保有銘柄カルテ

センコーグループ
ホールディングス

証券コード 9069
陸運業(総合物流)東証プライム2007年以降の20期は減配なし
配当利回り(予想)2.46%
株価は2026年9月14日終値。業績は2026年3月期の連結実績です。予想利回りは2027年3月期の配当56円で計算しています。
最終更新 2026年9月16日
株価2,278.5円
1株配当(予想)56円
🐔 いま持っている分
保有株数60株
1年でもらえる配当(税引前・予想)3,360円
買った値段での利回り5.00%

取得総額67,260円。表示取得単価は1,121円(丸め値)です。取得利回りは取得総額で計算しました。年間配当は入金済み額ではなく、現在の株数と会社予想から求めた相当額です。

🏢

どんな会社か

  • 物流中心の総合物流会社。トラック・鉄道・船での輸送、倉庫、物流センターの運営を手がけます。
  • 1946年設立。大阪で扇興運輸商事として設立し、1973年にセンコーへ社名を変えました。
  • 物流のほかに4事業。石油や日用品の販売、介護や小売、情報処理などの受託、樹脂容器の製造です。
  • 物流事業が営業収益の64%。2026年3月期は物流が5,744億円、商事・貿易が1,930億円でした。
企業から物流を受託→倉庫で保管・仕分け→店舗や工場へ配送
2026年3月期・セグメント別
物流事業売上63.9%・利益79.2%
商事・貿易事業売上21.4%・利益8.5%
ライフ・ビジネスサポート、プロダクト売上14.7%・利益12.2%
連結従業員数27,835人
沿革と買収についてくわしく見る

1985年にチェーンストア向けの納品代行、1987年に住宅資材の物流センターを始め、小売や住宅資材の物流に早くから取り組んできました。買収でも事業を広げていて、2026年3月期は連結範囲が変わる子会社株式の取得に177.61億円を使っています。

出典:2026年3月期有価証券報告書(沿革・事業の内容・連結キャッシュ・フロー計算書・セグメント情報)。売上は外部顧客への営業収益、利益は5事業のセグメント利益の合計に対する割合です。

📊

ディフェンシブか、景気敏感か

管理上の分類ディフェンシブ。企業や店舗の物流を受託する。ただし荷動きと人件費で利益が動く
秘書のリツリーマン・ショックの2009年3月期も赤字にならず、配当は8円のままだったよ。ただ2026年3月期は、既存の荷物が減って営業利益を60.5億円押し下げてる。値上げの効果123.5億円などで補った形だね。人件費や傭車費(外部のトラックに払う費用)の上昇も効いてるよ。

2010年3月期有価証券報告書(主要な経営指標等の推移)2026年3月期決算説明資料(増減要因まとめ)。。2009年3月期の純利益は7.0%減の28.48億円でした。昔の配当は当時の実額です。

📝

強みと懸念点

⭐ 強み
  • 10年続く増収。小売や住宅資材の物流に早くから取り組み、荷主の物流センターを丸ごと引き受けてきました。その実績に買収も重ねて、売上は10年間毎年増え、ほぼ倍になりました。
  • 20期続く減配なし。リーマン・ショックの年も赤字にならず、配当を守りました。20年間、配当を前の年より減らしたことがなく、この10期のうち7回は増配しました。
  • 保管から配送まで受託。物流センターでの保管・仕分けから店への配送までをまとめて請け負うので、荷主にとって切り替えにくい取引になります。利益の8割近くを物流で稼ぎます。
  • 通った値上げ。人件費や外部のトラックに払う費用が上がるなか、前の期は料金の値上げが通り、荷物が減った分を補いました。
🔵 懸念点
  • 薄い利益率と自己資本。トラックや倉庫の作業は人手がかかる商売で、利益率は長く4%前後にとどまります。借入で買収や物流センターへの投資を続けているため、自前のお金の割合も比べた物流2社を下回ります。
  • 借入で進める投資。前の期は、本業で得たお金より多くを投資に回し、借入が増えました。金利が上がると、お金を借りる負担が増えます。
  • 自己株買いの手続き違反。2025年に、法律で認められた額を超えて自社株を買っていました。公表した再発防止策どおりに運用されるか。
🔎

いつも見ている8つの基準

◎ 基準を大きく上回る、または方針が明文 / ○ 基準を満たす / △ 基準は外れるが、理由を説明できる / × 基準を外れ、次の決算で必ず確かめる
◎
売上は伸びているか
営業収益は10年続けて増加。4,554億円→8,996億円で約1.98倍(買収による増加を含む)。
△
営業利益率は高いか
4.1%。物流2社の6.2〜6.8%と、会社目標の4.5%をどちらも下回る。10年でも3.5〜4.1%の範囲。
○
1株利益(EPS)は伸びているか
10年で約1.84倍。ただし2026年は4.4%減の113.68円。今期予想は139.77円。
◎
営業CFは黒字を続けているか
10年ずっと黒字。2026年は611億円で10年でいちばん多い。
◎
配当は増えているか(減っていないか)
2007年からの20期で減配なし。直近10期は増配7回・据え置き3回で、22円→50円。
○
配当性向に無理はないか
44.0%。目安の30〜50%の中で、今期予想は40.1%。
△
自己資本比率は高いか
27.6%。目安の40%と、物流2社の57.9〜62.2%を下回る。借入も使って投資を続けている。
◎
現金は増えているか
10年で262億円→894億円。
2026年9月チェック売上と配当は伸び続けている。薄い利益率と自己資本、借入を使った投資の大きさを確認する。
🪙

配当はどう増えたか

実績会社予想
1株配当の10年推移と今期予想
0204060円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年27年予
秘書のリツ10年で22円から50円へ、約2.3倍。据え置きの年はあるけど、下がった年はないよ。さかのぼると2007〜2010年3月期は8円、2011年3月期は10円。2007〜2026年の20期で前の年を下回った年はないんだ。今期の予想は56円だね。
配当・配当性向の10年表
3月期1株配当(円)配当性向
20172235.7%
20182235.1%
20192633.8%
20202632.7%
20212829.8%
20223432.7%
20233433.0%
20243835.8%
20254638.7%
20265044.0%
2027予想5640.1%

配当方針は「安定配当に業績連動を加え、中期経営計画の最終年度(2027年3月期)までに配当性向40%を目指す」。2026年3月期の44.0%は目標の40%を上回りました。配当の下限や累進配当の定めは、有価証券報告書の配当政策には書かれていません。2016年3月期の20円には創立70周年・創業100周年の記念配当2円が含まれます(当時の実額・10年グラフの外)。2017〜2026年3月期の決算短信に株式分割・併合の記載はなく、2017年以降の記念配当・特別配当もありません。グラフは各年の実額です。配当性向は1株配当÷1株利益(連結)で計算しました。

出典:2010年3月期有価証券報告書2011年3月期有価証券報告書2026年3月期有価証券報告書(1株当たり配当額・配当政策)2017〜2026年3月期の各決算短信(配当の状況。2016年3月期の記念配当は2017年3月期決算短信の注記)。

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いまの利回りの位置

期末の配当利回り・過去10年
01234%点線は10年平均 3.09%3.0717年2.6618年2.8319年3.1020年2.6721年3.7922年3.6023年3.3124年3.0525年2.7826年2.46今
秘書のリツいまの予想利回り2.46%は、10年平均3.09%より低いよ。過去10年の各3月末では2.66〜3.79%だったから、その範囲も下回ってる。配当は増えてるけど、株価のほうが先に上がったんだね。
予想PER16.3倍
PBR(本決算基準)1.68倍
過去の期末利回りを数字で見る
3月期期末利回り
20173.07%
20182.66%
20192.83%
20203.10%
20212.67%
20223.79%
20233.60%
20243.31%
20253.05%
20262.78%

出典:各年の決算短信(配当)と株探の月足(3月末終値)。各年の配当を3月末終値で割り、単純平均しました。現在の利回り・PER・PBRは、2026年9月14日終値2,278.5円、会社予想配当56円・EPS139.77円、2026年3月末のBPS1,357.32円から計算しています。

💰

業績と財務

売上高と営業利益率
売上高(億円)02,0004,0006,0008,00010,000営業利益率(%)0123453.83.53.73.63.84.03.73.84.14.117年18年19年20年21年22年23年24年25年26年
秘書のリツ営業収益は10年続けて増えて、約1.98倍。でも営業利益率は3.5〜4.1%の狭い幅を動いてるだけなんだ。2026年は4.1%で、会社の目標4.5%にはまだ届いてないね。
1株利益(EPS)
050100150円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年27年予
秘書のリツEPSは10年で約1.84倍だけど、2026年は4.4%減ったよ。荷物の減少と人件費の上昇が効いた年だね。今期予想は139.77円で、23.0%の増益を見込んでる。
自己資本を使って稼ぐ力(ROE)
036912%赤の点線は一般的な目安 8%9.517年8.918年10.119年9.920年11.021年10.822年10.023年9.424年9.425年8.726年
秘書のリツ10年ずっと目安の8%以上をキープ。ただ2021年の11.0%から下がってきて、2026年は8.7%だよ。自己資本が薄いぶんROEは高く出やすい、という見方もできるね。
ROE8.7%
自己資本比率27.6%
営業CF10年黒字
現金及び現金同等物(期末)
0300600900億円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年
秘書のリツ現金は10年で262億円から894億円へ。ただし借入も増えていて、2026年3月期の有利子負債は560.8億円増えたよ。自己資本比率は前の年の30.2%から27.6%に下がってる(2026年6月末は28.3%)。
業績・財務の10年表
3月期営業収益(億円)営業利益(億円)営業利益率EPS(円)ROE自己資本比率
20174,5541713.8%61.679.5%35.1%
20184,9211713.5%62.648.9%33.7%
20195,2961963.7%76.9010.1%35.0%
20205,7002073.6%79.519.9%35.1%
20215,7242153.8%93.8711.0%30.9%
20226,2312484.0%104.0910.8%30.5%
20236,9632553.7%102.9010.0%27.6%
20247,7842993.8%106.259.4%26.1%
20258,5463494.1%118.909.4%30.2%
20268,9963704.1%113.688.7%27.6%
営業CFと期末の現金(億円)
3月期営業CF現金同等物
2017208262
2018246238
2019270228
2020311271
2021319504
2022319422
2023477561
2024512793
2025447673
2026611894

長期数値の出典:2018〜2026年3月期の各決算短信(連結経営成績・財政状態・キャッシュ・フロー)。企業結合の会計処理の確定などで翌年の短信に前期の数字が修正されている年(2021年の営業利益・1株利益、2022年・2024年の自己資本比率)は、修正後の値を使っています。有利子負債は2026年3月期決算説明資料。

⚖️

同じ仕事の会社と比べる

倉庫と道路輸送を手がける日本トランスシティと遠州トラックを並べました。センコーは商事や製造なども持つので、事業の形は同じではありません。

連結実績センコー
9069
日本トラン
スシティ
9310
遠州
トラック
9057
決算期2026/32026/32026/3
営業収益8,996億円1,255億円499億円
営業利益率4.1%6.8%6.2%
ROE8.7%6.9%9.4%
自己資本比率27.6%57.9%62.2%
配当性向44.0%40.8%31.8%
予想利回り2.46%3.15%2.97%
秘書のリツ違いは自己資本比率だよ。センコーだけが20%台なんだ。借入も使って、買収や物流センターへの投資を続けているからだね。営業利益率も3社でいちばん低いよ。

3社とも日本基準です。日本トランスシティの営業収益は売上高の値です。予想利回りは、2026年9月14日終値の2,278.5円・1,382円・3,235円と、今期予想配当56円・43.5円・96円で計算しました。

出典:日本トランスシティ 2026年3月期決算短信遠州トラック 2026年3月期決算短信。株価は株探で2026年9月14日終値を確認。

🔔

直近の決算と注意点

2027年3月期第1四半期は増収・増益でした。

2026年4〜6月・前年同期との比較
営業収益2,487.14億円/+14.4%
営業利益106.76億円/+22.9%
経常利益102.39億円/+18.3%
親会社純利益64.15億円/+28.1%

拡販と料金・価格改定に加え、前の期に買収した丸運やベリテの収益が加わりました。物流事業のセグメント利益は21.3%増の96.67億円です。

通期の会社予想は、営業収益1兆200億円(+13.4%)、営業利益430億円(+16.2%)、純利益234億円(+21.1%)で、第1四半期時点で変更はありません。純利益の進み具合は27.4%です。

出典:2027年3月期第1四半期決算短信2026年3月期決算短信自己株式の取得に関する再発防止策2026年3月期有価証券報告書(配当政策・事業等のリスク)。会社は、この自己株式の取得が財務諸表と業績予想に与える影響はないと説明しています。

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決算とIRの記録

2026年8月12日 2027年3月期第1四半期決算
営業収益14.4%増、営業利益22.9%増、純利益28.1%増。通期の業績・配当予想は据え置き。
2026年7月17日 自己株式の取得に関する再発防止策
2025年12月5日に分配可能額を超えて自己株式を取得した件で、第三者委員会の提言にもとづく再発防止策を決議。財務諸表と業績予想への影響はないと説明。
2026年6月1日 第三者委員会の調査報告書を受領
分配可能額を超えた自己株式の取得について、調査報告書の受領と今後の対応を公表。
2026年5月13日 2026年3月期本決算
営業収益5.3%増、営業利益5.9%増、純利益3.8%増。年配当は46円から50円へ。来期予想は年56円。
⚠ 注意事項・数字の扱い
保有する会社の投資記録です。売買を勧めるものではなく、将来の利益・配当も保証しません。

業績・財務・配当性向は連結で統一しています。

2007〜2016年の配当と、2009年の説明は、各年の有価証券報告書の実額です。2017年以降の数字は決算短信の値で、翌年に修正された年は修正後の値を使っています。

過去の利回りは、決算短信の配当と株探の3月末終値から計算しました。営業利益率は営業利益÷営業収益を小数1桁に丸めています。金額と図の数字は読みやすさのため丸めています。
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