保有銘柄カルテ

竹本容器

証券コード 4248
化学東証スタンダード化粧品・食品の包装容器
配当利回り(予想)4.31%
株価は2026年9月25日終値。業績は2025年12月期の実績(連結)です。予想利回りは2026年12月期の配当38円で計算しています。
最終更新 2026年9月27日
株価881円
1株配当(予想)38円
🐔 いま持っている分
保有株数40株
1年でもらえる配当(税引前・予想)1,520円
買った値段での利回り4.23%

取得総額35,960円、取得単価は899円です。年間配当は入金済み額ではなく、現在の株数と会社予想から求めた相当額です。

🏢

どんな会社か

  • 化粧品容器の専門メーカー。ボトル、チューブ、キャップ、ポンプなどを作り、国内外で約4,300社に売っています。
  • 1950年に竹本商店として創業。ガラスびんの販売から始まり、1963年にプラスチック容器の販売を始めました。
  • 自社の金型を貸す仕組み。約4,300型の金型を自社で持ち、客は金型代を払わずに小ロット・短納期で容器を作れます。
  • 化粧・美容向けが6割。容器事業の1本だけで、売上の約6割が化粧品・美容の会社向けです。
自社で金型を作り、標準の容器「スタンダードボトル」をそろえる→客の注文に合わせて色付け・印刷・部品の組み合わせ→化粧品・食品・日用品メーカーへ納める
2025年12月期・売上の内訳
用途化粧・美容 59.3%■卸・その他 17.7% ■日用・化学・医薬 13.4% ■食品 9.7%地域日本 75.3%■中国 15.2% ■その他 9.5%
秘書のリツ売上の6割は化粧品向けで、4分の3は日本のお客さんだよ。2025年12月期は、日本で大口のリピート注文が減って、国内の売上が12.1%減った。いっぽうでインドは56.3%増えて、進出してからいちばん多い売上になったね。

用途は販売先の主な事業で分けた有報の区分で、日用・雑貨(6.9%)と化学・医薬(6.5%)は1本にまとめました。端数の関係で、用途の合計は100%になりません。地域は顧客の所在地で分けた値です。

出典:2025年12月期有価証券報告書。

📊

ディフェンシブか、景気敏感か

管理上の分類景気敏感。売上は大きく崩れないが、樹脂の値段と中国の消費しだいで、営業利益が1年で半分以下になった年がある。ただし、その年も配当は減らしていない。
秘書のリツコロナの2020年は、売上が2.2%減っただけで、営業利益はむしろ増えたよ。利益が大きく落ちたのは2022年と2023年。原油高と円安で材料費や光熱費が上がって、中国の売上も減った。営業利益は2021年の17.6億円から、2023年は5.2億円まで下がったね。

出典:2020年12月期有価証券報告書2022年12月期有価証券報告書2023年12月期決算短信。

📝

強みと懸念点

⭐ 強み
  • 金型を持つ仕組み。容器を作るための金型は、1つ作るのにお金がかかり、小さな化粧品会社には自前で用意する余裕がありません。この会社は数千の金型を自社でそろえ、客は金型代を払わずに、少ない数から自分の容器を作れます。これが4,000社を超える取引先の土台です。
  • 減らさない配当。利益ではなく、会社が積み上げてきた純資産を目安に配る方針をとっています。純資産は利益ほど上下しないため、利益が大きく落ちた年も、配当を1円も減らしませんでした。
  • 借金に頼らない財務。以前は利益の2割ほどしか配当に回さず、残りを会社に積み上げてきました。そのため自前のお金が厚く、容器を作る同業2社より守りが固い会社です。
  • 伸びるインド。インドでは化粧品を使う人が増え、市場が広がっています。その流れに乗って売上が毎年大きく伸び、利益率も上がってきました。
🔵 懸念点
  • 戻りきらない稼ぐ力。原油高と円安で材料費や光熱費が上がり、値上げで取り戻しきれないまま、利益率は以前より低いところにとどまっています。それでも配当は純資産を目安に払うため、利益より配当のほうが多い年が2年続きました。
  • 化粧品と大口客への偏り。売上の多くが化粧品向けで、化粧品会社の売れ行きがそのまま注文に響きます。2025年は大口のお客さんのリピート注文が減っただけで、国内の売上が1割以上落ちました。
  • 樹脂の値段と中国。容器の原料の樹脂は原油から作られるため、原油が上がると材料費も上がります。値上げが追いつくまでの間は利益が削られ、2022年は営業利益が半分になりました。中国は競争が厳しいうえに材料費の上昇も重なり、赤字になっています。
  • 減らしていく手元資金。会社は、ためた現金を設備に回し、2028年末までに手元の現金を3分の2に減らす計画です。投資が実を結べば稼ぐ力が戻りますが、そうならなければ、純資産を目安にした配当を利益でまかなえない年が続くおそれがあります。

出典:2025年12月期有価証券報告書2026年12月期第2四半期決算説明資料資本コストや株価を意識した経営の実現へ向けた対応について(2026年3月24日)2022年12月期有価証券報告書。

🔎

いつも見ている8つの基準

◎ 基準を大きく上回る、または方針が明文 / ○ 基準を満たす / △ 基準は外れるが、理由を説明できる / × 基準を外れ、次の決算で必ず確かめる
△
売上は伸びているか
145億円。10年前の128億円よりは多いものの、最高は2018年12月期の160億円で、それ以降は143〜160億円の間を上下しています。今期予想は158億円。
△
営業利益率は高いか
6.8%。同業の日本山村硝子(5.2%)・共同印刷(2.2%)は上回りますが、自社の2021年までの10〜12%からは下がりました。今期予想は7.3%。
△
1株利益(EPS)は伸びているか
63.95円で、2年続けて増えました。ただ、10年前の73.65円にも最高だった2018年の96.72円にも届いていません。今期予想は74.64円。
◎
営業CFは黒字を続けているか
10年すべて黒字。2025年12月期は仕入れの支払いが増えて6.9億円と、10年でいちばん少ない額でした。
○
配当は増えているか(減っていないか)
10年で15円→36円(分割調整後)で、減らした年はありません。ただし2024・2025年は36円の据え置きでした。今期予想は38円。
△
配当性向に無理はないか
56.3%。2022年は120.6%、2023年は147.5%と、利益を上回る配当が2年続きました。会社は純資産の4.0%を目安に配っています。今期予想は50.9%。
◎
自己資本比率は高いか
71.4%。同業は58.2%と52.7%。
○
現金は増えているか
現金同等物は43億円で、10年前の17億円から増えました。ただ2025年は仕入れの支払いと設備投資で、前の年の60億円から減っています。
2026年9月チェック配当は方針どおり保たれているが、稼ぐ力はまだ戻りきっていない。国内の大口注文と中国の赤字が上向くかを、決算ごとに確かめる。
🪙

配当はどう動いたか

1株配当の10年推移と今期予想(分割調整後)
010203040円16年17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年予
12月期の決算です。2019年1月1日に1株を2株に分割したため、2016〜2018年12月期は分割前の実額(30円・34円・37円)を半分にした値で描いています。2019年12月期の19円は、実額では37円から19円に下がって見えますが、分割によるもので減配ではありません。記念配当・特別配当は10年の中にありません。
秘書のリツ2021年に、配当が19円から32円へ一気に上がったよ。それまでの「配当性向20%以上」をやめて、「純資産の4%」を目安に配る方針に変えたんだ。利益が落ちた2022・2023年も、この方針で配当は下がらなかったね。
配当・配当性向の10年表
12月期1株配当(実額)分割調整後配当性向
201630円15円20.4%
201734円17円20.7%
201837円18.5円19.1%
201919円19円22.8%
202019円19円48.5%
202132円32円33.6%
202235.5円35.5円120.6%
202336円36円147.5%
202436円36円67.7%
202536円36円56.3%
2026予想38円38円50.9%

配当性向は決算短信の連結の値です。2025年に中期計画(2025〜2027年)に合わせて、目安の分母を「純資産」から「株主資本」に変えました(株主資本配当率4.0%)。上場前の2011年12月期は単体で最終赤字となり、配当を70円から30円に減らしています(2014年の1株→10株、2019年の1株→2株の分割前の実額)。

出典:2025年12月期有価証券報告書2021年12月期有価証券報告書2020年12月期有価証券報告書2014年12月期有価証券報告書2025年12月期決算短信。

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いまの利回りの位置

期末の配当利回り・過去10年
0246%点線は10年平均 3.04%1.5316年1.5817年1.3618年2.0119年2.0020年3.8621年4.8122年4.6623年4.3224年4.2425年4.31今
秘書のリツいまの予想利回り4.31%は、10年平均3.04%より高いよ。過去10年の各12月末では1.36〜4.81%。2021年に配当の方針を変えてからは、4%前後で動いているね。
予想PER11.8倍
PBR(本決算基準)0.88倍
過去の期末利回りを数字で見る
12月期12月末終値(分割調整後)期末利回り
2016977.5円1.53%
20171,079円1.58%
20181,362円1.36%
2019944円2.01%
2020951円2.00%
2021830円3.86%
2022738円4.81%
2023772円4.66%
2024834円4.32%
2025850円4.24%

株価:東京証券取引所の各12月末終値(2016・2017年は分割前の終値を半分にした値)。過去利回りは各期配当(分割調整後)を12月末終値で割った計算値です。

📈

業績と財務の10年

売上高と営業利益率
売上高(億円)060120180営業利益率(%)0510159.89.910.210.112.011.15.63.66.06.816年17年18年19年20年21年22年23年24年25年
秘書のリツ売上は140〜160億円の間で横ばい。利益率は2022年にがくんと下がったよ。2021年まで約10〜12%あった営業利益率は、2023年に3.6%まで落ちた。そのあと値上げと歩留まりの改善で、2025年は6.8%まで戻してきたね。
1株利益(EPS)
0255075100円16年17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年予
秘書のリツEPSは2018年の96.72円がいちばん高くて、そこから戻りきっていないよ。2020年はインドの子会社で5.6億円の減損を出して、利益が大きく減った。2022・2023年は材料費の上昇と中国の不振で、20円台まで下がったね。
自己資本を使って稼ぐ力(ROE)
0481216%赤の点線は一般的な目安 8%14.516年14.317年14.818年11.819年5.320年11.721年3.322年2.723年5.724年6.525年
秘書のリツROEは2022年から4年続けて、目安の8%を下回っているよ。2016〜2018年は14〜15%あった。利益が減ったうえに、自己資本は積み上がっているからだね。
ROE6.5%
自己資本比率71.4%
営業CF10年連続黒字
秘書のリツ営業CFは10年すべて黒字だよ。2025年12月期は6.9億円。仕入れ先への支払いで9.9億円が出ていったから、10年でいちばん少なかったんだ。
現金及び現金同等物(期末)
020406080億円16年17年18年19年20年21年22年23年24年25年
秘書のリツ現金は2021年の64億円がいちばん多くて、2025年は43億円だよ。2025年は設備に10億円、借入金の返済に5.6億円、配当に4.3億円を使った。会社は2028年末までに、現預金を30億円まで減らして設備に回す計画なんだ。
業績と財務の10年表
12月期売上高営業利益率EPS営業CF現金等自己資本比率ROE
2016128億円9.8%73.65円17.2億円17億円47.4%14.5%
2017142億円9.9%82.29円22.4億円23億円53.9%14.3%
2018160億円10.2%96.72円20.3億円29億円50.9%14.8%
2019152億円10.1%83.31円17.9億円33億円54.4%11.8%
2020149億円12.0%39.16円29.2億円55億円53.2%5.3%
2021158億円11.1%95.28円17.9億円64億円57.6%11.7%
2022149億円5.6%29.45円12.6億円64億円60.3%3.3%
2023143億円3.6%24.40円17.8億円55億円61.2%2.7%
2024156億円6.0%53.14円21.5億円60億円63.9%5.7%
2025145億円6.8%63.95円6.9億円43億円71.4%6.5%

EPSは2019年1月1日の分割(1株→2株)を反映した値です。2017年6月に公募増資などで58.2万株を発行し、発行済株式数は568万株から626万株に増えました(分割前)。ROEと自己資本比率は有報の値です。借入金は2025年末で17億円あります。

出典:2025年12月期有価証券報告書2022年12月期有価証券報告書2020年12月期有価証券報告書資本コストや株価を意識した経営の実現へ向けた対応について(2026年3月24日)。

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同業と比べる

ガラスびんとプラスチック容器・キャップを作る日本山村硝子と、化粧品や歯みがき向けのチューブ容器を作る共同印刷を並べました。どちらも、IR BANKの競合一覧で竹本容器の競合に挙がっている会社です。2社とも3月期の決算で、容器は事業の一部です。

直近の本決算竹本容器
4248
日本山村硝子
5210
共同印刷
7914
決算期2025年12月期2026年3月期2026年3月期
売上高145億円722億円982億円
営業利益率6.8%5.2%2.2%
ROE6.5%5.9%6.2%
自己資本比率71.4%58.2%52.7%
配当性向56.3%46.9%55.3%
予想利回り4.31%5.22%4.48%
秘書のリツ3社とも、利益率は低めでROEは6%前後。この業界の「普通」はこのくらいだね。竹本容器は利益率と自己資本比率が3社でいちばん高い。そのぶん、配当性向も高めで、利回りは真ん中だよ。

ROEは3社とも決算短信の値です。予想利回りは2026年9月25日終値881円・2,871円・1,784円と、今期予想配当38円・150円・80円で計算しました。共同印刷は2025年4月1日に1株を4株に分割しています。

出典:竹本容器 2025年12月期決算短信、日本山村硝子 2026年3月期決算短信、共同印刷 2026年3月期決算短信、東京証券取引所(2026年9月25日終値)。

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最新決算を確かめる

売上高77.4億円
営業利益6.6億円
純利益4.9億円
2026年12月期・中間決算(2026年1月〜6月)
売上高77.4億円(前年同期比5.9%増)
営業利益6.6億円(同32.8%増)
純利益4.9億円(同22.5%増)
通期予想に対する進み具合売上49.0%・営業利益57.7%
年間配当・今期予想38円(中間19円・前期36円)
秘書のリツ営業利益は、会社の計画より10.7%多かったよ。日本は4〜6月に売上が前年より増えるようになって、利益率も8.8%まで上がった。インドは売上が46.1%増えたよ。ただ中国は材料費が上がって、営業赤字になったね。

2026年12月期は、売上高158億円(前期比9.0%増)、営業利益11.5億円(同16.0%増)、純利益9億円(同16.7%増)を予想。年間配当は38円(中間19円・期末19円)の予定です。次は10月末の第3四半期決算で、国内の注文の戻りと中国の損益を確かめます。

出典:2026年12月期第2四半期(中間期)決算短信2026年12月期第2四半期決算説明資料。

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決算とIRの記録

2026年7月31日 2026年12月期中間決算
売上5.9%増、営業利益32.8%増。日本とインドの利益率が上がり、中国は営業赤字。通期予想と配当予想(38円)は据え置き。
2026年3月24日 資本コストへの対応を更新
2026〜2028年の3年で成長投資43億円、配当14億円、借入金返済10億円の計画。現預金は2025年末の45億円から2028年末に30億円へ。
2026年1月30日 2025年12月期本決算
売上7.3%減、営業利益4.9%増、純利益20.5%増。年間配当36円(据え置き)。今期予想は38円。
2025年11月6日 筆頭株主の異動
社長と親族5名が持つ株を、社長が代表理事を務める一般社団法人に移すと発表。移したあとの持ち分は議決権の34.79%。

出典:2026年12月期中間決算短信資本コストや株価を意識した経営の実現へ向けた対応について2025年12月期決算短信主要株主及び主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ。

⚠ 注意事項・数字の扱い
保有する会社の投資記録です。売買を勧めるものではなく、将来の利益・配当も保証しません。

2016年12月期から2025年12月期に、記念配当・特別配当はありません。株式分割は2019年1月1日(1株→2株)で、配当・EPS・株価は分割調整後の値で比べています。2017年6月に2016年12月期の訂正有価証券報告書が出ていますが、キャッシュ・フローの説明文などの訂正で、業績と配当の数字は変わっていません。

過去の利回りは、各期配当と12月末終値から計算しました。金額と図の数字は読みやすさのため丸めています。
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