保有銘柄カルテ

SRAホールディングス

証券コード 3817
情報・通信業(独立系のシステム開発)東証プライム普通配当は10年減配なし
配当利回り(予想)4.62%
株価は2026年9月14日終値。業績は2026年3月期の連結実績です。予想利回りは2027年3月期の配当220円で計算しています。
最終更新 2026年9月16日
株価4,760円
1株配当(予想)220円
🐔 いま持っている分
保有株数13株
1年でもらえる配当(税引前・予想)2,860円
買った値段での利回り5.72%

取得総額49,981円。表示取得単価は3,845円(丸め値)です。取得利回りは取得総額で計算しました。年間配当は入金済み額ではなく、現在の株数と会社予想から求めた相当額です。

🏢

どんな会社か

  • 独立系のシステム会社。メーカーや親会社の系列に属さない立場で、企業のシステムを手がけるグループです。
  • 1967年創業。ソフトウエア・リサーチ・アソシエイツ(現SRA)として設立。2006年に持株会社として上場しました。
  • 開発・運用・販売の3事業。金融業や製造業向けのシステム開発、システムの運用・構築、ソフトや機器の販売を行います。
  • 開発事業が売上の48.6%。2026年3月期は開発259億円、販売208億円、運用・構築66億円でした。
システムを開発→運用・構築を請け負う→ソフトや機器も販売
2026年3月期・セグメント別の売上と利益
売上開発 48.6%販売 39.0%■運用・構築 12.4%利益開発 56.7%販売 22.7%■運用・構築 20.6%
開発事業258.89億円・48.6%/利益56.88億円
販売事業207.95億円・39.0%/利益22.73億円
運用・構築事業65.94億円・12.4%/利益20.69億円
売上の10%以上を占める取引先なし
事業の内訳をくわしく見る

利益の中心は開発事業です。販売事業は売上の4割近くありますが、セグメント利益は開発の半分以下にとどまります。販売事業の大半は子会社のAITで、金融業や病院などへの販売が大きな割合を占めます。

出典:2026年3月期有価証券報告書(沿革・セグメント情報・主要な顧客ごとの情報)2026年3月期決算説明資料(沿革・販売事業の顧客業種)。セグメント利益は調整前の金額です。

📊

ディフェンシブか、景気敏感か

管理上の分類景気敏感。リーマン・ショック後の2010年は売上が18.5%減った。ただし黒字で配当は維持
秘書のリツリーマン・ショック後の2010年3月期は、売上が18.5%減っても黒字だったよ。年配当も40円で据え置き。コロナ禍の2021年も、売上は減ったけど営業利益は増えたね。

出典:2010年3月期有価証券報告書(主要な経営指標等の推移)。。2010年3月期の売上高は340.53億円、純利益は39.3%減の12.38億円。2021年3月期は売上9.8%減、営業利益1.6%増でした。昔の配当は当時の実額で、10年グラフには含めていません。

📝

強みと懸念点

⭐ 強み
  • 偏りのない顧客。メーカーや親会社の系列に属さない独立系で、売上の1割を超える取引先はありません。1社が予算を削っても、仕事が一気に消える心配は小さい会社です。
  • 上がり続けた利益率。利益の厚いシステム開発の仕事が伸びてきたため、利益率は7年続けて上がり、同業2社より高い水準です。売上と利益は過去最高です。
  • 厚い手元資金。借金はほとんどなく、現金は7年続けて増えています。帳簿の上で大きな損を出した年も、手元のお金に余裕があったので配当を払えました。
  • 赤字の年も守った配当。会社は、為替や評価損のように現金が出ていかない損で利益が動いた年は、その分を考えて配当を決めると定めています。だから最終赤字の年も、大きな特別損失の年も、配当を減らしませんでした。
🔵 懸念点
  • 海外投融資の損失。海外の会社への出資や貸付で、たびたび大きな損を出してきました。貸したお金の多くは、すでに返ってこない前提で損に積んであります。本業は好調でも、こうした損で利益が大きく振れます。
  • 為替で動く利益。外貨で貸しているお金があるため、円高になると円に直した価値が減り、為替の損で利益が下がります。本業と関係のないところで、利益が上下する会社です。
  • 緩やかな売上の伸び。機器の販売は大きな案件があるかないかで売上が動き、今期の出だしは前の年の大型案件の反動で減収でした。売上は10年で1.4倍ほどの伸びにとどまります。大きな販売案件に頼らずに伸ばせるか。

長期貸付金78.80億円に対し、貸倒引当金は55.16億円です。

出典:2027年3月期第1四半期決算短信2026年3月期決算短信2025年3月期決算短信2026年3月期有価証券報告書(事業等のリスク・連結貸借対照表)自己株式の取得に係る事項の決定。貸倒引当金55.16億円は、連結貸借対照表の「投資その他の資産」に計上された金額です。有価証券報告書の事業等のリスクには、一括請負の開発案件の採算や、IT人材の確保も挙がっています。

🔎

いつも見ている8つの基準

◎ 基準を大きく上回る、または方針が明文 / ○ 基準を満たす / △ 基準は外れるが、理由を説明できる / × 基準を外れ、次の決算で必ず確かめる
○
売上は伸びているか
10年で約1.36倍。減った年は2017年(ほぼ横ばい)とコロナ禍の2021年。
◎
営業利益率は高いか
15.5%。2019年から7年続けて上がり、同業2社(10.6%・12.1%)より高い。
△
1株利益(EPS)は伸びているか
10年で約2.03倍。ただ2020年は赤字、2023年も特別損失で大きく減った。
◎
営業CFは黒字を続けているか
10年ずっと黒字。
◎
配当は増えているか(減っていないか)
普通配当は10期で増配9回・減配0回。赤字の2020年も据え置き。
○
配当性向に無理はないか
45.1%。目安の30〜50%の中。今期予想は50.5%。
◎
自己資本比率は高いか
64.7%。10年ずっと56%超え。
◎
現金は増えているか
10年で62.7億円→202.2億円。2019年から7年続けて増加。
2026年9月チェック財務・利益率・配当方針は厚い。海外投融資の損失と、為替で動く利益を確認する。
🪙

配当はどう増えたか

普通配当特別・記念配当会社予想
1株配当の10年推移と今期予想
050100150200250円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年27年予
秘書のリツ普通配当は10年で85円から200円へ、約2.35倍。減配はなくて、赤字の2020年も110円で据え置いたよ。2017年と2018年の斜線は、特別配当と記念配当の分だね。
配当・配当性向の10年表
3月期普通配当(円)特別・記念込み(円)配当性向
2017859041.3%
201810011065.4%
201911011067.0%
2020110110—(赤字)
202112012048.2%
202213013044.8%
2023140140196.8%
202416016043.5%
202518018067.3%
202620020045.1%
2027予想22022050.5%

配当方針は「配当性向50%を目途に、安定的な高配当を目指す」。2022年10月に、為替や投資有価証券の評価損益のような実現していない損益で純利益が動く年は、その影響を考慮して配当額を決めると加えました。2026年3月期の配当性向45.1%が50%を下回るのは、為替差益7.22億円を考慮したためです。2020年の最終赤字の年、2023年の特別損失42.55億円の年も、損失が現金の支出を伴わないことを理由に配当を減らしていません。株式分割は上場前の2006年6月以来なく、グラフは各年の実額です。配当性向は特別・記念込みの1株配当÷1株利益で計算しました。

出典:2017年3月期決算短信2018年3月期決算短信(特別配当・記念配当の注記)2026年3月期決算短信配当方針の見直し(2022年10月18日)2026年3月期有価証券報告書(配当政策)。

📍

いまの利回りの位置

期末の配当利回り・過去10年
0246%点線は10年平均 4.27%3.0617年3.6018年4.4619年5.1520年4.4321年4.6822年4.8023年4.0224年4.1425年4.3426年4.62今
秘書のリツいまの予想利回り4.62%は、10年平均4.27%より高いよ。過去10年の各3月末では3.06〜5.15%で、その範囲の中。利回りだけで割安とは言えないね。
予想PER10.9倍
PBR(本決算基準)1.79倍
過去の期末利回りを数字で見る
3月期期末利回り
20173.06%
20183.60%
20194.46%
20205.15%
20214.43%
20224.68%
20234.80%
20244.02%
20254.14%
20264.34%

出典:各年の決算短信(配当・特別と記念配当込み)と株探の月足(3月末終値)。各年の配当を3月末終値で割り、単純平均しました。2020年の5.15%は、コロナ・ショックで3月末の株価が下がった年です。現在の利回り・PER・PBRは、2026年9月14日終値4,760円、会社予想配当220円・EPS435.34円、2026年3月末のBPS2,659.88円から計算しています。

💰

業績と財務

売上高と営業利益率
売上高(億円)0150300450600営業利益率(%)0510152010.710.610.011.312.813.514.014.715.415.517年18年19年20年21年22年23年24年25年26年
秘書のリツ営業利益率は2019年の10.0%から7年続けて上がって、2026年は15.5%。売上は10年で約1.36倍で、減ったのは2017年とコロナ禍の2021年だよ。
1株利益(EPS)
-1000100200300400500円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年27年予
秘書のリツ上下が大きいのは、特別損失が出た年があるからだよ。2020年はマイナス49.68円(赤い棒)、2023年は71.13円。どちらの年も営業利益は増えてたね。今期予想は435.34円。
自己資本を使って稼ぐ力(ROE)
-505101520%赤の点線は一般的な目安 8%13.817年10.018年9.519年-3.020年14.521年15.022年3.423年16.624年11.325年17.426年
秘書のリツ目安の8%を下回ったのは、赤字の2020年と特別損失の2023年だけ。2026年は17.4%で、10年でいちばん高いよ。会社はROE10%以上を掲げてるね。
ROE17.4%
自己資本比率64.7%
営業CF10年黒字
秘書のリツ借金はほとんどないよ。短信のキャッシュ・フロー対有利子負債比率は、2024〜2026年とも0.0年だね。
現金及び現金同等物(期末)
050100150200250億円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年
秘書のリツ現金は10年で62.7億円から202.2億円に増えたよ。2019年に投資で49.5億円使って40.0億円まで減ったあと、7年続けて増えてるね。
業績・財務の10年表
3月期売上(億円)営業利益(億円)営業利益率EPS(円)ROE自己資本比率
201739141.810.7%218.0013.8%56.5%
201839441.810.6%168.1010.0%56.6%
201940840.810.0%164.109.5%57.9%
202043649.511.3%-49.68-3.0%57.4%
202139450.312.8%249.1014.5%59.2%
202240254.413.5%290.0015.0%62.9%
202342960.014.0%71.133.4%61.2%
202447169.114.7%367.8016.6%61.6%
202551679.415.4%267.5011.3%59.9%
202653382.415.5%443.3417.4%64.7%
営業CFと期末の現金(億円)
3月期営業CF現金同等物
201739.062.7
201825.770.2
201943.640.0
202033.953.7
202150.088.5
202228.399.0
202351.4135.9
202441.0160.5
202557.8197.4
202647.0202.2

長期数値の出典:2017〜2026年3月期の各決算短信(連結経営成績・財政状態・キャッシュ・フロー)。2017年3月期2020年3月期2023年3月期2026年3月期。

⚖️

同じ仕事の会社と比べる

ソフトウェア開発を主にする独立系のKSKと、アルファシステムズを並べました。3社とも3月期です。

2026年3月期SRA
HD
3817
KSK
9687
アルファ
システムズ
4719
売上高533億円258億円407億円
営業利益率15.5%10.6%12.1%
ROE17.4%12.5%8.4%
自己資本比率64.7%70.4%85.2%
配当性向45.1%50.3%50.5%
予想利回り4.62%4.09%4.28%
秘書のリツ違いは利益率とROE。SRAが3社でいちばん高いね。自己資本比率は3社でいちばん低いけど、64.7%あるよ。

3社とも日本基準です。アルファシステムズは子会社を持たない単体の決算です。予想利回りは、2026年9月14日終値の4,760円・4,645円・3,270円と、今期予想配当220円・190円・140円で計算しました。KSKとアルファシステムズの今期予想は、第1四半期時点で変更がありません。

出典:KSK 2026年3月期決算短信同社 第1四半期決算短信アルファシステムズ 2026年3月期決算短信同社 第1四半期決算短信。営業利益率は営業利益÷売上高で計算。株価は株探で2026年9月14日終値を確認。

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直近の決算と注意点

2027年3月期第1四半期は減収・営業減益でした。

2026年4〜6月・前年同期との比較
売上高124.55億円/−13.0%
営業利益17.25億円/−6.7%
経常利益20.16億円/+17.4%
親会社純利益12.21億円/+7.6%

売上が減ったのは、子会社AITで前年同期に27億円を超える大型の販売案件があった反動です。販売事業は36.0%減った一方、開発事業は11.2%増、運用・構築事業は2.4%増でした。利益率の高い事業が伸び、営業利益率は12.9%から13.9%に上がっています。経常利益が増えたのは、前年同期の為替差損2.50億円が、為替差益1.74億円に変わったためです。

通期の会社予想は、売上555億円(+4.2%)、営業利益86億円(+4.3%)、純利益55億円(−1.8%)で、第1四半期時点で変更はありません。純利益の減益予想は、前期の為替差益がなくなる前提によるものです。7月には上限96万株・43億円の自己株式取得を決め、7月21日に30万株を13.56億円で取得しました。

出典:2027年3月期第1四半期決算短信2026年3月期決算短信自己株式の取得に係る事項の決定。

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決算とIRの記録

2026年9月9日 自己株式の取得状況
8月の取得は0株。7月21日からの累計は30万株・13.56億円。
2026年8月12日 2027年3月期第1四半期決算
売上13.0%減、営業利益6.7%減、純利益7.6%増。通期の業績・配当予想は据え置き。
2026年7月17日 自己株式取得の決定
上限96万株(自己株式を除く発行済株式の6.29%)・43億円、期間は2027年3月31日まで。7月21日に立会外取引で30万株を取得。
2026年5月13日 2026年3月期本決算
売上3.2%増、営業利益3.8%増、純利益65.8%増で、いずれも過去最高。期末配当を予想から10円増やし、年配当は200円。来期予想は年220円。
2025年11月12日 中間決算
期末配当予想を90円から100円に引き上げ。

出典:自己株式の取得状況に関するお知らせ(2026年9月9日)ほか、各決算短信。

⚠ 注意事項・数字の扱い
保有する会社の投資記録です。売買を勧めるものではなく、将来の利益・配当も保証しません。

業績・財務・配当性向は連結で統一しています。有価証券報告書にある配当性向79.0%は単体(提出会社)の値です。

2017年3月期の特別配当5円と、2018年3月期の創業50周年記念配当10円は、普通配当と分けて表示しました。2010年の説明は当時の実額で、グラフには含めていません。

過去の利回りは、決算短信の配当と株探の3月末終値から計算しました。営業利益率は営業利益÷売上高を小数1桁に丸めています。配当性向の10年表は特別・記念込みの1株配当÷1株利益(連結)で計算しました。金額と図の数字は読みやすさのため丸めています。
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