保有銘柄カルテ

シイエム・シイ

証券コード 2185
サービス業東証スタンダードマニュアル制作
配当利回り(予想)2.84%
株価は2026年9月25日終値。業績は2025年9月期の実績(連結)です。予想利回りは2026年9月期の配当57円(記念配当2円を含む)で計算しています。
最終更新 2026年9月26日
株価2,005円
1株配当(予想)57円
🐔 いま持っている分
保有株数25株
1年でもらえる配当(税引前・予想)1,425円
買った値段での利回り4.34%

取得総額32,800円、取得単価は1,312円です。年間配当は入金済み額ではなく、現在の株数と会社予想から求めた相当額です。

🏢

どんな会社か

  • 製品の説明書づくりの専門会社。取扱説明書や整備書などのマニュアルを、企業から請け負って作ります。
  • 1962年に名古屋で創業。図面などのマイクロフィルム化の受託から始まり、60年以上続いています。
  • 作るだけでなく使える形に。製品や業務の情報をデータとして整え、翻訳や現場での活用まで手伝います。
  • ナレッジが売上の6割。マニュアル・ナレッジ・その他の3つで、2025年9月期はナレッジが60.2%です。
製品の情報を集めて整理する→マニュアルやデータに仕立てる→翻訳して国内外の現場へ届ける
2025年9月期・売上の内訳
事業ナレッジ 60.2%マニュアル 35.6%■その他 4.2%市場国内向け 57.6%海外向け 42.4%
秘書のリツ2025年9月期はマニュアルの売上が23%減って、ナレッジが7%増えたよ。取引先の製品の切り替え時期や、販売計画の変更・中止が響いたんだ。上の段は事業別、下の段は国内向けと海外向けの割合だね。

事業はManuals&Knowledge事業の1つだけなので、利益の内訳は開示されていません。売上はナレッジ109.9億円、マニュアル65.1億円、その他7.6億円です。2025年9月期に事業分類の集計単位を見直していて、前の期の数字も組み替えられています。売上の26.7%がトヨタ自動車向けです(前の期は34.0%)。創業家の佐々香予子氏が発行済株式(自己株式を除く)の24.42%を持つ筆頭株主です。

出典:2025年9月期有価証券報告書2025年9月期決算短信。

📊

ディフェンシブか、景気敏感か

管理上の分類ディフェンシブ。リーマン・ショックと震災のあとも配当は減らさなかった。ただし営業利益は2年で半分以下に落ちた。
秘書のリツ2010年9月期と2011年9月期に、営業利益は15.1億円から6.8億円まで落ちたよ。2011年9月期は東日本大震災で、車の説明書の印刷が一時的に減ったんだ。それでも配当は1株40円から60円に上げて、翌年も60円を守ったね。

当時の配当は2018年と2021年の株式分割の前の金額です。今の株数にそろえると、6.67円→10円→10円です。

出典:2011年9月期有価証券報告書。

📝

強みと懸念点

⭐ 強み
  • 車の整備書づくりの長い実績。1977年からトヨタの修理書を作ってきました。整備の現場で使う情報は間違いが許されず、何十年も任されてきた実績は、新しい会社がすぐには真似できない信用です。
  • 作るだけで終わらない仕事。説明書を作るだけでなく、製品の情報をデータとして整え、翻訳や現場での活用まで手伝います。仕事の幅が広いぶん、同業2社の2倍ほどの利益率につながっているとみられます。
  • 現金の厚い財務。大きな設備がいらない仕事で、これまで利益の2〜3割しか配当に回してこなかったため、現金が積み上がりました。総資産の半分近くが現預金で、借入金はわずかです。
  • 増やす余地の大きい配当。会社の方針は「配当金額の継続的な増額をめざす」です。配っているのは利益の3割ほどなので余力が大きく、普通配当はここ3年で2倍近くになりました。
🔵 懸念点
  • トヨタへの依存。売上の4分の1以上がトヨタ向けです。説明書は新しい車が出るときに作るため、取引先の新車の時期がずれたり販売計画が変わったりすると、2025年9月期のように、その年の売上がそのまま減ります。
  • 生成AIによる置き換え。説明書や技術情報をまとめる仕事は、生成AIが得意な分野と重なります。お客さんが自分でAIを使って作れるようになれば、外に頼む仕事が減るおそれがあります。会社も技術の変化についていけないことをリスクに挙げています。
  • 不況の年の利益の落ち方。車の開発が止まると、説明書づくりの仕事も止まります。リーマン・ショックと震災のあと、営業利益は2年で半分以下になりました。数字の配当目標がないなかで、そういう年にも増配を続けられるか。

出典:2025年9月期有価証券報告書2025年9月期決算短信2011年9月期有価証券報告書。

🔎

いつも見ている8つの基準

◎ 基準を大きく上回る、または方針が明文 / ○ 基準を満たす / △ 基準は外れるが、理由を説明できる / × 基準を外れ、次の決算で必ず確かめる
△
売上は伸びているか
183億円で、10年前の165億円から1.1倍。減った年は2020年9月期と2025年9月期の2回で、直近も6.5%減った。今期予想は200億円(9.6%増)。
○
営業利益率は高いか
14.8%。10年前の8%台から上がってきた。同業のクレステック(7.3%)、翻訳センター(6.4%)の2倍ほど。
○
1株利益(EPS)は伸びているか
164.12円で、10年で3.0倍。減った年は2019年9月期(ほぼ横ばい)と2023年9月期の2回で、そのあとは2年続けて増えた。今期予想は169.97円。
◎
営業CFは黒字を続けているか
10年すべて黒字。上場した2008年12月以降の決算で赤字の年はない。
○
配当は増えているか(減っていないか)
記念配当を除いた普通配当は、10年で3.7倍(14.17円→52円)で、減らした年はない。据え置きは2回。今期予想は普通配当55円+記念配当2円。
◎
配当性向に無理はないか
31.7%。10年は19〜32%の間で、少しずつ上がってきた。今期予想は33.5%(記念配当を含む)。
◎
自己資本比率は高いか
79.5%。10年ずっと70%台。同業は48.0%と80.0%。
◎
現金は増えているか
現金同等物は131億円で、10年前の58億円の2.3倍。減ったのは賃貸マンションを買った2024年9月期の1回。
2026年9月チェック財務と配当は安定している。売上は10年でほとんど伸びておらず、トヨタ向けの浮き沈みを決算ごとに確かめる。
🪙

配当はどう動いたか

1株配当の10年推移と今期予想
0204060円16年17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年予
普通配当記念配当会社予想
9月期の決算です。2018年4月に1株→3株、2021年10月に1株→2株の株式分割があり、すべて今の株数にそろえています。2020年9月期の25円には名証二部上場記念配当1円(実額2円)、2022年9月期の30円には60周年記念配当3円、2026年9月期予想の57円には名証プレミア市場への変更記念配当2円が入っています(オレンジの斜線の部分)。普通配当は2021年9月期と2022年9月期がどちらも27円です。
秘書のリツ2023年9月期から、普通配当の増え方が大きくなったよ。27円から38円、44円、52円と、3年で2倍近くになった。2025年9月期からは中間配当を始めて、年2回もらえるようになったね。
配当・配当性向の10年表
9月期1株配当うち記念配当性向
201614.17円—26.1%
201714.17円—21.4%
201818円—19.1%
201920円—21.2%
202025円1円25.9%
202127円—22.7%
202230円3円19.9%
202338円—28.6%
202444円—28.1%
202552円—31.7%
2026予想57円2円33.5%

1株配当は分割調整後、配当性向は決算短信の連結の値で記念配当を含みます。分割前の実額は、2016・2017年9月期が85円、2018〜2020年9月期が36円・40円・50円、2021年9月期が54円です。配当方針は「配当金額の継続的な増額をめざす」で、配当性向やDOEの数値目標は公表していません。

出典:2025年9月期有価証券報告書2020年9月期有価証券報告書2017年9月期有価証券報告書2025年9月期決算短信剰余金の配当(中間配当)および名古屋証券取引所プレミア市場変更記念配当の実施に関するお知らせ。

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いまの利回りの位置

期末の配当利回り・過去10年
012345%点線は10年平均 2.51%3.0416年2.1017年1.4318年1.9919年2.5620年2.0121年2.5422年2.6823年3.7024年3.0425年2.84今
秘書のリツいまの予想利回り2.84%は、10年平均2.51%より少し高いよ。過去10年の各9月末では1.43〜3.70%。この1年で株価が2割近く上がって、利回りは3%を切ったね。
予想PER11.8倍
PBR(本決算基準)1.20倍
過去の期末利回りを数字で見る
9月期9月末終値期末利回り
2016467円3.04%
2017675円2.10%
20181,255円1.43%
20191,008円1.99%
2020978円2.56%
20211,340円2.01%
20221,182円2.54%
20231,418円2.68%
20241,190円3.70%
20251,712円3.04%

株価:東京証券取引所の各9月末終値(分割調整後)。過去利回りは各期配当(記念配当を含む)を9月末終値で割った計算値です。

📈

業績と財務の10年

売上高と営業利益率
売上高(億円)050100150200営業利益率(%)051015208.38.111.111.710.713.114.514.215.214.816年17年18年19年20年21年22年23年24年25年
秘書のリツ売上は10年で1.1倍と、ほとんど横ばいだよ。それでも営業利益率は8%台から15%前後まで上がって、利益は伸びた。2020年9月期はコロナ、2025年9月期はマニュアルの減少で売上が落ちたね。
1株利益(EPS)
060120180円16年17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年予
秘書のリツEPSは10年で3倍になったよ。2023年9月期に一度減ったけど、そのあと2年続けて増えた。自社株買いで株数が減っているのも、1株あたりの利益を押し上げているね。
自己資本を使って稼ぐ力(ROE)
0481216%赤の点線は一般的な目安 8%6.916年8.017年10.518年9.719年9.220年10.421年12.022年9.723年10.524年10.225年
秘書のリツROEは2018年9月期からずっと、目安の8%を上回っているよ。ただ10〜12%の間で、あまり上がっていない。現金をたくさん持っているぶん、自己資本がふくらんでいるんだ。
ROE10.2%
自己資本比率79.5%
営業CF10年連続黒字
秘書のリツ営業CFは10年すべて黒字だよ。2025年9月期は23億円で、配当の支払い9億円と自社株買い5億円を十分まかなえている。借入金は2億円ほどしかないね。
現金及び現金同等物(期末)
050100150億円16年17年18年19年20年21年22年23年24年25年
秘書のリツ現金は10年で2倍以上に増えたよ。減ったのは2024年9月期だけで、名古屋市の賃貸マンションを土地ごと買うなど、24億円の設備投資をしたからなんだ。次の年には131億円まで戻したね。
業績と財務の10年表
9月期売上高営業利益率EPS営業CF現金同等物自己資本比率ROE
2016165億円8.3%54.18円11.8億円58億円76.2%6.9%
2017169億円8.1%66.18円17.8億円72億円72.9%8.0%
2018181億円11.1%94.37円21.0億円77億円74.7%10.5%
2019193億円11.7%94.34円17.2億円88億円75.1%9.7%
2020171億円10.7%96.64円13.4億円93億円77.9%9.2%
2021173億円13.1%118.93円19.2億円99億円75.4%10.4%
2022179億円14.5%150.56円17.9億円114億円77.0%12.0%
2023185億円14.2%132.97円30.6億円135億円76.5%9.7%
2024195億円15.2%156.72円21.0億円118億円78.1%10.5%
2025183億円14.8%164.12円23.1億円131億円79.5%10.2%

2022年9月期から収益認識の新しい会計基準を使っています。EPSは2018年と2021年の株式分割を反映した今の株数基準です。2024年9月期の設備投資は24.4億円で、賃貸用不動産の建物7.5億円・土地6.9億円などです。2025年9月期の現金及び預金は131.2億円、借入金は短期・長期あわせて2.2億円です。

出典:2025年9月期有価証券報告書2024年9月期有価証券報告書2021年9月期有価証券報告書2020年9月期有価証券報告書2017年9月期有価証券報告書2025年9月期決算短信。

🤝

同業と比べる

取扱説明書などの制作を手がけるクレステックと、企業向けの翻訳を手がける翻訳センターを並べました。決算期はそれぞれ9月・6月・3月です。

直近の本決算シイエム・シイ
2185
クレステック
7812
翻訳センター
2483
売上高183億円183億円109億円
営業利益率14.8%7.3%6.4%
ROE10.2%11.1%6.7%
自己資本比率79.5%48.0%80.0%
配当性向31.7%31.6%101.6%
予想利回り2.84%4.54%6.14%
秘書のリツ営業利益率は3社でいちばん高くて、ほかの2社の2倍ほどだよ。でも利回りは3社でいちばん低い。翻訳センターは還元の方針を変えて配当を大きく増やしたから、利回りが6%を超えているんだ。

クレステックは2026年6月期、翻訳センターは2026年3月期です(どちらも日本基準・連結)。翻訳センターは2026年5月に、配当性向35%の目標から「DOE6%以上・総還元性向100%以上」に方針を変え、配当を75円から140円に増やしました。クレステックの2026年6月期の配当104円には、記念配当などの区別の記載がなく、今期予想は96円です。予想利回りは2026年9月25日終値2,005円・2,116円・2,280円と、今期予想配当57円・96円・140円で計算しました。株探の「比較される銘柄」は広告会社などで事業が違うため使っていません。

出典:シイエム・シイ 2025年9月期決算短信クレステック 2026年6月期決算短信同 一部訂正翻訳センター 2026年3月期決算短信同 株主還元方針の変更に関するお知らせ、東京証券取引所(2026年9月25日終値)。

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最新決算を確かめる

売上高145.0億円
営業利益23.5億円
純利益18.4億円
2026年9月期・第3四半期累計(2025年10月〜2026年6月)
売上高145.0億円(前年同期比15.1%増)
営業利益23.5億円(同59.7%増)
純利益18.4億円(同56.4%増)
通期予想に対する営業利益の進み具合78.2%
通期予想・年間配当据え置き・57円(中間27円・期末30円)
秘書のリツ第3四半期までで、売上は15%、営業利益は6割増えたよ。マニュアルの売上が45%増えて、前の年の落ち込みを取り返した。海外市場向けも36%増えたけど、ナレッジは中国などの市況が悪くて前の年並みだね。

2026年9月期は、売上高200億円(前期比9.6%増)、営業利益30億円(同11.3%増)、純利益22億円(同2.3%増)を予想。本社ビルの改装と移転の費用が下期にずれ込んでいて、第3四半期までの営業利益は通期予想の8割近くに達しています。年間配当は57円(普通配当55円+記念配当2円)の予定です。次は11月の本決算で、通期の着地と、来期の配当予想を確かめます。

出典:2026年9月期第3四半期決算短信2026年9月期第2四半期(中間期)業績予想の修正に関するお知らせ2025年9月期決算短信。

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決算とIRの記録

2026年8月6日 2026年9月期第3四半期決算
売上15.1%増、営業利益59.7%増、純利益56.4%増。通期予想と年間配当57円は据え置き。
2026年5月13日 名証プレミア市場への変更記念配当
期末配当の予想を28円から30円へ(うち記念配当2円)。年間では55円から57円に。
2026年5月7日 中間期の業績予想を上方修正
本社ビルの改装・移転費用の下期へのずれ込みと為替差益で、中間期の営業利益予想を14億円から18億円へ。通期予想は据え置き。
2025年11月11日 2025年9月期本決算・自社株買い
売上6.5%減、営業利益9.4%減、純利益3.4%増。年間配当52円(前期44円)。上限30万株・6億円の自社株買いを決議(2026年9月30日まで)。
2025年9月期 中間配当を開始
年1回の配当を年2回に。中間24円・期末28円。
2024年9月期 賃貸用不動産を取得
名古屋市の賃貸マンションを土地ごと取得。設備投資は24.4億円で、現金同等物が前期より16億円減った。
2022年9月期 60周年記念配当
年間30円のうち3円が記念配当。
2021年10月1日 1株→2株の株式分割
2020年9月期 名証二部上場記念配当
年間50円(分割前)のうち2円が記念配当。
2018年4月1日 1株→3株の株式分割

出典:2026年9月期第3四半期決算短信記念配当の実施に関するお知らせ中間期業績予想の修正に関するお知らせ2025年9月期決算短信自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ2025年9月期有価証券報告書2024年9月期有価証券報告書2020年9月期有価証券報告書。

⚠ 注意事項・数字の扱い
保有する会社の投資記録です。売買を勧めるものではなく、将来の利益・配当も保証しません。

2018年4月に1株→3株、2021年10月に1株→2株の株式分割があり、配当・EPS・株価はすべて今の株数にそろえています。記念配当は2020年9月期の1円(実額2円)、2022年9月期の3円、2026年9月期予想の2円で、グラフでは斜線で分けています。

過去の利回りは、各期配当と9月末終値から計算しました。金額と図の数字は読みやすさのため丸めています。
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