サカタインクス
最終更新 2026年9月23日
取得総額49,764円、表示取得単価は2,262円です。取得利回りは取得総額で計算しました。年間配当は入金済み額ではなく、現在の株数と会社予想から求めた相当額です。
どんな会社か
- 印刷インキの大手。会社は、印刷インキの販売で世界2位と説明しています。
- 1896年に大阪で創業。新聞インキの製造から始まり、2026年で創業130年目です。
- 包装向けのインキが主力。食品や飲料の袋、アルミ缶などに刷るインキのほか、インクジェットインキも作ります。
- 売上の7割が海外。米州が4割で最大。利益はアジアの印刷インキがいちばん稼ぎます。

事業別の数字をくわしく見る
| 事業 | 売上高 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 米州インキ | 1,011億円 | 52.9億円 | 5.2% |
| アジアインキ | 560億円 | 69.1億円 | 12.3% |
| 日本インキ・機材 | 493億円 | 14.4億円 | 2.9% |
| 欧州インキ | 209億円 | 0.6億円 | 0.3% |
| 機能性材料 | 203億円 | 24.3億円 | 11.9% |
| その他 | 100億円 | 2.7億円 | 2.7% |
「海外インキ」は米州・アジア・欧州の印刷インキの合計です。利益の割合は、全社費用などを差し引く前のセグメント利益の合計に対するものです。売上高は外部の顧客への売上、利益はセグメント利益で、利益率はその2つから計算しました。
出典:2025年12月期有価証券報告書2025年12月期決算短信の訂正(セグメント情報)2026年9月18日 格付取得に関するお知らせ。
ディフェンシブか、景気敏感か

出典:2011年3月期有価証券報告書2020年12月期有価証券報告書2022年12月期有価証券報告書。
強みと懸念点
- 世界に広がる工場網。20を超える国と地域に工場を持ち、その土地で作って売ります。各国で増えていく食品や飲料の包装の需要を、そのまま取り込める形です。
- 伸びる包装向け。新興国では、暮らしが豊かになるにつれて袋や缶に入った食品・飲料が増えます。中南米ではガラス瓶からアルミ缶への置き換えも進み、缶に刷るインキの需要が伸びています。
- 減らさない配当。利益が揺れる会社ですが、配当は2007年3月期から一度も減らしていません。2024年に「自社株買いと合わせて利益の半分以上を返す」と決め、ここ3年で配当を3倍にしました。
- 原料の値動き。インキの原料は石油化学品で、原油が上がると原料も上がります。値上げが追いつくまでの間は利益が削られ、2018年と2022年は営業利益が4割減りました。今年も中東情勢で原料が上がっています。
- 縮む新聞・雑誌向け。デジタル化で新聞や雑誌を読む人が減り、そこに使うインキの市場は縮み続けています。日本は売上の2割あっても、利益は薄いままです。
- 米州の稼ぐ力。売上の4割を占める米州で人件費や物流費が増え続け、上半期の利益は減りました。ブラジルの新工場を立ち上げたいま、利益を伸ばせるか。
出典:2025年12月期有価証券報告書2026年12月期中間期決算短信2020年12月期有価証券報告書2022年12月期有価証券報告書中東情勢の影響と対応について。
いつも見ている8つの基準
配当はどう増えたか

配当・配当性向の10年表
| 12月期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016 | 28円 | 21.6% |
| 2017 | 30円 | 21.0% |
| 2018 | 30円 | 37.3% |
| 2019 | 30円 | 42.6% |
| 2020 | 30円 | 33.2% |
| 2021 | 30円 | 35.5% |
| 2022 | 30円 | 35.1% |
| 2023 | 35円 | 23.5% |
| 2024 | 70円 | 38.8% |
| 2025 | 95円 | 40.4% |
| 2026予想 | 100円 | 41.3% |
2015年に決算期を3月から12月に変えたため、2015年12月期は9か月の変則決算です(配当22円)。表はその翌年からの10年です。配当性向は1株配当を連結の1株利益で割った値で、2024年・2025年は決算短信の数字と一致します。株式分割はありません。
出典:2025年12月期有価証券報告書2020年12月期有価証券報告書2017年12月期有価証券報告書2025年12月期決算短信。
いまの利回りの位置

過去の期末利回りを数字で見る
| 12月期 | 12月末終値 | 期末利回り |
|---|---|---|
| 2016 | 1,446円 | 1.94% |
| 2017 | 1,801円 | 1.67% |
| 2018 | 1,214円 | 2.47% |
| 2019 | 1,188円 | 2.53% |
| 2020 | 1,158円 | 2.59% |
| 2021 | 994円 | 3.02% |
| 2022 | 1,050円 | 2.86% |
| 2023 | 1,358円 | 2.58% |
| 2024 | 1,744円 | 4.01% |
| 2025 | 2,369円 | 4.01% |
株価:東京証券取引所(各年12月の最終売買日の終値。IR BANK経由)。過去利回りは各期配当を12月末の終値で割った計算値です。
業績と財務の10年





業績と財務の10年表
| 12月期 | 売上高 | 営業利益率 | EPS | 営業CF | 現金等 | 自己資本比率 | ROE |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2016 | 1,512億円 | 6.7% | 129.53円 | 117億円 | 93億円 | 51.7% | 11.3% |
| 2017 | 1,573億円 | 5.5% | 142.76円 | 92億円 | 94億円 | 52.0% | 11.4% |
| 2018 | 1,621億円 | 3.2% | 80.36円 | 52億円 | 68億円 | 51.1% | 6.3% |
| 2019 | 1,672億円 | 3.7% | 70.46円 | 98億円 | 94億円 | 51.7% | 5.5% |
| 2020 | 1,615億円 | 4.5% | 90.32円 | 106億円 | 117億円 | 52.6% | 6.9% |
| 2021 | 1,815億円 | 4.1% | 84.43円 | 76億円 | 121億円 | 51.8% | 6.1% |
| 2022 | 2,155億円 | 1.9% | 85.52円 | 49億円 | 117億円 | 48.6% | 5.3% |
| 2023 | 2,284億円 | 5.0% | 149.22円 | 154億円 | 162億円 | 50.9% | 8.1% |
| 2024 | 2,456億円 | 5.4% | 180.64円 | 89億円 | 146億円 | 50.7% | 8.5% |
| 2025 | 2,577億円 | 5.9% | 235.26円 | 170億円 | 188億円 | 52.8% | 10.0% |
2022年12月期から「収益認識に関する会計基準」を適用しています。2021年12月期以前とは売上の数え方が少し違います。2022年の売上の伸び(18.8%)には、値上げと円安による換算の影響が大きく入っています。2023年12月期は、受取ロイヤリティーを売上高に含める変更をさかのぼって反映した数字です。2025年の純利益には、持ち合い株(上場17銘柄など)の売却益29.9億円が入っています。
出典:2025年12月期有価証券報告書2024年12月期有価証券報告書2022年12月期有価証券報告書2020年12月期有価証券報告書2017年12月期有価証券報告書。
同業と比べる
印刷インキを主力の一つにする上場2社、artience(旧 東洋インキSCホールディングス)とDIC(印刷インキのほか顔料・樹脂も手がける)を並べました。3社とも12月期です。
| 2025年12月期 | サカタ 4633 | artience 4634 | DIC 4631 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,577億円 | 3,500億円 | 1兆522億円 |
| 営業利益率 | 5.9% | 5.9% | 5.0% |
| ROE | 10.0% | 3.9% | 7.4% |
| 自己資本比率 | 52.8% | 57.5% | 37.0% |
| 配当性向 | 40.4% | 47.5% | 58.5% |
| 予想利回り | 3.77% | 2.33% | 3.15% |

DICの2025年12月期の配当200円には特別配当80円が入っていて、配当性向58.5%はそれを含んだ値です。予想利回りは2026年9月18日終値2,651円・5,150円・4,755円と、今期予想配当100円・120円・150円(DICは8月に増額した予想)で計算しました。
出典:サカタインクス 2025年12月期決算短信、artience・DICの2025年12月期決算短信、DIC 2026年8月10日「期末配当予想の修正(増配)」、東京証券取引所(2026年9月18日終値)。
最新決算を確かめる

8月に通期の売上予想を2,760億円から2,865億円(前期比11.2%増)に引き上げ、営業利益170億円(同11.6%増)・純利益118億円(同1.6%増)は据え置きました。中東情勢で原料は2026年に約150億円上がる見込みで、会社は値上げで吸収するとしています。次は下半期に原料高が利益を削らないかと、米州の利益が持ち直すかを確かめます。
出典:2026年12月期第2四半期(中間期)決算短信2026年8月7日 連結業績予想の修正2026年6月9日 中東情勢の影響と対応について。
決算とIRの記録
出典:格付取得に関するお知らせ2026年12月期中間期決算短信連結業績予想の修正中東情勢の影響と対応について自己株式の消却に関するお知らせ2025年12月期決算短信期末剰余金の配当(増配)持株会社体制への移行決算短信の訂正2025年12月期有価証券報告書2022年12月期有価証券報告書。
2016年12月期の配当28円には創業120周年記念配当2円が入っています。2017年から2025年12月期の配当に、記念配当・特別配当の注記はありません。株式分割・併合はありません。配当性向は1株配当を連結の1株利益で割った計算値です。
過去の利回りは、各期配当と12月末の終値から計算しました。金額と図の数字は読みやすさのため丸めています。