竹本容器
最終更新 2026年9月27日
取得総額35,960円、取得単価は899円です。年間配当は入金済み額ではなく、現在の株数と会社予想から求めた相当額です。
どんな会社か
- 化粧品容器の専門メーカー。ボトル、チューブ、キャップ、ポンプなどを作り、国内外で約4,300社に売っています。
- 1950年に竹本商店として創業。ガラスびんの販売から始まり、1963年にプラスチック容器の販売を始めました。
- 自社の金型を貸す仕組み。約4,300型の金型を自社で持ち、客は金型代を払わずに小ロット・短納期で容器を作れます。
- 化粧・美容向けが6割。容器事業の1本だけで、売上の約6割が化粧品・美容の会社向けです。

用途は販売先の主な事業で分けた有報の区分で、日用・雑貨(6.9%)と化学・医薬(6.5%)は1本にまとめました。端数の関係で、用途の合計は100%になりません。地域は顧客の所在地で分けた値です。
出典:2025年12月期有価証券報告書。
ディフェンシブか、景気敏感か

出典:2020年12月期有価証券報告書2022年12月期有価証券報告書2023年12月期決算短信。
強みと懸念点
- 金型を持つ仕組み。容器を作るための金型は、1つ作るのにお金がかかり、小さな化粧品会社には自前で用意する余裕がありません。この会社は数千の金型を自社でそろえ、客は金型代を払わずに、少ない数から自分の容器を作れます。これが4,000社を超える取引先の土台です。
- 減らさない配当。利益ではなく、会社が積み上げてきた純資産を目安に配る方針をとっています。純資産は利益ほど上下しないため、利益が大きく落ちた年も、配当を1円も減らしませんでした。
- 借金に頼らない財務。以前は利益の2割ほどしか配当に回さず、残りを会社に積み上げてきました。そのため自前のお金が厚く、容器を作る同業2社より守りが固い会社です。
- 伸びるインド。インドでは化粧品を使う人が増え、市場が広がっています。その流れに乗って売上が毎年大きく伸び、利益率も上がってきました。
- 戻りきらない稼ぐ力。原油高と円安で材料費や光熱費が上がり、値上げで取り戻しきれないまま、利益率は以前より低いところにとどまっています。それでも配当は純資産を目安に払うため、利益より配当のほうが多い年が2年続きました。
- 化粧品と大口客への偏り。売上の多くが化粧品向けで、化粧品会社の売れ行きがそのまま注文に響きます。2025年は大口のお客さんのリピート注文が減っただけで、国内の売上が1割以上落ちました。
- 樹脂の値段と中国。容器の原料の樹脂は原油から作られるため、原油が上がると材料費も上がります。値上げが追いつくまでの間は利益が削られ、2022年は営業利益が半分になりました。中国は競争が厳しいうえに材料費の上昇も重なり、赤字になっています。
- 減らしていく手元資金。会社は、ためた現金を設備に回し、2028年末までに手元の現金を3分の2に減らす計画です。投資が実を結べば稼ぐ力が戻りますが、そうならなければ、純資産を目安にした配当を利益でまかなえない年が続くおそれがあります。
出典:2025年12月期有価証券報告書2026年12月期第2四半期決算説明資料資本コストや株価を意識した経営の実現へ向けた対応について(2026年3月24日)2022年12月期有価証券報告書。
いつも見ている8つの基準
配当はどう動いたか

配当・配当性向の10年表
| 12月期 | 1株配当(実額) | 分割調整後 | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| 2016 | 30円 | 15円 | 20.4% |
| 2017 | 34円 | 17円 | 20.7% |
| 2018 | 37円 | 18.5円 | 19.1% |
| 2019 | 19円 | 19円 | 22.8% |
| 2020 | 19円 | 19円 | 48.5% |
| 2021 | 32円 | 32円 | 33.6% |
| 2022 | 35.5円 | 35.5円 | 120.6% |
| 2023 | 36円 | 36円 | 147.5% |
| 2024 | 36円 | 36円 | 67.7% |
| 2025 | 36円 | 36円 | 56.3% |
| 2026予想 | 38円 | 38円 | 50.9% |
配当性向は決算短信の連結の値です。2025年に中期計画(2025〜2027年)に合わせて、目安の分母を「純資産」から「株主資本」に変えました(株主資本配当率4.0%)。上場前の2011年12月期は単体で最終赤字となり、配当を70円から30円に減らしています(2014年の1株→10株、2019年の1株→2株の分割前の実額)。
出典:2025年12月期有価証券報告書2021年12月期有価証券報告書2020年12月期有価証券報告書2014年12月期有価証券報告書2025年12月期決算短信。
いまの利回りの位置

過去の期末利回りを数字で見る
| 12月期 | 12月末終値(分割調整後) | 期末利回り |
|---|---|---|
| 2016 | 977.5円 | 1.53% |
| 2017 | 1,079円 | 1.58% |
| 2018 | 1,362円 | 1.36% |
| 2019 | 944円 | 2.01% |
| 2020 | 951円 | 2.00% |
| 2021 | 830円 | 3.86% |
| 2022 | 738円 | 4.81% |
| 2023 | 772円 | 4.66% |
| 2024 | 834円 | 4.32% |
| 2025 | 850円 | 4.24% |
株価:東京証券取引所の各12月末終値(2016・2017年は分割前の終値を半分にした値)。過去利回りは各期配当(分割調整後)を12月末終値で割った計算値です。
業績と財務の10年





業績と財務の10年表
| 12月期 | 売上高 | 営業利益率 | EPS | 営業CF | 現金等 | 自己資本比率 | ROE |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2016 | 128億円 | 9.8% | 73.65円 | 17.2億円 | 17億円 | 47.4% | 14.5% |
| 2017 | 142億円 | 9.9% | 82.29円 | 22.4億円 | 23億円 | 53.9% | 14.3% |
| 2018 | 160億円 | 10.2% | 96.72円 | 20.3億円 | 29億円 | 50.9% | 14.8% |
| 2019 | 152億円 | 10.1% | 83.31円 | 17.9億円 | 33億円 | 54.4% | 11.8% |
| 2020 | 149億円 | 12.0% | 39.16円 | 29.2億円 | 55億円 | 53.2% | 5.3% |
| 2021 | 158億円 | 11.1% | 95.28円 | 17.9億円 | 64億円 | 57.6% | 11.7% |
| 2022 | 149億円 | 5.6% | 29.45円 | 12.6億円 | 64億円 | 60.3% | 3.3% |
| 2023 | 143億円 | 3.6% | 24.40円 | 17.8億円 | 55億円 | 61.2% | 2.7% |
| 2024 | 156億円 | 6.0% | 53.14円 | 21.5億円 | 60億円 | 63.9% | 5.7% |
| 2025 | 145億円 | 6.8% | 63.95円 | 6.9億円 | 43億円 | 71.4% | 6.5% |
EPSは2019年1月1日の分割(1株→2株)を反映した値です。2017年6月に公募増資などで58.2万株を発行し、発行済株式数は568万株から626万株に増えました(分割前)。ROEと自己資本比率は有報の値です。借入金は2025年末で17億円あります。
出典:2025年12月期有価証券報告書2022年12月期有価証券報告書2020年12月期有価証券報告書資本コストや株価を意識した経営の実現へ向けた対応について(2026年3月24日)。
同業と比べる
ガラスびんとプラスチック容器・キャップを作る日本山村硝子と、化粧品や歯みがき向けのチューブ容器を作る共同印刷を並べました。どちらも、IR BANKの競合一覧で竹本容器の競合に挙がっている会社です。2社とも3月期の決算で、容器は事業の一部です。
| 直近の本決算 | 竹本容器 4248 | 日本山村硝子 5210 | 共同印刷 7914 |
|---|---|---|---|
| 決算期 | 2025年12月期 | 2026年3月期 | 2026年3月期 |
| 売上高 | 145億円 | 722億円 | 982億円 |
| 営業利益率 | 6.8% | 5.2% | 2.2% |
| ROE | 6.5% | 5.9% | 6.2% |
| 自己資本比率 | 71.4% | 58.2% | 52.7% |
| 配当性向 | 56.3% | 46.9% | 55.3% |
| 予想利回り | 4.31% | 5.22% | 4.48% |

ROEは3社とも決算短信の値です。予想利回りは2026年9月25日終値881円・2,871円・1,784円と、今期予想配当38円・150円・80円で計算しました。共同印刷は2025年4月1日に1株を4株に分割しています。
出典:竹本容器 2025年12月期決算短信、日本山村硝子 2026年3月期決算短信、共同印刷 2026年3月期決算短信、東京証券取引所(2026年9月25日終値)。
最新決算を確かめる

2026年12月期は、売上高158億円(前期比9.0%増)、営業利益11.5億円(同16.0%増)、純利益9億円(同16.7%増)を予想。年間配当は38円(中間19円・期末19円)の予定です。次は10月末の第3四半期決算で、国内の注文の戻りと中国の損益を確かめます。
出典:2026年12月期第2四半期(中間期)決算短信2026年12月期第2四半期決算説明資料。
決算とIRの記録
出典:2026年12月期中間決算短信資本コストや株価を意識した経営の実現へ向けた対応について2025年12月期決算短信主要株主及び主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ。
2016年12月期から2025年12月期に、記念配当・特別配当はありません。株式分割は2019年1月1日(1株→2株)で、配当・EPS・株価は分割調整後の値で比べています。2017年6月に2016年12月期の訂正有価証券報告書が出ていますが、キャッシュ・フローの説明文などの訂正で、業績と配当の数字は変わっていません。
過去の利回りは、各期配当と12月末終値から計算しました。金額と図の数字は読みやすさのため丸めています。