保有銘柄カルテ

鈴木

証券コード 6785
電気機器東証プライム精密金型・コネクタ部品
配当利回り(予想)3.46%
株価は2026年9月25日終値。業績は2026年6月期の実績(連結)です。予想利回りは2027年6月期の配当112円で計算しています。
最終更新 2026年9月26日
株価3,235円
1株配当(予想)112円
🐔 いま持っている分
保有株数13株
1年でもらえる配当(税引前・予想)1,456円
買った値段での利回り4.74%

取得総額30,706円、取得単価は2,362円です。年間配当は入金済み額ではなく、現在の株数と会社予想から求めた相当額です。

🏢

どんな会社か

  • 精密金型と電子部品のメーカー。長野県須坂市に本社を置き、コネクタの端子など小さな金属部品を作ります。
  • 1933年に東京で創業。鉱石ラジオの部品用の金型から始まり、90年あまり金型を作り続けています。
  • 金型から量産まで自社で。自社で作った精密金型で部品を大量に打ち抜き、部品を作る装置や医療器具も手がけます。
  • 部品が売上の8割。金型・部品・機械器具・賃貸の4つに分かれ、部品が売上の約8割を占めます。
精密金型を自社で設計・製作→その金型でコネクタや車の電装部品を量産→電子機器・自動車部品メーカーへ納める
2026年6月期・事業別の割合
売上部品 78.9%■機械器具 17.4% ■金型 3.7%利益部品 81.9%■機械器具 12.1% ■金型 4.7% ■賃貸 1.2%
秘書のリツ売上も利益も、8割は部品で稼いでいるよ。2026年6月期はスマートフォン向けと半導体向けの部品が伸びて、部品の売上は前期より24.5%増えたね。部品には、住友電装と一緒に作った会社(持ち分51%)の分も入っているよ。

売上の割合は外部顧客への売上高で計算しました(賃貸は0.02%のため棒に入れていません)。利益の割合は、セグメント間取引を消去する前のセグメント利益の合計に対する割合です。

出典:2026年6月期有価証券報告書2026年6月期決算短信。

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ディフェンシブか、景気敏感か

管理上の分類景気敏感。部品の注文は電子機器と自動車の生産しだいで、リーマン・ショックの年は売上が3割減り、最終赤字になった。ただし、その年も普通配当は減らしていない。
秘書のリツリーマン・ショックの年は、売上が1年で3割減って赤字になったよ。2008年6月期の162億円から、2009年6月期は111億円。最終損益は0.7億円の赤字だった。それでも普通配当は22円(分割前の実額)を守って、翌年も同じ額を出したね。

出典:2010年6月期有価証券報告書。

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強みと懸念点

⭐ 強み
  • 金型から作る一貫生産。部品を打ち抜く精密金型を自社で作り、その金型で量産までこなします。型づくりから量産まで自分で押さえているのが強みで、同じ精密プレスのエノモトより、売上に残る利益がずっと多い会社です。
  • 切り上がった稼ぐ力。スマートフォンや半導体、車の電装部品の注文が増え、利益の水準が一段上がりました。2026年6月期は売上・利益とも過去10年で最高です。
  • 配当の目安を明文化。2024年に「株主のお金の4%か、利益の50%」を目安に配ると決めました。それまでは利益の1〜3割ほどしか配っていなかったので、配当はほぼ倍になりました。
  • 借金に頼らない財務。利益の多くを配らずに積み上げてきたため自己資本が厚く、手元の現金は10年で大きく積み上がり、借入金を上回っています。
🔵 懸念点
  • 不況に弱い業績。部品の注文は電子機器と自動車の生産しだいで、不況で生産が止まれば一気に減ります。リーマン・ショックの年は売上が3割減って赤字になりました。そのときは普通配当を守りましたが、いまの配当は当時の10倍近い水準です。
  • 住友電装への依存。売上のおよそ4分の1が住友電装向けです。相手の部品の構成や買い方が変われば、注文が大きく減るおそれがあります。
  • スマホと半導体の波。いまの伸びはスマートフォンと半導体向けの需要増が支えています。どちらも数年ごとに需要の山と谷がくる分野で、一巡したとき、この利益の水準を保てるか。
  • 銅の値段。主な材料は銅の板で、値段は銅の国際相場で決まります。相場が上がっても部品の値段にすぐ上乗せできなければ、利益率が下がります。

出典:2026年6月期有価証券報告書2026年6月期決算短信株主還元方針に関するお知らせ(2024年8月8日)2010年6月期有価証券報告書。

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いつも見ている8つの基準

◎ 基準を大きく上回る、または方針が明文 / ○ 基準を満たす / △ 基準は外れるが、理由を説明できる / × 基準を外れ、次の決算で必ず確かめる
◎
売上は伸びているか
404億円で過去10年の最高。前年より減ったのは2019年6月期だけです。2022年6月期の段差は売上の数え方が変わったためで、前の数え方では増えていました。今期予想は431億円。
○
営業利益率は高いか
13.7%。同業のエノモト(5.4%)は大きく上回りますが、山一電機(21.9%)には届きません。10年前の6〜8%台からは上がりました。今期予想は14.0%。
○
1株利益(EPS)は伸びているか
261.13円で過去10年の最高。10年で約3.5倍です。ただ、2019年6月期と2023年6月期は前の年より減りました。今期予想は277.22円。
◎
営業CFは黒字を続けているか
10年すべて黒字。2026年6月期は69億円。
○
配当は増えているか(減っていないか)
普通配当は10年で11円→105円で、減らした年はありません。ただし2017〜2020年6月期は11円のまま据え置きが続きました。今期予想は112円。
◎
配当性向に無理はないか
40.2%。会社は「自己資本の4.0%」または「配当性向50%」を目安にしています。今期予想は40.4%。
◎
自己資本比率は高いか
66.4%。同業は67.8%と73.6%。
◎
現金は増えているか
現金同等物は71億円で、10年前の13億円から約5.5倍。借入金の合計15億円を大きく上回ります。
2026年9月チェック配当は還元方針のもとで、利益とともに増えている。スマホ・半導体向けの伸びが続くかと、住友電装向けの動きを決算ごとに確かめる。
🪙

配当はどう動いたか

1株配当の10年推移と今期予想
04080120円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年27年予
6月期の決算です。2018年6月期の13円には創立85周年の記念配当2円、2023年6月期の30円には創立90周年の記念配当5円が入っています(オレンジの斜線の部分)。翌年の2019年6月期が11円に下がったのは記念配当が落ちたためで、普通配当は11円のまま変わっていません。2015年7月1日に1株を2株に分割していますが、10年の窓より前のため、表の金額はすべて実額です。
秘書のリツ2025年6月期に、配当が46円から85円へほぼ倍になったよ。2024年8月に「自己資本の4.0%または配当性向50%を目安に配る」と決めて、その年から中間と期末の年2回にしたんだ。それまでの配当性向は13〜29%くらいだったね。
配当・配当性向の10年表
6月期1株配当配当性向
201711円14.9%
201813円(うち記念2円)14.1%
201911円17.6%
202011円12.8%
202120円14.0%
202220円13.8%
202330円(うち記念5円)22.0%
202446円29.1%
202585円44.2%
2026105円40.2%
2027予想112円40.4%

配当性向は決算短信の連結の値です。10年の窓の外では、2008年6月期の27円(創立75周年の記念配当5円を含む)から2009年6月期は22円になりましたが、普通配当は22円で変わっていません(分割前の実額)。

出典:2026年6月期有価証券報告書2018年6月期有価証券報告書2010年6月期有価証券報告書2026年6月期決算短信株主還元方針に関するお知らせ(2024年8月8日)。

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いまの利回りの位置

期末の配当利回り・過去10年
0246%点線は10年平均 2.53%1.5217年1.4118年1.7119年1.5420年2.0521年2.5522年3.1823年3.2524年4.8225年3.2326年3.46今
秘書のリツいまの予想利回り3.46%は、10年平均2.53%より高いよ。過去10年の各6月末では1.41〜4.82%。株価は2025年6月末から約1.8倍になって、その時点の4.82%よりは下がったね。
予想PER11.7倍
PBR(本決算基準)1.46倍
過去の期末利回りを数字で見る
6月期6月末終値期末利回り
2017724円1.52%
2018921円1.41%
2019642円1.71%
2020714円1.54%
2021976円2.05%
2022783円2.55%
2023942円3.18%
20241,415円3.25%
20251,763円4.82%
20263,255円3.23%

株価:東京証券取引所の各6月末終値。過去利回りは各期配当(記念配当を含む)を6月末終値で割った計算値です。

📈

業績と財務の10年

売上高と営業利益率
売上高(億円)0150300450営業利益率(%)0510157.38.16.56.29.511.311.912.212.913.717年18年19年20年21年22年23年24年25年26年
秘書のリツ売上はこの2年で大きく伸びて、営業利益率も6〜8%台から14%近くまで上がったよ。2022年6月期に売上が小さく見えるのは、売上の数え方が変わったため。2021年6月期までは、取引先から支給された材料の分も売上に入っていたんだ。
1株利益(EPS)
0100200300円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年27年予
秘書のリツEPSは10年で約3.5倍。ただ、途中で2回へこんでいるよ。2019年6月期は利益が減ったうえに、前の年に新株予約権で株数が約16%増えた影響も出た。2023年6月期も減益で、2024年6月期から3年続けて伸びているね。
自己資本を使って稼ぐ力(ROE)
051015%赤の点線は一般的な目安 8%7.117年7.518年5.519年7.220年10.721年9.922年8.523年9.024年10.325年11.826年
秘書のリツROEは2021年6月期から、目安の8%を下回っていないよ。それまでは5〜7%台だった。利益の水準が上がって、2026年6月期は11.8%だね。
ROE11.8%
自己資本比率66.4%
営業CF10年連続黒字
秘書のリツ営業CFは10年すべて黒字だよ。2026年6月期は69億円。設備などの固定資産に28億円、配当に13億円を使ったね。
現金及び現金同等物(期末)
020406080億円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年
秘書のリツ現金は10年で13億円から71億円まで増えたよ。減ったのは、投資の支出が10年でいちばん大きかった2019年6月期だけ。借入金は短期・長期を合わせて15億円で、現金のほうがずっと多いね。
業績と財務の10年表
6月期売上高営業利益率EPS営業CF現金等自己資本比率ROE
2017237億円7.3%73.98円20億円13億円65.7%7.1%
2018271億円8.1%92.27円24億円30億円66.2%7.5%
2019266億円6.5%62.36円35億円19億円66.3%5.5%
2020281億円6.2%85.98円23億円21億円69.1%7.2%
2021327億円9.5%142.49円48億円31億円66.7%10.7%
2022261億円11.3%145.26円41億円39億円65.7%9.9%
2023264億円11.9%136.22円39億円42億円66.6%8.5%
2024277億円12.2%158.11円54億円57億円68.0%9.0%
2025333億円12.9%192.37円55億円62億円67.7%10.3%
2026404億円13.7%261.13円69億円71億円66.4%11.8%

2022年6月期から「収益認識に関する会計基準」を適用し、有償支給の材料分を売上から除いたため、その年の売上は122億円減っています(2021年6月期以前は旧基準のまま)。2023年6月期からは材料に含まれるスクラップ分を売上に含める表示に変え、2022年6月期は組替え後の値(260.9億円)を載せています。2018年6月期に第三者割当の新株予約権で資金を調達し、発行済株式数は1,239万株から1,439万株に増えました。ROEは有報の値(期末の自己資本で計算)で、決算短信は期中平均で計算するため2026年6月期は12.8%です。

出典:2026年6月期有価証券報告書2022年6月期有価証券報告書2021年6月期有価証券報告書2018年6月期有価証券報告書2026年6月期決算短信。

🤝

同業と比べる

精密プレスでコネクタ部品やリードフレームを作るエノモトと、半導体検査用ソケットとコネクタを作る山一電機を並べました。どちらも、IR BANKの競合一覧で鈴木の競合に挙がっている会社です。2社とも3月期の決算です。

直近の本決算鈴木
6785
エノモト
6928
山一電機
6941
決算期2026年6月期2026年3月期2026年3月期
売上高404億円304億円527億円
営業利益率13.7%5.4%21.9%
ROE12.8%5.5%21.1%
自己資本比率66.4%67.8%73.6%
配当性向40.2%39.2%30.1%
予想利回り3.46%2.40%1.75%
秘書のリツ利益率は、エノモトより高くて山一電機より低い、3社の真ん中だよ。山一電機は半導体の検査に使うソケットが主力で、半導体向けの需要が伸びた年だった。配当性向は鈴木がいちばん高いぶん、利回りも3社でいちばん高いね。

ROEは3社とも決算短信の値(期中平均の自己資本で計算)です。予想利回りは2026年9月25日終値3,235円・3,210円・8,560円と、今期予想配当112円・77円・150円で計算しました。

出典:鈴木 2026年6月期決算短信、エノモト 2026年3月期決算短信、山一電機 2026年3月期決算短信、東京証券取引所(2026年9月25日終値)。

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最新決算を確かめる

売上高404億円
営業利益55.6億円
純利益37.5億円
2026年6月期・本決算(2025年7月〜2026年6月)
売上高404.5億円(前期比21.4%増)
営業利益55.6億円(同29.5%増)
純利益37.5億円(同35.8%増)
部品セグメントの売上319.1億円(同24.5%増)
年間配当・今期予想105円(前期85円)・112円(中間56円)
秘書のリツ期中に2回、業績と配当の予想を引き上げたよ。スマートフォン向けと車の電装部品の注文が増えて、後半は半導体向けと産業機器向けも戻ってきた。配当予想は最初の88円から95円、105円と上がったね。

2027年6月期は、売上高431億円(前期比6.7%増)、営業利益60億円(同8.5%増)、純利益39億円(同6.2%増)を予想。年間配当は112円(中間56円・期末56円)の予定です。次は11月の第1四半期決算で、部品の注文の勢いが続いているかを確かめます。

出典:2026年6月期決算短信業績予想および配当予想の修正(2026年1月27日)業績予想および配当予想の修正(2026年4月27日)。

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決算とIRの記録

2026年8月10日 2026年6月期本決算
売上21.4%増、営業利益29.5%増、純利益35.8%増で、売上・利益とも過去10年で最高。年間配当105円(前期85円)。今期予想は112円。
2026年4月27日 業績予想と配当予想を上方修正
営業利益予想を48億円から57億円に、年間配当予想を95円から105円に引き上げ。半導体向けと産業機器向けの部品が復調。
2026年1月27日 業績予想と配当予想を上方修正
営業利益予想を44億円から48億円に、年間配当予想を88円から95円に引き上げ。スマートフォン向けと車の電装部品が計画を上回った。
2024年8月8日 株主還元方針を決定
DOE(株主資本配当率)4.0%または配当性向50%を目安に配当する方針。2025年6月期から中間・期末の年2回配当に。

出典:2026年6月期決算短信業績予想および配当予想の修正(2026年4月27日)業績予想および配当予想の修正(2026年1月27日)株主還元方針に関するお知らせ。

⚠ 注意事項・数字の扱い
保有する会社の投資記録です。売買を勧めるものではなく、将来の利益・配当も保証しません。

2017年6月期から2026年6月期のうち、記念配当は2018年6月期の創立85周年記念配当2円と2023年6月期の創立90周年記念配当5円で、特別配当はありません。株式分割は2015年7月1日(1株→2株)で、10年の窓より前です。2020年10月に2020年6月期の訂正有価証券報告書が出ていますが、添付書類(定款)の添付漏れの訂正で、業績と配当の数字は変わっていません。

過去の利回りは、各期配当と6月末終値から計算しました。金額と図の数字は読みやすさのため丸めています。
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