保有銘柄カルテ

エーアイテイー

証券コード 9381
倉庫・運輸関連業東証プライム国際フォワーダー
配当利回り(予想)4.64%
株価は2026年9月25日終値。業績は2026年2月期の実績(連結)です。予想利回りは2027年2月期の配当110円で計算しています。
最終更新 2026年9月26日
株価2,370円
1株配当(予想)110円
🐔 いま持っている分
保有株数15株
1年でもらえる配当(税引前・予想)1,650円
買った値段での利回り5.47%

取得総額30,150円、取得単価は2,010円です。年間配当は入金済み額ではなく、現在の株数と会社予想から求めた相当額です。

🏢

どんな会社か

  • 中国からの輸入に強い仲介業者。船を持たず、船会社のコンテナを使って荷主の貨物を運ぶ国際フォワーダーです。
  • 1988年に大阪で創業。雑貨の輸入会社として始まり、1995年から国際貨物輸送に転じました。
  • 衣料品と雑貨の輸入が柱。運ぶコンテナの9割以上が輸入で、通関や国内の配送までまとめて引き受けます。
  • 日本と中国の2本立て。日本・中国・その他(台湾・ベトナム・ミャンマー)の3つで、日本が売上の8割台半ばを占めます。
荷主から貨物を預かる→船会社のコンテナで日本へ運ぶ→通関・配送まで届ける
2026年2月期・地域別の割合
売上日本 85.2%■中国 12.0% ■その他 2.8%利益日本 80.1%■中国 15.8% ■その他 4.2%
秘書のリツ荷主から受け取る運賃と、船会社に払う運賃の差がもうけの元だよ。だから海上運賃が上がり下がりすると、売上も大きく動くんだ。通関の件数は2026年2月期に10%近く増えて、運賃以外の稼ぎも育っているね。

売上は外部顧客への営業収益で、日本497.3億円・中国70.1億円・その他16.6億円。セグメント利益は33.6億円・6.6億円・1.8億円です。2019年3月に日新運輸を株式交換で完全子会社にしました(2026年2月期の同社の営業収益は192億円)。ロジスティード(旧日立物流)が議決権の20.66%を持ち、エーアイテイーは同社の持分法適用関連会社です。

出典:2026年2月期有価証券報告書2026年2月期決算短信2026年2月期決算補足資料支配株主等に関する事項について。

📊

ディフェンシブか、景気敏感か

管理上の分類ディフェンシブ。リーマン・ショックの年も売上は横ばいで、利益は増えた。ただし海上運賃の上下で売上は大きく動く。
秘書のリツリーマン・ショックのあとの2010年2月期も、売上は101億円で前の年とほぼ同じだったよ。純利益は3.6億円から4.7億円に増えた。ただ、運賃が急に下がった2024年2月期は売上が26%減ったね。

出典:2010年2月期有価証券報告書2026年2月期有価証券報告書。

📝

強みと懸念点

⭐ 強み
  • 日中の海上輸送の実績。中国の沿岸部に自前の拠点網を持つ独立系で、商社やメーカーの系列に縛られず、幅広い荷主から仕事を受けています。
  • 船を持たない身軽な商売。大きな設備がいらないので、少ない元手で稼げます。稼いだお金が手元に残りやすい形です。
  • 借入に頼らない厚い財務。総資産の半分ほどが現預金で、事業のお金を自前でまかなえています。
  • 減らさずに増やしてきた配当。記念配当を除いた普通配当は、この10年一度も減っていません。今期も10円の増配予定です。
🔵 懸念点
  • 配当に回す割合の高さ。利益の7割以上を配当に回す水準まで上がりました。運賃の下落で利益が2割近く減った2024年2月期のような年に、増配を続けられるか。
  • 中国と衣料・雑貨への集中。貨物の大半が中国からの輸入で、荷主も繊維・雑貨に偏っています。日中関係の悪化や衣料品の消費の落ち込みが、そのまま響きます。
  • 運賃と人件費の上昇。2025年2月期は夏以降に売上総利益率が大きく下がり、営業利益が6%減りました。上がった費用を値上げで通せないと、利益が削られます。

出典:2026年2月期有価証券報告書2026年2月期決算短信2026年2月期決算補足資料2021年2月期有価証券報告書。

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いつも見ている8つの基準

◎ 基準を大きく上回る、または方針が明文 / ○ 基準を満たす / △ 基準は外れるが、理由を説明できる / × 基準を外れ、次の決算で必ず確かめる
◎
売上は伸びているか
584億円で、10年前の213億円の2.7倍。減った年は2024年2月期の1回だけ。ただ、2020年2月期の日新運輸の子会社化と、2022〜23年の運賃高騰で伸びた分を含む。今期予想は625億円。
△
営業利益率は高いか
7.2%。自社の過去10年は3.5〜8.4%。同業の三井倉庫HD(7.4%)と同じくらいで、NIPPON EXPRESS HD(2.0%)より高い。
○
1株利益(EPS)は伸びているか
135.18円で、10年で2.6倍。減った年は2回。2020年2月期は株式交換で株数が増えたため、2024年2月期は運賃の下落による。今期予想は144.29円。
◎
営業CFは黒字を続けているか
10年すべて黒字。2006年2月期までさかのぼっても赤字の年はない。
○
配当は増えているか(減っていないか)
記念配当を除いた普通配当は、10年で3.3倍(30円→100円)で、減らした年はない。据え置きは4回。今期予想は110円。
×
配当性向に無理はないか
74.0%。この5年は51〜63%だったが、2026年2月期に大きく上がった。今期予想は76.2%。配当性向の数値目標は公表していない。
◎
自己資本比率は高いか
74.3%。同業は45.7%と34.3%。
△
現金は増えているか
現金同等物は139億円で、10年前の32億円の4.3倍。ただ2023年2月期の153億円から3年続けて少しずつ減っている。
2026年9月チェック配当は10年減らさず、利益の7割以上を回す水準まで上がった。運賃が下がる年に、利益と配当を保てるかを決算ごとに確かめる。
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配当はどう動いたか

1株配当の10年推移と今期予想
04080120円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年27年予
普通配当記念配当会社予想
2月期の決算です。2021年2月期の38円には創業25周年記念配当2円、2022年2月期の58円には上場15周年記念配当7円が入っています(オレンジの斜線の部分)。普通配当は36円→36円→51円です。10年の中に株式分割はありません。2026年2月期は中間45円+期末55円、2027年2月期の予想は中間55円+期末55円です。
秘書のリツ運賃の高騰で利益が伸びた2022〜23年に、配当も大きく増えたよ。普通配当は2年で36円から80円になった。利益が落ちた2024年2月期も80円を守って、2026年2月期は期の途中で期末配当を10円上乗せして、100円にしたね。
配当・配当性向の10年表
2月期1株配当うち記念配当性向
201730円—58.4%
201835円—60.8%
201936円—58.9%
202036円—64.9%
202138円2円51.8%
202258円7円57.6%
202380円—51.0%
202480円—62.9%
202580円—61.7%
2026100円—74.0%
2027予想110円—76.2%

配当性向は決算短信の連結の値で、記念配当を含みます。10年の窓の外では、2015年2月期の50円に創立20周年記念配当20円が入っていて、翌年の30円は普通配当では据え置きです。

出典:2026年2月期有価証券報告書2021年2月期有価証券報告書2017年2月期有価証券報告書2026年2月期決算短信配当予想の修正(増配)に関するお知らせ。

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いまの利回りの位置

期末の配当利回り・過去10年
0246%点線は10年平均 4.12%2.9617年3.1418年3.3619年4.4120年3.8421年4.3922年5.2323年4.4624年5.0625年4.3626年4.64今
秘書のリツいまの予想利回り4.64%は、10年平均4.12%より高いよ。過去10年の各2月末では2.96〜5.23%。株価は10年で2倍を超えたけど、配当がそれ以上に増えたんだ。
予想PER16.4倍
PBR(本決算基準)2.72倍
過去の期末利回りを数字で見る
2月期2月末終値期末利回り
20171,015円2.96%
20181,113円3.14%
20191,071円3.36%
2020817円4.41%
2021989円3.84%
20221,321円4.39%
20231,530円5.23%
20241,795円4.46%
20251,580円5.06%
20262,292円4.36%

株価:東京証券取引所の各2月末終値。過去利回りは各期配当(記念配当を含む)を2月末終値で割った計算値です。

📈

業績と財務の10年

売上高と営業利益率
売上高(億円)0100200300400500600700営業利益率(%)02468106.56.05.63.55.06.07.68.47.37.217年18年19年20年21年22年23年24年25年26年
秘書のリツ売上は2020年2月期と2022〜23年に大きく伸びたよ。2020年2月期は日新運輸を子会社にした分、2022〜23年はコンテナ運賃の高騰で売上がふくらんだ。運賃が落ち着いた2024年2月期は26%減って、そのあとは2年続けて増えているね。
1株利益(EPS)
04080120160円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年27年予
秘書のリツEPSは運賃高騰の2023年2月期に156円まで伸びて、いったん下がったよ。そのあとは3年続けて少しずつ増えている。2020年2月期に下がったのは、株式交換で株数が2割増えたからだね。
自己資本を使って稼ぐ力(ROE)
0102030%赤の点線は一般的な目安 8%20.117年20.718年20.319年15.420年14.821年18.222年24.423年17.724年16.725年16.126年
秘書のリツROEは10年ずっと、目安の8%を大きく上回っているよ。船や倉庫を持たない商売なので、少ない元手で稼げるんだ。自己資本が厚くなったぶん、この3年は16〜18%に下がってきたね。
ROE16.1%
自己資本比率74.3%
営業CF10年連続黒字
秘書のリツ営業CFは10年すべて黒字だよ。2026年2月期は35億円で、配当の支払い20億円を十分まかなえている。利子のつく負債は3億円ほどしかないね。
現金及び現金同等物(期末)
04080120160億円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年
秘書のリツ現金は日新運輸を子会社にした2020年2月期に大きく増えて、2023年2月期の153億円がいちばん多いよ。そのあとは少しずつ減っているけど、定期預金や投資有価証券に回した分もあって、貸借対照表の現金及び預金は142億円と前の年より増えたね。
業績と財務の10年表
2月期売上高営業利益率EPS営業CF現金同等物自己資本比率ROE
2017213億円6.5%51.35円9.9億円32億円74.3%20.1%
2018251億円6.0%57.56円7.6億円39億円72.9%20.7%
2019278億円5.6%61.09円14.9億円48億円72.2%20.3%
2020450億円3.5%55.49円22.2億円108億円54.9%15.4%
2021458億円5.0%73.40円15.2億円101億円55.6%14.8%
2022599億円6.0%100.75円37.7億円124億円59.2%18.2%
2023695億円7.6%156.85円53.2億円153億円65.6%24.4%
2024514億円8.4%127.23円31.7億円144億円73.4%17.7%
2025556億円7.3%129.72円32.3億円140億円74.6%16.7%
2026584億円7.2%135.18円35.3億円139億円74.3%16.1%

売上高は決算書の「営業収益」です。2023年2月期から収益認識の新しい会計基準を使っていますが、会社は影響を軽微としています。2020年2月期は日新運輸の子会社化で、売上・現金・総資産が大きく増え、自己資本比率は下がりました。利子のつく負債は、決算短信のキャッシュ・フロー対有利子負債比率(8.0%)と営業CFから求めた概算です。

出典:2026年2月期有価証券報告書2023年2月期有価証券報告書2022年2月期有価証券報告書2021年2月期有価証券報告書2017年2月期有価証券報告書2026年2月期決算短信。

🤝

同業と比べる

国際輸送の仲介(フォワーディング)を手がける会社から、業界最大手のNIPPON EXPRESS HDと、倉庫と国際物流を持つ三井倉庫HDを並べました。決算期はそれぞれ2月・12月・3月です。

直近の本決算エーアイテイー
9381
NIPPON EXPRESS HD
9147
三井倉庫HD
9302
売上高584億円2兆5,748億円2,995億円
営業利益率7.2%2.0%7.4%
ROE16.1%0.3%8.6%
自己資本比率74.3%34.3%45.7%
配当性向74.0%926.7%33.0%
予想利回り4.64%1.73%1.49%
秘書のリツ規模はずっと小さいけど、ROEと財務の固さは3社でいちばんだよ。営業利益率は三井倉庫HDと同じくらい。利益から配当に回す割合が高いぶん、利回りは他の2社よりずっと高いね。

NIPPON EXPRESS HDは2025年12月期(国際会計基準)で、減損損失の計上で純利益が9割減り、配当性向が926.7%になりました。同社の自己資本比率とROEの欄は、親会社所有者帰属持分比率と親会社所有者帰属持分当期利益率です。予想利回りは2026年9月25日終値2,370円・5,793円・3,367円と、今期予想配当110円・100円・50円で計算しました。中国との海上輸送を手がけていた内外トランスラインと日新は、2025年に買収されて上場をやめています。

出典:エーアイテイー 2026年2月期決算短信NIPPON EXPRESSホールディングス 2025年12月期決算短信三井倉庫ホールディングス 2026年3月期決算短信、東京証券取引所(2026年9月25日終値)。

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最新決算を確かめる

売上高149.3億円
営業利益11.1億円
純利益7.9億円
2027年2月期・第1四半期(3〜5月)
売上高149.3億円(前年同期比1.3%増)
営業利益11.1億円(同4.3%増)
純利益7.9億円(同9.3%減)
通期予想に対する営業利益の進み具合24.4%
通期予想・年間配当据え置き・110円(中間55円)
秘書のリツ第1四半期は、売上も営業利益も前の年を少し上回ったよ。春節の時期がずれて3月の荷物が一時的に減ったけど、衣料品の荷動きが堅調で、燃油サーチャージの引き上げも効いた。純利益が減ったのは、前の年にあった為替差益がなくなったからだね。

2027年2月期は、売上高625億円(前期比7.0%増)、営業利益45.3億円(同7.9%増)、純利益33.9億円(同6.7%増)を予想。上半期は人件費の増加で伸びが小さく、下半期で取り返す計画です。年間配当は110円(前期より10円の増配)の予定です。次は10月の中間決算で、営業利益の進み具合と、配当予想が変わらないかを確かめます。

出典:2027年2月期第1四半期決算短信2026年2月期決算短信。

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決算とIRの記録

2026年7月15日 2027年2月期第1四半期決算
売上1.3%増、営業利益4.3%増、純利益9.3%減。通期予想と年間配当110円は据え置き。
2026年4月14日 2026年2月期本決算
売上5.0%増、営業利益3.0%増、純利益4.2%増。年間配当100円(前期80円)。今期は110円の予想。
2026年1月14日 配当予想の修正(増配)
期末配当の予想を45円から55円へ引き上げ。年間では90円から100円に。
2024年2月期 運賃の下落
海上運賃が落ち着き、売上は26.0%減、営業利益は18.2%減。配当は80円を据え置いた。
2022年2月期 上場15周年記念配当
年間58円のうち7円が記念配当。
2019年3月1日 日新運輸を完全子会社に
株式交換で子会社化。発行済株式は1,975万株から2,391万株に増えた。
2018年10月 日立物流(現ロジスティード)と資本業務提携
フォワーディングと3PLの連携を強める目的。ロジスティードは現在、議決権の20.66%を持つ。

出典:2027年2月期第1四半期決算短信2026年2月期決算短信配当予想の修正(増配)に関するお知らせ2026年2月期有価証券報告書2022年2月期有価証券報告書支配株主等に関する事項について。

⚠ 注意事項・数字の扱い
保有する会社の投資記録です。売買を勧めるものではなく、将来の利益・配当も保証しません。

2017年2月期から2026年2月期に株式分割・併合はありません。記念配当は2021年2月期の2円と2022年2月期の7円で、グラフでは斜線で分けています。2019年3月の株式交換で発行済株式が増えています。

過去の利回りは、各期配当と2月末終値から計算しました。金額と図の数字は読みやすさのため丸めています。
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