エーアイテイー
最終更新 2026年9月26日
取得総額30,150円、取得単価は2,010円です。年間配当は入金済み額ではなく、現在の株数と会社予想から求めた相当額です。
どんな会社か
- 中国からの輸入に強い仲介業者。船を持たず、船会社のコンテナを使って荷主の貨物を運ぶ国際フォワーダーです。
- 1988年に大阪で創業。雑貨の輸入会社として始まり、1995年から国際貨物輸送に転じました。
- 衣料品と雑貨の輸入が柱。運ぶコンテナの9割以上が輸入で、通関や国内の配送までまとめて引き受けます。
- 日本と中国の2本立て。日本・中国・その他(台湾・ベトナム・ミャンマー)の3つで、日本が売上の8割台半ばを占めます。

売上は外部顧客への営業収益で、日本497.3億円・中国70.1億円・その他16.6億円。セグメント利益は33.6億円・6.6億円・1.8億円です。2019年3月に日新運輸を株式交換で完全子会社にしました(2026年2月期の同社の営業収益は192億円)。ロジスティード(旧日立物流)が議決権の20.66%を持ち、エーアイテイーは同社の持分法適用関連会社です。
出典:2026年2月期有価証券報告書2026年2月期決算短信2026年2月期決算補足資料支配株主等に関する事項について。
ディフェンシブか、景気敏感か

出典:2010年2月期有価証券報告書2026年2月期有価証券報告書。
強みと懸念点
- 日中の海上輸送の実績。中国の沿岸部に自前の拠点網を持つ独立系で、商社やメーカーの系列に縛られず、幅広い荷主から仕事を受けています。
- 船を持たない身軽な商売。大きな設備がいらないので、少ない元手で稼げます。稼いだお金が手元に残りやすい形です。
- 借入に頼らない厚い財務。総資産の半分ほどが現預金で、事業のお金を自前でまかなえています。
- 減らさずに増やしてきた配当。記念配当を除いた普通配当は、この10年一度も減っていません。今期も10円の増配予定です。
- 配当に回す割合の高さ。利益の7割以上を配当に回す水準まで上がりました。運賃の下落で利益が2割近く減った2024年2月期のような年に、増配を続けられるか。
- 中国と衣料・雑貨への集中。貨物の大半が中国からの輸入で、荷主も繊維・雑貨に偏っています。日中関係の悪化や衣料品の消費の落ち込みが、そのまま響きます。
- 運賃と人件費の上昇。2025年2月期は夏以降に売上総利益率が大きく下がり、営業利益が6%減りました。上がった費用を値上げで通せないと、利益が削られます。
出典:2026年2月期有価証券報告書2026年2月期決算短信2026年2月期決算補足資料2021年2月期有価証券報告書。
いつも見ている8つの基準
配当はどう動いたか

配当・配当性向の10年表
| 2月期 | 1株配当 | うち記念 | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| 2017 | 30円 | — | 58.4% |
| 2018 | 35円 | — | 60.8% |
| 2019 | 36円 | — | 58.9% |
| 2020 | 36円 | — | 64.9% |
| 2021 | 38円 | 2円 | 51.8% |
| 2022 | 58円 | 7円 | 57.6% |
| 2023 | 80円 | — | 51.0% |
| 2024 | 80円 | — | 62.9% |
| 2025 | 80円 | — | 61.7% |
| 2026 | 100円 | — | 74.0% |
| 2027予想 | 110円 | — | 76.2% |
配当性向は決算短信の連結の値で、記念配当を含みます。10年の窓の外では、2015年2月期の50円に創立20周年記念配当20円が入っていて、翌年の30円は普通配当では据え置きです。
出典:2026年2月期有価証券報告書2021年2月期有価証券報告書2017年2月期有価証券報告書2026年2月期決算短信配当予想の修正(増配)に関するお知らせ。
いまの利回りの位置

過去の期末利回りを数字で見る
| 2月期 | 2月末終値 | 期末利回り |
|---|---|---|
| 2017 | 1,015円 | 2.96% |
| 2018 | 1,113円 | 3.14% |
| 2019 | 1,071円 | 3.36% |
| 2020 | 817円 | 4.41% |
| 2021 | 989円 | 3.84% |
| 2022 | 1,321円 | 4.39% |
| 2023 | 1,530円 | 5.23% |
| 2024 | 1,795円 | 4.46% |
| 2025 | 1,580円 | 5.06% |
| 2026 | 2,292円 | 4.36% |
株価:東京証券取引所の各2月末終値。過去利回りは各期配当(記念配当を含む)を2月末終値で割った計算値です。
業績と財務の10年





業績と財務の10年表
| 2月期 | 売上高 | 営業利益率 | EPS | 営業CF | 現金同等物 | 自己資本比率 | ROE |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2017 | 213億円 | 6.5% | 51.35円 | 9.9億円 | 32億円 | 74.3% | 20.1% |
| 2018 | 251億円 | 6.0% | 57.56円 | 7.6億円 | 39億円 | 72.9% | 20.7% |
| 2019 | 278億円 | 5.6% | 61.09円 | 14.9億円 | 48億円 | 72.2% | 20.3% |
| 2020 | 450億円 | 3.5% | 55.49円 | 22.2億円 | 108億円 | 54.9% | 15.4% |
| 2021 | 458億円 | 5.0% | 73.40円 | 15.2億円 | 101億円 | 55.6% | 14.8% |
| 2022 | 599億円 | 6.0% | 100.75円 | 37.7億円 | 124億円 | 59.2% | 18.2% |
| 2023 | 695億円 | 7.6% | 156.85円 | 53.2億円 | 153億円 | 65.6% | 24.4% |
| 2024 | 514億円 | 8.4% | 127.23円 | 31.7億円 | 144億円 | 73.4% | 17.7% |
| 2025 | 556億円 | 7.3% | 129.72円 | 32.3億円 | 140億円 | 74.6% | 16.7% |
| 2026 | 584億円 | 7.2% | 135.18円 | 35.3億円 | 139億円 | 74.3% | 16.1% |
売上高は決算書の「営業収益」です。2023年2月期から収益認識の新しい会計基準を使っていますが、会社は影響を軽微としています。2020年2月期は日新運輸の子会社化で、売上・現金・総資産が大きく増え、自己資本比率は下がりました。利子のつく負債は、決算短信のキャッシュ・フロー対有利子負債比率(8.0%)と営業CFから求めた概算です。
出典:2026年2月期有価証券報告書2023年2月期有価証券報告書2022年2月期有価証券報告書2021年2月期有価証券報告書2017年2月期有価証券報告書2026年2月期決算短信。
同業と比べる
国際輸送の仲介(フォワーディング)を手がける会社から、業界最大手のNIPPON EXPRESS HDと、倉庫と国際物流を持つ三井倉庫HDを並べました。決算期はそれぞれ2月・12月・3月です。
| 直近の本決算 | エーアイテイー 9381 | NIPPON EXPRESS HD 9147 | 三井倉庫HD 9302 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 584億円 | 2兆5,748億円 | 2,995億円 |
| 営業利益率 | 7.2% | 2.0% | 7.4% |
| ROE | 16.1% | 0.3% | 8.6% |
| 自己資本比率 | 74.3% | 34.3% | 45.7% |
| 配当性向 | 74.0% | 926.7% | 33.0% |
| 予想利回り | 4.64% | 1.73% | 1.49% |

NIPPON EXPRESS HDは2025年12月期(国際会計基準)で、減損損失の計上で純利益が9割減り、配当性向が926.7%になりました。同社の自己資本比率とROEの欄は、親会社所有者帰属持分比率と親会社所有者帰属持分当期利益率です。予想利回りは2026年9月25日終値2,370円・5,793円・3,367円と、今期予想配当110円・100円・50円で計算しました。中国との海上輸送を手がけていた内外トランスラインと日新は、2025年に買収されて上場をやめています。
出典:エーアイテイー 2026年2月期決算短信NIPPON EXPRESSホールディングス 2025年12月期決算短信三井倉庫ホールディングス 2026年3月期決算短信、東京証券取引所(2026年9月25日終値)。
最新決算を確かめる

2027年2月期は、売上高625億円(前期比7.0%増)、営業利益45.3億円(同7.9%増)、純利益33.9億円(同6.7%増)を予想。上半期は人件費の増加で伸びが小さく、下半期で取り返す計画です。年間配当は110円(前期より10円の増配)の予定です。次は10月の中間決算で、営業利益の進み具合と、配当予想が変わらないかを確かめます。
出典:2027年2月期第1四半期決算短信2026年2月期決算短信。
決算とIRの記録
出典:2027年2月期第1四半期決算短信2026年2月期決算短信配当予想の修正(増配)に関するお知らせ2026年2月期有価証券報告書2022年2月期有価証券報告書支配株主等に関する事項について。
2017年2月期から2026年2月期に株式分割・併合はありません。記念配当は2021年2月期の2円と2022年2月期の7円で、グラフでは斜線で分けています。2019年3月の株式交換で発行済株式が増えています。
過去の利回りは、各期配当と2月末終値から計算しました。金額と図の数字は読みやすさのため丸めています。