保有銘柄カルテ

日本ケアサプライ

証券コード 2393
サービス業東証スタンダード福祉用具レンタル
配当利回り(予想)1.68%
株価は2026年9月25日終値。業績は2026年3月期の実績(連結)です。予想利回りは2027年3月期の配当74円で計算しています。
最終更新 2026年9月26日
株価4,405円
1株配当(予想)74円
🐔 いま持っている分
保有株数20株
1年でもらえる配当(税引前・予想)1,480円
買った値段での利回り3.92%

取得総額37,760円、取得単価は1,888円です。年間配当は入金済み額ではなく、現在の株数と会社予想から求めた相当額です。

🏢

どんな会社か

  • 福祉用具レンタルの卸。介護ベッドや車いすを仕入れ、地域の福祉用具貸与事業者へレンタルします。
  • 戻った用具を繰り返し使う。回収した用具を洗浄・消毒・点検・修理し、次の利用者向けに再び貸し出します。
  • 全国100拠点。2026年6月に100拠点となり、全国の福祉用具貸与事業者の51%と取引しています。
  • 暮らしを支える事業も。食事、日用品、訪問看護、通所介護、事業者向けクラウドサービスも手がけています。
メーカーから福祉用具を仕入れる→地域の事業者へレンタル→回収・消毒・整備して再利用
2026年3月期・売上の内訳
売上福祉用具サービス 86.2%■高齢者生活支援 13.8%利益福祉用具サービス 86.2%■高齢者生活支援 13.8%
秘書のリツ売上の9割近くは、福祉用具のレンタルだよ。用具を買い、何度も貸して利用料を受け取るから、最初に大きなお金が必要なんだ。そのかわり、貸し出す量が積み上がれば継続収入になるね。

会社の報告上は1つの事業区分です。売上は福祉用具サービス301.1億円、高齢者生活支援48.2億円。三菱商事が議決権の39.4%、ALSOKが31.3%を持ち、2社で70.7%です。

出典:2026年3月期有価証券報告書2025年度通期決算補足説明資料支配株主等に関する事項。

📊

ディフェンシブか、景気敏感か

管理上の分類ディフェンシブ。介護保険を使う福祉用具は景気に左右されにくく、コロナ禍でも売上と利益が増えた。
秘書のリツ2020年3月期から2021年3月期も、売上は10%、営業利益は21%増えたよ。景気より、高齢者の数と介護保険の制度に影響される会社なんだ。国が対象品目や自己負担のルールを変えることが、いちばん大きな外部要因だね。

出典:2026年3月期有価証券報告書2021年3月期有価証券報告書。

📝

強みと懸念点

⭐ 強み
  • 高齢化で増える需要。介護ベッドや車いすは、国の介護保険を使えば利用者が少ない負担で借りられます。高齢者が増えるほど借りる人も増え、需要が景気に左右されにくいため、コロナの年も売上と利益が増えました。
  • 全国で再利用する仕組み。回収した用具を洗って消毒し、直して次の人に貸すので、1台の用具で何度も利用料を受け取れます。地域の小さな貸与事業者は、自分で大量の用具や消毒の設備を持たずに済むため、全国の事業者の半分がこの会社と取引しています。
  • 同業に近い会社より高い採算。用具を自分で作るのではなく、仕入れて何度も貸し回す形なので、同じ用具から繰り返し稼げます。比べた介護ベッドの2社より、利益率も、元手で稼ぐ力も高い水準です。
  • 減らさない配当を明文化。2025年に「配当を前の年より減らさない」と決め、さらに株主のお金に対して一定の割合以上を配る下限も設けました。以前の「利益の半分前後を配る」決め方と違い、利益が一時的に落ちても配当が下がりにくい約束です。
🔵 懸念点
  • 介護保険制度への依存。売上のほとんどは、介護保険を使って用具を借りる人から生まれます。国がレンタルの対象を減らしたり、利用者の負担を増やしたりすれば、景気に関係なく需要や単価が下がります。会社の努力では変えられない、いちばん大きな外の要因です。
  • 用具を買い続ける商売。レンタルは、先に用具を買い、利用料で少しずつ回収する商売です。貸し出しを増やすほど購入にお金が出ていくため、手元の現金は10年で大きく減りました。用具の購入と配当を、本業で入るお金でまかない続けられるか。
  • 利益に連動してきた配当。以前は利益の半分前後を配る決め方で、利益が減った年には実際に配当を減らしています。今の「減らさない」約束は2025年に決めたばかりで、利益が落ちる年にはまだ試されていません。そのときに累進配当を守れるか。

出典:2026年3月期有価証券報告書2025年度通期決算補足説明資料資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応2016年3月期有価証券報告書。

🔎

いつも見ている8つの基準

◎ 基準を大きく上回る、または方針が明文 / ○ 基準を満たす / △ 基準は外れるが、理由を説明できる / × 基準を外れ、次の決算で必ず確かめる
◎
売上は伸びているか
349億円で、10年前の150億円の2.3倍。10年すべて増収で、11期続けて過去最高。今期予想は375億円。
△
営業利益率は高いか
8.9%。同業に近い2社より高いが、10%には届かない。10年は7.6〜12.4%で、2024年3月期を底に2年上がった。
△
1株利益(EPS)は伸びているか
145.32円で、10年前の70.13円の2.1倍。ただし減った年が2019年・2022年・2023年の3回あり、2022〜23年は2年続けて減った。直近3年は増えている。今期予想は148円。
○
営業CFは黒字を続けているか
10年のうち9年が黒字。2023年3月期だけ0.1億円の赤字で、2026年3月期は32.3億円まで回復した。
○
配当は増えているか(減っていないか)
10年で35円→72円。減配はないが、据え置きが5回ある。今期予想は74円。
◎
配当性向に無理はないか
49.5%。2023年3月期の71.8%をピークに下がった。今期予想は50.0%。
◎
自己資本比率は高いか
67.1%。10年ずっと65%以上で、同業に近い2社より高い。
×
現金は増えているか
現金同等物は6.9億円で、10年前の33.1億円から約8割減った。レンタル資産の購入に継続してお金を使う。
2026年9月チェック売上と利益は伸び、累進配当とDOE6%以上も明文化された。制度改定と、用具購入による現金の減少を決算ごとに確かめる。
🪙

配当はどう動いたか

1株配当の10年推移と今期予想
020406080円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年27年予
年間配当会社予想
秘書のリツ配当は10年で35円から72円へ増えて、一度も減っていないよ。2025年2月の長期ビジョンで「累進配当」と「DOE6%以上」を決めた。それまでは配当性向50%前後が目安で、2015年3月期には利益の減少に合わせて減配したこともあるんだ。
配当・配当性向の10年表
3月期1株配当配当性向
201735円49.9%
201846円50.1%
201946円50.2%
202046円47.8%
202146円41.2%
202260円55.7%
202370円71.8%
202470円68.9%
202570円60.7%
202672円49.5%
2027予想74円50.0%

10年間に記念配当・特別配当はありません。配当性向は決算短信の連結の値です。10年の窓の外では、2011年3月期(22円→17円)と2015年3月期(22円→17円)に減配しています(2013年10月の1株→100株の分割後の金額)。2027年3月期の予想配当性向50.0%は決算短信の値です。

出典:2026年3月期有価証券報告書2021年3月期有価証券報告書2026年3月期決算短信資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応。

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いまの利回りの位置

期末の配当利回り・過去10年
012345%点線は10年平均 3.43%2.3917年3.3118年3.6719年3.7520年2.5821年4.2122年4.3623年3.5724年3.4725年3.0326年1.68今
秘書のリツいまの予想利回り1.68%は、10年平均3.43%の半分ほどだよ。各3月末では2.39〜4.36%だった。配当は増えたけど、それ以上に株価が上がって、利回りが下がったね。
予想PER29.8倍
PBR(本決算基準)3.68倍
過去の期末利回りを数字で見る
3月期3月末終値期末利回り
20171,466円2.39%
20181,390円3.31%
20191,254円3.67%
20201,227円3.75%
20211,786円2.58%
20221,425円4.21%
20231,605円4.36%
20241,962円3.57%
20252,020円3.47%
20262,373円3.03%

株価:会社の通期決算補足説明資料に掲載された各3月末終値。過去利回りは各期配当を3月末終値で割った計算値です。

📈

業績と財務の10年

売上高と営業利益率
売上高(億円)0100200300400営業利益率(%)048121610.811.512.011.312.410.08.27.67.78.917年18年19年20年21年22年23年24年25年26年
秘書のリツ売上は10年ずっと増えて、2倍を超えたよ。一方、営業利益率は2021年3月期の12.4%から2024年3月期の7.6%まで下がった。そのあとは増収の効果とレンタル資産の効率的な運用で、2026年3月期は8.9%に戻したね。
1株利益(EPS)
04080120160円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年27年予
秘書のリツEPSは10年で2倍になったよ。2022年と2023年は続けて減ったけど、そのあと3年続けて増えた。売上ほど一直線ではないから、利益率も一緒に見る必要があるね。
自己資本を使って稼ぐ力(ROE)
0481216%赤の点線は一般的な目安 8%10.017年12.118年11.319年11.320年12.321年11.122年9.623年9.724年10.525年12.526年
秘書のリツROEは10年すべて8%を上回っているよ。2026年3月期は12.5%で、この10年ではいちばん高い。借入も使ってレンタル資産を増やすため、自己資本だけでなく負債の増え方も見ようね。
ROE12.5%
自己資本比率67.1%
営業CF10年中9年黒字
秘書のリツ営業CFは2023年3月期だけ、0.1億円の赤字になったよ。用具の購入を営業CFの中で差し引く会社だから、投資を増やす年は小さくなりやすい。2026年3月期は32.3億円まで戻ったね。
現金及び現金同等物(期末)
010203040億円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年
秘書のリツ現金は10年で33億円から7億円まで減ったよ。福祉用具を買って貸し出すため、現金をレンタル資産に替えてきた。自己資本比率は高いけど、用具の購入と配当を営業CFでまかなえるかを見ていこうね。
業績と財務の10年表
3月期売上高営業利益率EPS営業CF現金同等物自己資本比率ROE
2017150億円10.8%70.13円16.2億円33億円69.3%10.0%
2018163億円11.5%91.83円22.7億円19億円66.2%12.1%
2019174億円12.0%91.66円17.2億円16億円66.9%11.3%
2020191億円11.3%96.19円7.2億円16億円75.3%11.3%
2021210億円12.4%111.52円18.0億円17億円72.2%12.3%
2022233億円10.0%107.81円0.5億円17億円72.7%11.1%
2023259億円8.2%97.46円-0.1億円15億円69.4%9.6%
2024286億円7.6%101.57円3.4億円7億円65.1%9.7%
2025320億円7.7%115.35円13.9億円7億円65.5%10.5%
2026349億円8.9%145.32円32.3億円7億円67.1%12.5%

2022年3月期から収益認識の新しい会計基準を使っています。営業CFは、レンタル資産の購入を営業活動の支出として差し引いた会社開示の値です。2026年3月期は減価償却費72.7億円、レンタル資産の購入64.6億円でした。

出典:2026年3月期有価証券報告書2024年3月期有価証券報告書2022年3月期有価証券報告書2021年3月期有価証券報告書2018年3月期有価証券報告書。

🤝

同業と比べる

同じ事業だけを行う上場会社はないため、福祉用具のレンタルと製造を行うフランスベッドHD、介護ベッドを製造するプラッツを並べました。決算期は3月・3月・6月です。

直近の本決算日本ケアサプライ
2393
フランスベッドHD
7840
プラッツ
7813
売上高349億円618億円83億円
営業利益率8.9%7.0%3.1%
ROE12.5%6.7%7.3%
自己資本比率67.1%59.2%52.5%
配当性向49.7%49.9%34.5%
予想利回り1.68%3.21%2.36%
秘書のリツ利益率、ROE、自己資本比率は3社でいちばん高いよ。一方、予想利回りは3社でいちばん低い。事業が完全に同じ会社はないから、強さの目安として見る比較だね。

フランスベッドHDは2026年3月期、プラッツは2026年6月期の日本基準・連結です。予想利回りは2026年9月25日終値4,405円・1,309円・889円と、会社予想配当74円・42円・21円で計算しました。

出典:日本ケアサプライ 2026年3月期決算短信フランスベッドHD IR資料プラッツ 決算短信、東京証券取引所(2026年9月25日終値)。

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最新決算を確かめる

売上高91.9億円
営業利益8.1億円
純利益5.5億円
2027年3月期・第1四半期(2026年4〜6月)
売上高91.9億円(前年同期比8.2%増)
営業利益8.1億円(同18.3%増)
純利益5.5億円(同17.3%増)
通期予想に対する営業利益の進み具合23.6%
通期予想・年間配当据え置き・74円
秘書のリツ第1四半期は、売上8%、営業利益18%の増加だよ。福祉用具の貸し出しが増えた効果と、レンタル資産の効率的な運用で増益になった。通期予想に対する営業利益の進み具合は23.6%で、予想と配当は変えていないね。

2027年3月期は、売上高375億円(前期比7.4%増)、営業利益34.5億円(同11.5%増)、純利益23億円(同1.9%増)を予想。年間配当は74円(前期より2円の増配)の予定です。次は中間決算で、利益率とレンタル資産の購入、借入の増え方を確かめます。

出典:2027年3月期第1四半期決算短信2027年3月期第1四半期決算補足説明資料2026年3月期決算短信。

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決算とIRの記録

2026年7月30日 2027年3月期第1四半期決算
売上8.2%増、営業利益18.3%増、純利益17.3%増。通期予想と年間配当74円は据え置き。
2026年6月26日 資本コストへの対応をアップデート
累進配当とDOE6%以上を下限とする方針を続け、売上成長率6%以上・純利益成長率5%以上の目標を示した。
2026年5月12日 2026年3月期本決算
売上9.1%増、営業利益25.8%増、純利益25.9%増。年間配当72円、今期予想74円。
2026年6月 100拠点目を開設
全国の営業拠点が100か所になった。
2025年2月3日 長期ビジョンを策定
累進配当の導入と、DOE6%を下限とする配当の目標を公表。
2022年3月期 収益認識基準を適用
売上の計上方法を新しい会計基準へ変更。
1998年 会社設立
福祉用具レンタル卸の全国展開を始めた。

出典:2027年3月期第1四半期決算短信資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応2026年3月期決算短信2025年度通期決算補足説明資料長期ビジョン策定のお知らせ2022年3月期有価証券報告書。

⚠ 注意事項・数字の扱い
保有する会社の投資記録です。売買を勧めるものではなく、将来の利益・配当も保証しません。

2022年3月期から収益認識の新しい会計基準を使っています。10年間に株式分割・併合はなく、記念配当・特別配当もありません。

過去の利回りは、各期配当と会社資料の3月末終値から計算しました。同業比較は事業が完全には同じでない会社との参考比較です。金額と図の数字は読みやすさのため丸めています。
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