保有銘柄カルテ

ドウシシャ

証券コード 7483
卸売業東証プライム生活用品の企画・卸
配当利回り(予想)3.53%
株価は2026年9月25日終値。業績は2026年3月期の実績(連結)です。予想利回りは2027年3月期の配当110円で計算しています。
最終更新 2026年9月27日
株価3,120円
1株配当(予想)110円
🐔 いま持っている分
保有株数5株
1年でもらえる配当(税引前・予想)550円
買った値段での利回り5.24%

取得総額10,500円、取得単価は2,100円です。年間配当は入金済み額ではなく、現在の株数と会社予想から求めた相当額です。

🏢

どんな会社か

  • 生活用品のメーカー兼商社。家電、キッチン用品、収納、食品、ブランド時計やバッグまで、暮らしの品を幅広く扱います。
  • 1974年に大阪で創業。日用雑貨の卸売から始まり、家電や食品へと取り扱いを広げてきました。
  • 自社で企画する商品が主力。健康家電「ゴリラのハイパワー」シリーズなどを自社で企画し、中国などの工場で作って量販店に売ります。
  • 開発型が6割、卸売型が4割。自社企画の「開発型」と、ブランド品やギフトを仕入れて売る「卸売型」の2本柱です。
自社で企画・国内外から仕入れ→量販店・100円ショップ・通販へ卸す→家庭で使われる
2026年3月期・事業別の割合
売上開発型 57.9%卸売型 39.7%■その他 2.4%利益開発型 63.9%卸売型 30.8%■その他 5.2%
秘書のリツ売上の6割の開発型が、利益の6割以上を稼いでいるよ。自社で企画する分、開発型の利益率は11.7%で、仕入れて売る卸売型の8.2%より高いね。

利益はセグメント利益(全社費用を配る前)で割合を出しました。その他は不動産・物流・介護福祉などです。売上の10.9%は100円ショップ「ダイソー」を運営する大創産業向けです。海外のお客さんへの売上は1割未満です。

出典:2026年3月期有価証券報告書。

📊

ディフェンシブか、景気敏感か

管理上の分類ディフェンシブ。暮らしの品が中心で、不況の年も売上は大きく崩れていない。ただし、天候や流行、為替で利益は上下する。
秘書のリツリーマン・ショックの2009年3月期も、売上は2.7%減、純利益は10%減にとどまって、配当は45円を守ったよ。コロナの2020年3月期も売上は2.5%減。翌年はマスクや除菌グッズが売れて、利益が大きく伸びたね。

出典:2010年3月期有価証券報告書2021年3月期有価証券報告書。

📝

強みと懸念点

⭐ 強み
  • 借金ゼロの厚い財務。自社で企画した商品を中国などの工場に作らせる形で、自前の大きな工場を持ちません。借入金はなく、現金と預金だけで総資産の半分を超えます。
  • 20年減らしていない配当。暮らしの品は不況でも売上が大きく崩れず、リーマン・ショックの年も配当を守りました。2006年3月期から普通配当を一度も減らさず、2026年3月期からは「利益の50%程度を配る」を目安にしています。
  • ヒットを生む企画力。「ゴリラのハイパワー」シリーズのような商品を自社で企画し、量販店に売ります。仕入れて売るだけの卸売より利益率が高く、利益の6割以上をこの企画品で稼いでいます。
  • 1本足ではない品ぞろえ。家電、食品、ギフト、ブランド時計と扱う分野が広く、1つの商品が不振でも全体では崩れにくい形です。天候で夏物が伸びなかった今期の出だしも、ギフトや時計で補いました。
🔵 懸念点
  • 天候と流行しだいの利益。季節家電やヒット商品は、天気や流行で売れ行きが大きく変わります。2021年3月期はマスクなどで利益が伸び、翌年は反動で営業利益が25%減りました。ヒットが続かないと、利益は伸び悩みます。
  • 円安と海外生産。自社企画の商品の多くは中国などで作り、ドルなどで仕入れています。円安が進むと仕入れ値が上がり、利益を削ります。
  • 使い道の見えない現金。現金と預金は時価総額の半分を超えます。配当を利益の半分と決めた今、残りのお金を成長にどう使うか。

出典:2026年3月期有価証券報告書配当政策の基本方針の変更に関するお知らせ2010年3月期有価証券報告書2014年3月期有価証券報告書。

🔎

いつも見ている8つの基準

◎ 基準を大きく上回る、または方針が明文 / ○ 基準を満たす / △ 基準は外れるが、理由を説明できる / × 基準を外れ、次の決算で必ず確かめる
△
売上は伸びているか
1,205億円で過去最高。この4年は続けて増えましたが、2017〜2020年は4年続けて減り、10年前の1,070億円からは13%増にとどまります。今期予想は1,290億円。
○
営業利益率は高いか
9.9%。10年の多くは6〜7%台で、2026年3月期に一段上がりました。同業の山善(2.2%)・三栄コーポレーション(2.8%)を大きく上回ります。10%の目安にはわずかに届いていません。
○
1株利益(EPS)は伸びているか
243.86円で過去最高。10年前の132.39円から1.8倍です。2019年と2022年に減った年があります。今期予想は238.35円で、わずかに減る見込み。
◎
営業CFは黒字を続けているか
10年すべて黒字。2006年3月期から21年続けて黒字です。2026年3月期は110億円でした。
○
配当は増えているか(減っていないか)
10年で50円→110円で、減らした年はありません。2018〜2020年は据え置き、2021年から6年続けて増配。今期予想は110円で据え置きです。
◎
配当性向に無理はないか
45.1%。「50%程度」を目安とする方針の範囲です。今期予想は46.2%。
◎
自己資本比率は高いか
85.7%。同業は39.3%と59.6%。借入金はありません。
◎
現金は増えているか
現金及び預金は635億円で、10年前の322億円から約2倍に増えました。
2026年9月チェック財務と配当の土台は厚く、利益もこの2年で大きく伸びた。今期は利益が横ばいの予想で、増配はいったん止まる。夏物の売れ行きと円安の影響を、決算ごとに確かめる。
🪙

配当はどう動いたか

1株配当の10年推移と今期予想
0306090120円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年27年予
3月期の決算です。この10年に株式分割と記念配当はありません。2018〜2020年は50円で据え置き、2021年から毎年増配しています。
秘書のリツ2026年3月期は、配当を85円から110円へ25円増やしたよ。この年から「利益の50%程度を配る」を目安にして、純利益も35%伸びたからだね。今期は利益が横ばいの予想で、配当も110円のままだよ。
配当・配当性向の10年表
3月期1株配当配当性向
201750円37.8%
201850円32.9%
201950円43.7%
202050円43.6%
202155円29.5%
202260円40.9%
202365円39.6%
202475円44.3%
202585円45.9%
2026110円45.1%
2027予想110円46.2%

配当性向は連結の値です。10年より前では、2010年3月期の55円に創業35周年、2015年3月期の40円に創業40周年の記念配当10円ずつが入っています。2013年4月に1株を2株に分けたため、2014年3月期の30円は分割前の60円にあたります。2006年3月期の35円から、普通配当を減らした年はありません。

出典:2026年3月期有価証券報告書2021年3月期有価証券報告書2014年3月期有価証券報告書2010年3月期有価証券報告書2026年3月期決算短信配当政策の基本方針の変更に関するお知らせ。

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いまの利回りの位置

期末の配当利回り・過去10年
012345%点線は10年平均 3.23%2.4317年2.0418年2.9019年3.9120年2.9421年4.0022年3.3523年3.5624年3.8925年3.3026年3.53今
秘書のリツいまの予想利回り3.53%は、10年平均3.23%より少し高いよ。過去10年の各3月末では2.04〜4.00%。株価は2025年3月末の2,187円から1.5倍近くに上がったけど、配当も増えたので利回りは3%台を保っているね。
予想PER13.1倍
PBR(本決算基準)1.18倍
過去の期末利回りを数字で見る
3月期3月末終値期末利回り
20172,061円2.43%
20182,452円2.04%
20191,727円2.90%
20201,280円3.91%
20211,871円2.94%
20221,499円4.00%
20231,938円3.35%
20242,107円3.56%
20252,187円3.89%
20263,335円3.30%

株価:東京証券取引所の各3月末終値。過去利回りは各期の配当を3月末終値で割った計算値です。

📈

業績と財務の10年

売上高と営業利益率
売上高(億円)03006009001,2001,500営業利益率(%)0369126.67.55.66.29.47.07.67.57.99.917年18年19年20年21年22年23年24年25年26年
秘書のリツ売上は長く1,000億円前後で横ばいだったけど、この4年で1,200億円台に乗せたよ。利益率は2021年にマスクや除菌グッズで9.4%まで上がって一度戻り、2026年は「ゴリラのハイパワー」シリーズが大きく伸びて9.9%になったね。
1株利益(EPS)
0100200300円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年27年予
秘書のリツEPSは10年で1.8倍。2026年は過去最高の243.86円だよ。2022年に減ったのは、前の年に売れたマスクや除菌グッズの反動だね。
自己資本を使って稼ぐ力(ROE)
04812%赤の点線は一般的な目安 8%8.217年8.818年6.319年6.120年9.221年6.922年7.323年7.224年7.525年9.526年
秘書のリツROEは10年のうち6年が8%を下回っているよ。自前のお金がとても厚いぶん、ROEは高くなりにくいんだ。2026年は利益が伸びて9.5%になったね。
ROE9.5%
自己資本比率85.7%
営業CF21年連続黒字
現金及び預金(期末)
0200400600億円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年
秘書のリツ営業CFは21年続けて黒字で、現金と預金は10年で約2倍になったよ。2025年と2026年は、あわせて280億円を定期預金に移したんだ。だから「現金同等物」だけを見ると2年で減ったように見えるけど、預金を合わせると増えているね。
業績と財務の10年表
3月期売上高営業利益率EPS営業CF現金及び預金現金同等物自己資本比率ROE
20171,070億円6.6%132.39円46.8億円322億円322億円74.8%8.2%
20181,036億円7.5%151.97円70.7億円360億円360億円75.5%8.8%
2019987億円5.6%114.53円58.6億円403億円402億円76.8%6.3%
2020962億円6.2%114.61円85.8億円375億円375億円84.3%6.1%
20211,013億円9.4%186.58円88.6億円479億円479億円78.0%9.2%
20221,010億円7.0%146.55円50.1億円486億円486億円79.8%6.9%
20231,057億円7.6%164.34円71.2億円526億円526億円79.4%7.3%
20241,058億円7.5%169.42円53.8億円552億円542億円80.1%7.2%
20251,139億円7.9%185.25円74.7億円548億円448億円85.8%7.5%
20261,205億円9.9%243.86円109.9億円635億円354億円85.7%9.5%

現金同等物には、預け入れから3か月を超える定期預金が入りません。2025年3月期に100億円、2026年3月期に180億円を定期預金に預け入れています。借入金は2025・2026年3月期末ともゼロです。

出典:2026年3月期有価証券報告書2021年3月期有価証券報告書2026年3月期決算短信。

🤝

同業と比べる

家庭用品を企画して売る山善と三栄コーポレーションを並べました。どちらも、IR BANKの競合一覧でドウシシャの競合に挙がっている会社です。山善は機械・工具の専門商社でもあり、家庭用品はその一部の事業です。数字は会社全体で比べています。3社とも3月期の決算です。

直近の本決算ドウシシャ
7483
山善
8051
三栄コーポ
8119
決算期2026年3月期2026年3月期2026年3月期
売上高1,205億円5,419億円363億円
営業利益率9.9%2.2%2.8%
ROE9.5%7.0%4.1%
自己資本比率85.7%39.3%59.6%
配当性向45.1%49.3%51.8%
予想利回り3.53%2.76%3.92%
秘書のリツ利益率、ROE、自己資本比率は、3社でドウシシャがいちばん高いよ。3社とも仕入れて売るだけでなく自社で商品を企画しているけど、ドウシシャは自社企画の商品が売上の6割を占めているね。

営業利益率・ROE・自己資本比率・配当性向は各社の決算短信の値です。三栄コーポレーションは2024年10月に1株を4株に分けています。予想利回りは2026年9月25日終値3,120円・2,028円・790円と、今期予想配当110円・56円・31円で計算しました。

出典:ドウシシャ 2026年3月期決算短信、山善 2026年3月期決算短信、三栄コーポレーション 2026年3月期決算短信、東京証券取引所(2026年9月25日終値)。

🧾

最新決算を確かめる

売上高309.0億円
営業利益35.0億円
純利益24.4億円
2027年3月期・第1四半期(2026年4〜6月)
売上高309.0億円(前年同期比3.0%増)
営業利益35.0億円(同3.4%増)
純利益24.4億円(同3.0%増)
通期の営業利益予想に対する進み具合28.7%
年間配当・今期予想110円(中間50円・期末60円)
秘書のリツ第1四半期は増収増益だったよ。6月の長雨で夏物の追加注文が鈍くて、開発型は減益。その分を、ギフトやブランド時計などの卸売型が18.7%の増益でカバーしたね。

2027年3月期は、売上高1,290億円(前期比7.0%増)、営業利益122億円(同2.2%増)、純利益85.5億円(同1.1%減)を予想。上期(4〜9月)は営業利益8.9%減を見込んでいます。年間配当は110円(中間50円・期末60円)の予定で、配当性向は46.2%になります。次は中間決算で、夏物の落ち込みがどこまで響いたかを確かめます。

出典:2027年3月期第1四半期決算短信2026年3月期決算短信。

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決算とIRの記録

2026年7月31日 2027年3月期第1四半期決算
売上3.0%増、営業利益3.4%増。6月の天候不順で夏物は想定を下回ったが、卸売型が伸びた。通期予想と配当予想は据え置き。
2026年5月12日 2026年3月期本決算・期末配当の増配
売上5.8%増、営業利益32.7%増で、売上・利益とも過去最高。期末配当を予想の50円から60円に増やし、年間110円(前期85円)とした。経常利益は123.7億円で、中期経営計画の最終年度の目標(116億円に上方修正済み)を上回った。
2026年1月30日 業績予想の上方修正・サンアドシステムを子会社化
営業利益の予想を108億円から113億円に引き上げ(10月に続き2回目)。オリジナルシールなどを企画し、通販で売るサンアドシステムの全株式を取得した。
2025年10月31日 中間決算・業績予想の上方修正
「ゴリラのハイパワー」シリーズが好調で、中間期の営業利益は予想を30.7%上回った。通期の営業利益予想を98億円から108億円に引き上げ。
2025年5月9日 配当政策の基本方針を変更
「配当性向50%程度を目安とした利益還元」を方針に加え、2026年3月期から適用した。
2025年1月31日 期末配当予想の増配
2025年3月期の期末配当予想を40円から45円に引き上げ、年間85円とした。
2024年5月9日 中期経営計画の見直し
2025年3月期の目標としていた連結経常利益100億円の達成年度を、1年延ばした。

出典:2027年3月期第1四半期決算短信2026年3月期決算短信剰余金の配当(増配)に関するお知らせ2026年3月期の通期業績予想の修正に関するお知らせ株式会社サンアドシステムの株式取得に関するお知らせ業績予想と実績との差異及び通期業績予想の修正に関するお知らせ配当政策の基本方針の変更に関するお知らせ期末配当予想の修正(増配)に関するお知らせ2024年3月期有価証券報告書。

⚠ 注意事項・数字の扱い
保有する会社の投資記録です。売買を勧めるものではなく、将来の利益・配当も保証しません。

株式分割・併合と記念配当は、2017年3月期から2026年3月期の間にありません。現金は、定期預金への預け替えの影響を除くため「現金及び預金」で見ています。

過去の利回りは、各期配当と3月末終値から計算しました。金額と図の数字は読みやすさのため丸めています。
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