センコーグループ
ホールディングス
最終更新 2026年9月16日
取得総額67,260円。表示取得単価は1,121円(丸め値)です。取得利回りは取得総額で計算しました。年間配当は入金済み額ではなく、現在の株数と会社予想から求めた相当額です。
どんな会社か
- 物流中心の総合物流会社。トラック・鉄道・船での輸送、倉庫、物流センターの運営を手がけます。
- 1946年設立。大阪で扇興運輸商事として設立し、1973年にセンコーへ社名を変えました。
- 物流のほかに4事業。石油や日用品の販売、介護や小売、情報処理などの受託、樹脂容器の製造です。
- 物流事業が営業収益の64%。2026年3月期は物流が5,744億円、商事・貿易が1,930億円でした。
沿革と買収についてくわしく見る
1985年にチェーンストア向けの納品代行、1987年に住宅資材の物流センターを始め、小売や住宅資材の物流に早くから取り組んできました。買収でも事業を広げていて、2026年3月期は連結範囲が変わる子会社株式の取得に177.61億円を使っています。
出典:2026年3月期有価証券報告書(沿革・事業の内容・連結キャッシュ・フロー計算書・セグメント情報)。売上は外部顧客への営業収益、利益は5事業のセグメント利益の合計に対する割合です。
ディフェンシブか、景気敏感か

2010年3月期有価証券報告書(主要な経営指標等の推移)2026年3月期決算説明資料(増減要因まとめ)。。2009年3月期の純利益は7.0%減の28.48億円でした。昔の配当は当時の実額です。
強みと懸念点
- 10年続く増収。小売や住宅資材の物流に早くから取り組み、荷主の物流センターを丸ごと引き受けてきました。その実績に買収も重ねて、売上は10年間毎年増え、ほぼ倍になりました。
- 20期続く減配なし。リーマン・ショックの年も赤字にならず、配当を守りました。20年間、配当を前の年より減らしたことがなく、この10期のうち7回は増配しました。
- 保管から配送まで受託。物流センターでの保管・仕分けから店への配送までをまとめて請け負うので、荷主にとって切り替えにくい取引になります。利益の8割近くを物流で稼ぎます。
- 通った値上げ。人件費や外部のトラックに払う費用が上がるなか、前の期は料金の値上げが通り、荷物が減った分を補いました。
- 薄い利益率と自己資本。トラックや倉庫の作業は人手がかかる商売で、利益率は長く4%前後にとどまります。借入で買収や物流センターへの投資を続けているため、自前のお金の割合も比べた物流2社を下回ります。
- 借入で進める投資。前の期は、本業で得たお金より多くを投資に回し、借入が増えました。金利が上がると、お金を借りる負担が増えます。
- 自己株買いの手続き違反。2025年に、法律で認められた額を超えて自社株を買っていました。公表した再発防止策どおりに運用されるか。
いつも見ている8つの基準
配当はどう増えたか

配当・配当性向の10年表
| 3月期 | 1株配当(円) | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2017 | 22 | 35.7% |
| 2018 | 22 | 35.1% |
| 2019 | 26 | 33.8% |
| 2020 | 26 | 32.7% |
| 2021 | 28 | 29.8% |
| 2022 | 34 | 32.7% |
| 2023 | 34 | 33.0% |
| 2024 | 38 | 35.8% |
| 2025 | 46 | 38.7% |
| 2026 | 50 | 44.0% |
| 2027予想 | 56 | 40.1% |
配当方針は「安定配当に業績連動を加え、中期経営計画の最終年度(2027年3月期)までに配当性向40%を目指す」。2026年3月期の44.0%は目標の40%を上回りました。配当の下限や累進配当の定めは、有価証券報告書の配当政策には書かれていません。2016年3月期の20円には創立70周年・創業100周年の記念配当2円が含まれます(当時の実額・10年グラフの外)。2017〜2026年3月期の決算短信に株式分割・併合の記載はなく、2017年以降の記念配当・特別配当もありません。グラフは各年の実額です。配当性向は1株配当÷1株利益(連結)で計算しました。
出典:2010年3月期有価証券報告書2011年3月期有価証券報告書2026年3月期有価証券報告書(1株当たり配当額・配当政策)2017〜2026年3月期の各決算短信(配当の状況。2016年3月期の記念配当は2017年3月期決算短信の注記)。
いまの利回りの位置

過去の期末利回りを数字で見る
| 3月期 | 期末利回り |
|---|---|
| 2017 | 3.07% |
| 2018 | 2.66% |
| 2019 | 2.83% |
| 2020 | 3.10% |
| 2021 | 2.67% |
| 2022 | 3.79% |
| 2023 | 3.60% |
| 2024 | 3.31% |
| 2025 | 3.05% |
| 2026 | 2.78% |
出典:各年の決算短信(配当)と株探の月足(3月末終値)。各年の配当を3月末終値で割り、単純平均しました。現在の利回り・PER・PBRは、2026年9月14日終値2,278.5円、会社予想配当56円・EPS139.77円、2026年3月末のBPS1,357.32円から計算しています。
業績と財務




業績・財務の10年表
| 3月期 | 営業収益(億円) | 営業利益(億円) | 営業利益率 | EPS(円) | ROE | 自己資本比率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2017 | 4,554 | 171 | 3.8% | 61.67 | 9.5% | 35.1% |
| 2018 | 4,921 | 171 | 3.5% | 62.64 | 8.9% | 33.7% |
| 2019 | 5,296 | 196 | 3.7% | 76.90 | 10.1% | 35.0% |
| 2020 | 5,700 | 207 | 3.6% | 79.51 | 9.9% | 35.1% |
| 2021 | 5,724 | 215 | 3.8% | 93.87 | 11.0% | 30.9% |
| 2022 | 6,231 | 248 | 4.0% | 104.09 | 10.8% | 30.5% |
| 2023 | 6,963 | 255 | 3.7% | 102.90 | 10.0% | 27.6% |
| 2024 | 7,784 | 299 | 3.8% | 106.25 | 9.4% | 26.1% |
| 2025 | 8,546 | 349 | 4.1% | 118.90 | 9.4% | 30.2% |
| 2026 | 8,996 | 370 | 4.1% | 113.68 | 8.7% | 27.6% |
営業CFと期末の現金(億円)
| 3月期 | 営業CF | 現金同等物 |
|---|---|---|
| 2017 | 208 | 262 |
| 2018 | 246 | 238 |
| 2019 | 270 | 228 |
| 2020 | 311 | 271 |
| 2021 | 319 | 504 |
| 2022 | 319 | 422 |
| 2023 | 477 | 561 |
| 2024 | 512 | 793 |
| 2025 | 447 | 673 |
| 2026 | 611 | 894 |
長期数値の出典:2018〜2026年3月期の各決算短信(連結経営成績・財政状態・キャッシュ・フロー)。企業結合の会計処理の確定などで翌年の短信に前期の数字が修正されている年(2021年の営業利益・1株利益、2022年・2024年の自己資本比率)は、修正後の値を使っています。有利子負債は2026年3月期決算説明資料。
同じ仕事の会社と比べる
倉庫と道路輸送を手がける日本トランスシティと遠州トラックを並べました。センコーは商事や製造なども持つので、事業の形は同じではありません。
| 連結実績 | センコー 9069 | 日本トラン スシティ 9310 | 遠州 トラック 9057 |
|---|---|---|---|
| 決算期 | 2026/3 | 2026/3 | 2026/3 |
| 営業収益 | 8,996億円 | 1,255億円 | 499億円 |
| 営業利益率 | 4.1% | 6.8% | 6.2% |
| ROE | 8.7% | 6.9% | 9.4% |
| 自己資本比率 | 27.6% | 57.9% | 62.2% |
| 配当性向 | 44.0% | 40.8% | 31.8% |
| 予想利回り | 2.46% | 3.15% | 2.97% |

3社とも日本基準です。日本トランスシティの営業収益は売上高の値です。予想利回りは、2026年9月14日終値の2,278.5円・1,382円・3,235円と、今期予想配当56円・43.5円・96円で計算しました。
出典:日本トランスシティ 2026年3月期決算短信遠州トラック 2026年3月期決算短信。株価は株探で2026年9月14日終値を確認。
直近の決算と注意点
2027年3月期第1四半期は増収・増益でした。
拡販と料金・価格改定に加え、前の期に買収した丸運やベリテの収益が加わりました。物流事業のセグメント利益は21.3%増の96.67億円です。
通期の会社予想は、営業収益1兆200億円(+13.4%)、営業利益430億円(+16.2%)、純利益234億円(+21.1%)で、第1四半期時点で変更はありません。純利益の進み具合は27.4%です。
出典:2027年3月期第1四半期決算短信2026年3月期決算短信自己株式の取得に関する再発防止策2026年3月期有価証券報告書(配当政策・事業等のリスク)。会社は、この自己株式の取得が財務諸表と業績予想に与える影響はないと説明しています。
決算とIRの記録
業績・財務・配当性向は連結で統一しています。
2007〜2016年の配当と、2009年の説明は、各年の有価証券報告書の実額です。2017年以降の数字は決算短信の値で、翌年に修正された年は修正後の値を使っています。
過去の利回りは、決算短信の配当と株探の3月末終値から計算しました。営業利益率は営業利益÷営業収益を小数1桁に丸めています。金額と図の数字は読みやすさのため丸めています。