結)の実績です。いずれも日本基準です。予想利回りは2026年9月18日終値2,302円・2,601円・2,533円と、今期予想配当88円・127円・75円で計算しました。

出典:ステップ 2025年9月期決算短信学究社 2026年3月期決算短信早稲田アカデミー 2026年3月期決算短信、東京証券取引所(2026年9月18日終値)。

🧾

最新決算を確かめる

売上高122.2億円
営業利益30.3億円
純利益21.5億円
2026年9月期・第3四半期累計(2025年10月〜2026年6月)
売上高122.2億円(前年同期比3.6%増)
営業利益30.3億円(同6.3%増)
純利益21.5億円(同8.2%増)
通期予想売上164.9億円・営業利益39.4億円(据え置き)
年間配当(予想)88円(中間44円)
秘書のリツ営業利益は通期予想の76.8%まで来ていて、前の年の同じ時期(75.3%)とほぼ同じだよ。夏期講習のある7〜9月が残っているね。6月末の生徒数は3万6,200人を超えて、期中平均は2.7%増えている。中学生は、横浜・川崎では増えているけど、県西・県央では募集に苦戦しているんだ。

今期も新しい校舎は抑え、空席を埋めて生徒を増やす方針です。次は10月下旬の本決算で、生徒数の伸びと、来期の配当予想が利益の半分の水準で増配になるかを確かめます。

出典:2026年9月期第3四半期決算短信2025年9月期決算短信。

🗓

決算とIRの記録

2026年7月30日 2026年9月期第3四半期決算
売上3.6%増、営業利益6.3%増、純利益8.2%増。県の重点校8校すべてで塾別の合格者数1位に。通期予想と年間配当88円は据え置き。
2026年3月23日 自己株式の取得終了
2025年9月の決議に基づき、272,500株を6.7億円で取得(上限は28万株・6.72億円)。
2025年10月30日 2025年9月期本決算
売上5.0%増、営業利益7.7%増、純利益7.2%増。期末配当を予想の41円から45円に増やし、年85円に。今期は売上164.9億円・営業利益39.4億円・配当88円の予想。
2025年10月1日 自己株式の取得終了
2024年9月の決議に基づき、211,500株を4.7億円で取得。上限(48.4万株・8.99億円)には届かずに期間を終えた。
2023年5月17日 今後の経営方針
教師の給与引き上げと教育環境に約7.5億円を追加で投じると発表。営業利益率は21%程度に下がる見込みとし、配当性向の目安を30%から50%に引き上げ。
2020年9月期 コロナの影響
3月の一斉休校で2週間休講し、授業料2.8億円を返還。4〜5月はオンライン授業に切り替え。30.5億円を借り入れた。

出典:2026年9月期第3四半期決算短信自己株式の取得状況及び取得終了(2026年3月)2025年9月期決算短信剰余金の配当に関するお知らせ自己株式の取得状況及び取得終了(2025年10月)今後の経営方針に関するお知らせ2020年9月期有価証券報告書。

⚠ 注意事項・数字の扱い
保有する会社の投資記録です。売買を勧めるものではなく、将来の利益・配当も保証しません。

9月期決算の会社です。この10年に記念配当・特別配当、株式分割・併合はありません。10年の窓の外では、2013年9月期に東証一部指定の記念配当5円があります。子会社がないため、数字はすべて単体です。

過去の利回りは、各期配当と9月末の終値から計算しました。金額と図の数字は読みやすさのため丸めています。
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