保有銘柄カルテ

野村不動産ホールディングス

証券コード 3231
不動産業東証プライム15期連続増配予想
配当利回り(予想)4.84%
株価は2026年9月18日終値。業績は2026年3月期の実績(連結)です。予想利回りは2027年3月期の配当44円で計算しています。
最終更新 2026年9月21日
株価910円
1株配当(予想)44円
🐔 いま持っている分
保有株数55株
1年でもらえる配当(税引前・予想)2,420円
買った値段での利回り5.96%

取得総額40,579円、表示取得単価は738円です。取得利回りは取得総額で計算しました。年間配当は入金済み額ではなく、現在の株数と会社予想から求めた相当額です。

🏢

どんな会社か

  • 「PROUD」の住宅分譲が柱。マンションや戸建てを作り、引き渡したときに売上と利益が出ます。
  • もう一つの柱は都市開発。オフィス・物流施設・ホテルなどを開発し、賃料と物件売却で稼ぎます。
  • 売った後も稼ぐ。資産運用、仲介・CRE、運営管理があり、受託資産は2兆3,862億円、住宅管理は20万1,357戸。
  • 野村證券の不動産部門が出発点。野村不動産は1957年に設立。持株会社は2004年にでき、野村ホールディングスが議決権の37.08%を持ちます。
借入や社債で土地・建物を仕入れる→住宅や収益不動産を作る→分譲・賃料・売却・管理で稼ぐ
2026年3月期・事業別の割合(調整前)
売上住宅 44.6%都市開発 33.4%■運営管理 13.4% ■その他 8.6%利益住宅 38.2%都市開発 33.4%■仲介・CRE 11.8% ■その他 16.6%
秘書のリツ住宅と都市開発で、売上の約78%だよ。事業利益もこの2つで約72%。一方で、資産運用や管理のように、物件を売った後も入る収益があるのは強みだね。
事業の内訳をくわしく見る
事業売上高事業利益
住宅4,334億円617億円
都市開発3,248億円540億円
海外37億円28億円
資産運用163億円106億円
仲介・CRE644億円190億円
運営管理1,299億円135億円

出典:2027年3月期第1四半期決算説明資料2026年3月期有価証券報告書。

📊

ディフェンシブか、景気敏感か

管理上の分類景気敏感。不動産の分譲と売却は、金利・建築費・不動産市況に影響される。
秘書のリツ管理や賃料は毎期入るけど、住宅と物件売却の計上時期で四半期の数字は大きく動くよ。2027年3月期の第1四半期も減収減益だったけど、会社は通期計画に対して「計画通り」と説明している。

出典:2027年3月期第1四半期決算説明資料2026年3月期有価証券報告書(事業等のリスク)。

📝

強みと懸念点

⭐ 強み
  • 配当の下限がある。利益の4〜5割を株主に返すうえ、株主のお金の4%を配当の下限にしています。利益が落ちた年も下限が効くので配当は減りにくく、15期続けて増配する予想です。
  • 売ったあとも入る手数料。物件を売って終わりではなく、預かった資産の運用、仲介、20万戸を超える住宅の管理で、手数料が毎年入ります。分譲や売却が少ない年でも、この収入が稼ぎの底を支えます。
  • 住宅と都市開発の2本柱。マンションの分譲に加え、オフィス・物流施設・ホテルを開発して賃料で稼ぎ、値上がりしたら売ります。住宅の売れ行きが鈍る年でも、もう1本の柱で補える形です。
  • 金利への備え。借入の9割以上は長期で、8割以上は金利が固定です。金利が上がっても、利息の負担が一気には増えない形にしています。
🔵 懸念点
  • 利上げは敵。土地や建物を借りたお金で仕入れる商売で、自前のお金は資産の3割ほどです。長期・固定の借入で備えてはいますが、借り換えのたびに金利上昇の影響が出てきます。
  • 営業CFが大きく振れる。マンションや収益物件のための土地・建物を買うお金は、本業の支出として数えます。仕入れを増やした年は本業のお金の出入りがマイナスになり、10年で4回マイナスでした。そのぶん借入に頼ります。
  • 引き渡しの時期で動く利益。マンションは引き渡したときに売上になるため、完成と引き渡しが集まる時期で、四半期ごとの利益が大きく動きます。今期の出だしも減収減益で、会社は「計画通り」と説明しています。
  • 建築費と工期の上昇。人件費や資材が値上がりし、資材不足も起きています。建てる費用が上がれば開発の利益が削られ、完成が遅れれば売上になる時期もずれます。

2026年3月期は売上高9,425億円、営業利益1,382億円、純利益829億円で、いずれも過去最高でした。有利子負債は1兆6,965億円、2027年3月期第1四半期末の自己資本比率は28.3%です。

出典:2026年3月期決算短信2026年3月期有価証券報告書2027年3月期第1四半期決算説明資料配当・株主還元。

🔎

いつも見ている8つの基準

◎ 基準を大きく上回る、または方針が明文 / ○ 基準を満たす / △ 基準は外れるが、理由を説明できる / × 基準を外れ、次の決算で必ず確かめる
◎
売上は伸びているか
9,425億円。10年で5,697億円から65%増え、減った年は2021年3月期の1回だけ。
○
営業利益率は高いか
14.7%。10年の範囲は11.8〜15.7%。同業は東京建物20.2%・ヒューリック25.6%・東急不動産HD13.4%。
○
1株利益(EPS)は伸びているか
96.69円。10年で49.02円から2.0倍だが、減った年が2回ある。2027年3月期は100.48円の予想。
×
営業CFは黒字を続けているか
10年で4回の赤字。不動産の仕入れで振れる業種だが、2025年3月期はマイナス1,338億円と大きかった。
◎
配当は増えているか(減っていないか)
10年で13円から40円へ3.1倍。減配はなく、2027年3月期は44円・15期連続増配の予想。
◎
配当性向に無理はないか
41.4%。目安の30〜50%にあり、総還元性向40〜50%・DOE4%下限を方針にしている。
△
自己資本比率は高いか
28.5%。借入で不動産を仕入れるため、同業も26.0〜28.5%が中心。会社の財務指針は30%水準。
△
現金は増えているか
368億円。10年前の477億円を下回り、不動産の仕入れと売却で大きく動く。前期からは9億円増えた。
2026年9月チェック連続増配と配当方針は強い。一方、営業CFと有利子負債は次の決算で必ず確かめる。
🪙

配当はどう増えたか

1株配当の10年推移と今期予想
01020304050円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年27年予
秘書のリツ分割調整後で13円から40円まで、減配なしで増えたよ。2027年3月期は44円の予想で、15期連続増配になる見込み。配当性向も43.7%で、会社の総還元性向40〜50%の範囲にあるね。
配当・配当性向の10年表
3月期1株配当配当性向
201713円26.5%
201814円29.1%
201915円30.5%
202016円29.9%
202116.5円35.5%
202219.5円31.7%
202324円32.9%
202428円35.7%
202534円39.2%
202640円41.4%
2027予想44円43.7%

出典:配当・株主還元2027年3月期第1四半期決算説明資料2026年3月期有価証券報告書2021年3月期有価証券報告書。

📍

いまの利回りの位置

期末の配当利回り・過去10年
0123456%点線は10年平均 3.61%3.6617年2.7918年3.5319年4.5620年3.1021年3.3222年4.1023年3.1824年3.9025年3.9626年4.84今
秘書のリツいまの予想利回り4.84%は、10年平均3.61%より高いよ。各3月末の範囲は2.79〜4.56%。2026年3月末は3.96%で、今は株価が1,010.5円から910円へ下がった一方、予想配当は40円から44円へ増えた。
予想PER9.1倍
PBR(本決算基準)0.97倍
過去の期末利回りを数字で見る
3月期3月月足終値期末利回り
2017354.8円3.66%
2018502.4円2.79%
2019425.0円3.53%
2020351.0円4.56%
2021533.0円3.10%
2022586.6円3.32%
2023586.0円4.10%
2024880.0円3.18%
2025871.0円3.90%
20261,010.5円3.96%

配当:野村不動産HD「配当・株主還元」。株価:株探「月次株価」。過去利回りは、分割調整後の各期配当を各3月の月足終値で割った計算値です。

📈

業績と財務の10年

売上高と営業利益率
売上高(億円)02,0004,0006,0008,00010,000営業利益率(%)0510152013.612.311.812.113.114.115.215.315.714.717年18年19年20年21年22年23年24年25年26年
秘書のリツ売上は10年で65%増え、営業利益率は15%前後まで上がったよ。2021年3月期に一度減ったけど、その後は5期続けて増収。利益率は物件の組み合わせで動くね。
1株利益(EPS)
0306090120円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年27年予
秘書のリツEPSは10年で49.02円から96.69円へ、約2倍に増えたよ。減った年は2回。2027年3月期は100.48円の予想だね。
自己資本を使って稼ぐ力(ROE)
04812%赤の点線は一般的な目安 8%10.117年9.418年8.919年9.120年7.421年9.222年10.123年10.124年10.425年10.726年
秘書のリツROEは直近10.7%で、会社の2031年3月期目標も10%以上だよ。2021年3月期は7.4%まで下がったけど、その後は回復しているね。
ROE10.7%
自己資本比率28.5%
営業CF10年で4回赤字
秘書のリツ営業CFは不動産の仕入れと売却で大きく動くよ。2026年3月期は449億円の黒字。一方で10年で4回の赤字があるから、表で継続して確かめるね。
現金及び現金同等物(期末)
04008001200億円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年
秘書のリツ現金は2019年3月期の1,183億円がピークだよ。その後は不動産の仕入れと売却で動き、直近は368億円だね。
業績と財務の10年表
3月期売上高営業利益率EPS営業CF現金等自己資本比率ROE
20175,697億円13.6%49.02円-319億円477億円30.2%10.1%
20186,238億円12.3%48.18円215億円613億円30.0%9.4%
20196,685億円11.8%49.20円900億円1,183億円29.9%8.9%
20206,765億円12.1%53.44円566億円776億円30.5%9.1%
20215,807億円13.1%46.51円-635億円706億円30.4%7.4%
20226,450億円14.1%61.56円528億円678億円30.3%9.2%
20236,547億円15.2%73.05円-428億円278億円31.0%10.1%
20247,347億円15.3%78.46円709億円538億円30.7%10.1%
20257,576億円15.7%86.77円-1,338億円359億円27.9%10.4%
20269,425億円14.7%96.69円449億円368億円28.5%10.7%

出典:2026年3月期有価証券報告書2021年3月期有価証券報告書。EPSは2025年4月の1株を5株にする分割後へさかのぼって調整しました。

🤝

同業と比べる

住宅分譲・都市開発・不動産管理を持つ総合不動産の3社を並べました。決算期が異なるため、それぞれの最新通期実績です。

最新の本決算野村不動産HD
3231
ヒューリック
3003
東京建物
8804
東急不動産HD
3289
決算期2026年3月2025年12月2025年12月2026年3月
売上高9,425億円7,274億円4,746億円1兆2,460億円
営業利益率14.7%25.6%20.2%13.4%
ROE10.7%13.0%10.4%11.2%
自己資本比率28.5%26.0%26.0%26.3%
配当性向41.4%41.1%37.1%35.4%
予想利回り4.84%3.85%3.89%3.91%
秘書のリツ利益率は真ん中だけど、予想配当利回りは4社でいちばん高いよ。自己資本比率は4社とも26〜28%台で、不動産業は借入が大きいとわかる。野村不動産HDは配当性向41.4%とDOE4%下限の両方が特徴だね。

予想利回りは2026年9月18日終値910円・1,740円・3,236円・1,280円と、今期予想配当44円・67円・126円・50円で計算しました。

出典:野村不動産HD 2026年3月期決算短信ヒューリック 2025年12月期決算短信東京建物 2025年12月期決算短信東急不動産HD 2026年3月期決算短信、東京証券取引所(2026年9月18日終値)。

🧾

最新決算を確かめる

売上高1,911億円
営業利益255億円
純利益147億円
2027年3月期・第1四半期
売上高1,911億円(前年同期比13.7%減)
営業利益255億円(同30.6%減)
純利益147億円(同36.5%減)
通期営業利益の進捗18%
通期予想・年間配当据え置き・44円
秘書のリツ出だしは大幅減益だけど、会社は「計画通り」と説明しているよ。住宅分譲の引き渡しと収益不動産の売却が前年より少なかったことが原因。住宅分譲の契約進捗率は71.8%で、通期予想と1株44円の配当予想は変えていない。

2027年3月期は、売上高1兆800億円(前期比14.6%増)、営業利益1,400億円(同1.3%増)、純利益860億円(同3.8%増)を予想。収益不動産は住宅・都市開発とも今期売却予定分がすべて竣工済みです。次は引き渡しと売却の進み方、借入金と支払利息を確かめます。

出典:2027年3月期第1四半期決算短信2027年3月期第1四半期決算説明資料。

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決算とIRの記録

2026年7月30日 2027年3月期第1四半期決算
売上13.7%減、営業利益30.6%減、純利益36.5%減。通期業績と年間配当44円の予想は据え置き。
2026年6月23日 2026年3月期有価証券報告書
有利子負債1兆5,994億円、長期比率91.3%、固定金利比率83.9%。配当性向41.4%、DOE4.5%。
2026年4月24日 2026年3月期本決算
売上24.4%増、営業利益16.2%増、純利益10.8%増。年間配当は分割調整後34円から40円へ増配。
2025年4月1日 1株を5株に株式分割
投資単位を引き下げるため実施。このカルテのEPS・配当・株価はすべて分割後へ調整。
2025年4月 中長期経営計画
2031年3月期に事業利益2,000億円以上、ROE10%以上、自己資本比率30%水準。総還元性向40〜50%、DOE4%下限を方針化。

出典:2027年3月期第1四半期決算説明資料2026年3月期有価証券報告書2026年3月期決算短信株式分割・増資中長期経営計画。

⚠ 注意事項・数字の扱い
保有する会社の投資記録です。売買を勧めるものではなく、将来の利益・配当も保証しません。

2025年4月1日に1株を5株にする株式分割を実施したため、過去の1株利益・配当・株価はすべて分割後へ調整しました。

2017年3月期から2026年3月期の配当に、記念配当・特別配当の注記はありません。

過去の利回りは、各期の分割調整後配当と3月の月足終値から計算しました。金額と図の数字は読みやすさのため丸めています。
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