CDS
最終更新 2026年9月24日
取得総額43,875円、表示取得単価は1,755円です。取得利回りは取得総額で計算しました。年間配当は入金済み額ではなく、現在の株数と会社予想から求めた相当額です。
どんな会社か
- ものづくりの裏方。メーカーから、取扱説明書や技術マニュアルの制作、3D-CADでの設計、開発用のシステムづくりを請け負っています。
- 1980年に岡崎で創業。愛知県岡崎市で、技術出版物の専業会社として始まりました。45年以上続いています。
- 三菱自動車の開発を支える。子会社のMCORが、三菱自動車の製品開発に使うシステムの開発・運用を受け持っています。
- 3つの事業。ITのデジタル事業が売上の約5割、マニュアルと設計の技術情報事業が約4割、FAロボット事業が約1割です。

事業別の数字をくわしく見る
| 事業 | 売上高 | 前期比 | 営業利益 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 技術情報ソリューション | 35.0億円 | 0.8%減 | 8.4億円 | 17.2%減 |
| FAロボットソリューション | 9.5億円 | 33.6%減 | 0.5億円 | 84.2%減 |
| デジタルソリューション | 44.5億円 | 20.3%減 | 5.1億円 | 43.5%減 |
割合は、各事業の売上高・営業利益(事業間の取引を含む)の合計に対する比率です。技術情報事業にはフランスの翻訳会社と、マニュアル制作の子会社2社が入ります。FAロボット事業は、工場のロボット設備と、学校向けのロボット実習装置をつくる子会社バイナスです。
出典:2025年12月期有価証券報告書2025年12月期決算短信。
ディフェンシブか、景気敏感か

出典:2010年12月期有価証券報告書2020年12月期有価証券報告書2025年12月期有価証券報告書。
強みと懸念点
- 借金に頼らない財務。設計や説明書づくりは人が手を動かす仕事で、大きな工場や設備がいりません。稼いだお金が手元に残りやすく、利益が落ちた年でも配当を払えるだけの現金を積み上げてきました。
- 普通配当を減らさない。最終赤字だった2009年も、利益が半分以下になった2025年も、記念配当を除く配当は減らしませんでした。利益が一時的に落ちても、ためた現金で配当を支える姿勢を、言葉ではなく実際の行動で示してきた会社です。
- 開発をまとめて請け負える。メーカーが新しい製品を出すたびに、設計、説明書、翻訳、開発用のシステムが必要になります。これをグループでまとめて受けられるので、1つの取引先から何種類もの仕事をもらえ、開発が続くかぎり次の仕事が来ます。
- お金はきちんと入る。請け負った仕事の代金は、あとからまとめて入ってきます。2025年は利益が落ちたのに、前に終えた仕事の代金の回収が進んで、本業で入ったお金はむしろ増えました。帳簿の上の利益だけでなく、実際のお金が毎年入っているので、配当の支払いに困っていません。
- 利益を上回る配当。利益が半分以下に落ちた年に配当を増やしたため、稼いだ以上を配る形になりました。いまはためた現金で払えていますが、利益が戻らなければ、その現金を取り崩し続けることになります。上期も計画に届いておらず、今の配当をいつまで保てるか。
- 三菱自動車への依存。売上の3分の1を1社に頼っています。その会社が開発の投資や経費を削ったことで、主力のデジタル事業の仕事が一気に減り、会社全体の利益を押し下げました。契約で約束されていた発注量の下限も2026年3月で期限を迎え、その後の扱いは分かっていません。
- 取引先の予算しだい。仕事の中身は、メーカーの開発を手伝う請け負いです。景気が悪くなったり、メーカーが開発を絞ったりすると発注がそのまま減り、コロナの年も2025年も売上が大きく落ちました。自分の力では仕事の量を増やしにくい商売です。
出典:2025年12月期有価証券報告書2025年12月期決算短信2026年12月期中間決算短信2010年12月期有価証券報告書。
いつも見ている8つの基準
配当はどう動いたか

配当・配当性向の10年表
| 12月期 | 1株配当 | うち記念配当 | 1株利益 | 配当性向 |
|---|---|---|---|---|
| 2016 | 40円 | ― | 85.30円 | 46.8% |
| 2017 | 40円 | ― | 98.29円 | 40.7% |
| 2018 | 44円 | ― | 125.18円 | 35.1% |
| 2019 | 50円 | ― | 145.66円 | 34.3% |
| 2020 | 55円 | 5円 | 101.62円 | 54.1% |
| 2021 | 56円 | ― | 121.53円 | 46.1% |
| 2022 | 60円 | ― | 147.51円 | 40.7% |
| 2023 | 66円 | ― | 146.44円 | 45.1% |
| 2024 | 78円 | 10円 | 154.93円 | 50.3% |
| 2025 | 74円 | ― | 66.92円 | 110.6% |
| 2026予想 | 74円 | ― | 97.21円 | 76.1% |
配当性向は決算短信・有価証券報告書の連結の値です。10年の窓の外では、2009年12月期は最終赤字でしたが、配当は前の年と同じ額を払いました(のちの株式分割で換算すると10円)。2013年1月に1株を200株に分割しています。
出典:2025年12月期有価証券報告書2020年12月期有価証券報告書2010年12月期有価証券報告書配当予想の修正(記念配当)に関するお知らせ(2024年8月)2025年12月期決算短信。
いまの利回りの位置

過去の期末利回りを数字で見る
| 12月期 | 12月末終値 | 期末利回り |
|---|---|---|
| 2016 | 988円 | 4.05% |
| 2017 | 1,366円 | 2.93% |
| 2018 | 1,227円 | 3.59% |
| 2019 | 1,624円 | 3.08% |
| 2020 | 1,312円 | 4.19% |
| 2021 | 1,618円 | 3.46% |
| 2022 | 1,815円 | 3.31% |
| 2023 | 1,691円 | 3.90% |
| 2024 | 1,811円 | 4.31% |
| 2025 | 1,816円 | 4.07% |
株価:東京証券取引所(各年12月の最終売買日の終値。IR BANK経由)。過去利回りは記念配当を含む各期の配当を12月末の終値で割った計算値です。
業績と財務の10年





業績と財務の10年表
| 12月期 | 売上高 | 営業利益率 | EPS | 営業CF | 現金等 | 自己資本比率 | ROE |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2016 | 83.3億円 | 12.4% | 85.30円 | 10.8億円 | 14.2億円 | 73.5% | 12.9% |
| 2017 | 85.0億円 | 12.4% | 98.29円 | 1.5億円 | 12.8億円 | 72.7% | 13.8% |
| 2018 | 91.5億円 | 14.2% | 125.18円 | 11.4億円 | 16.8億円 | 71.3% | 16.0% |
| 2019 | 106.7億円 | 14.6% | 145.66円 | 11.0億円 | 17.9億円 | 70.7% | 16.7% |
| 2020 | 79.0億円 | 9.5% | 101.62円 | 10.4億円 | 17.5億円 | 79.1% | 10.8% |
| 2021 | 83.7億円 | 12.5% | 121.53円 | 5.7億円 | 24.7億円 | 75.3% | 12.1% |
| 2022 | 96.6億円 | 16.0% | 147.51円 | 16.3億円 | 31.0億円 | 79.1% | 13.6% |
| 2023 | 97.2億円 | 15.1% | 146.44円 | 7.2億円 | 37.6億円 | 77.0% | 12.5% |
| 2024 | 104.9億円 | 14.4% | 154.93円 | 9.9億円 | 40.7億円 | 78.1% | 12.3% |
| 2025 | 88.3億円 | 7.8% | 66.92円 | 15.8億円 | 44.6億円 | 83.9% | 5.1% |
連結の数字です。2022年12月期から収益認識に関する会計基準を適用しています。
出典:2025年12月期有価証券報告書2020年12月期有価証券報告書2015年12月期有価証券報告書2025年12月期決算短信。
同業と比べる
同じ愛知県で、自動車メーカーの開発を支える2社を並べました。シイエム・シイは取扱説明書などの制作でトヨタ自動車向けが大きい会社、システムリサーチはトヨタ系の情報システム会社を最大の取引先とするシステム開発の会社です。CDSは12月期、シイエム・シイは9月期、システムリサーチは3月期です。
| 直近の本決算 | CDS 2169 | シイエム・シイ 2185 | システムリサーチ 3771 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 88億円 | 183億円 | 291億円 |
| 営業利益率 | 7.8% | 14.8% | 11.9% |
| ROE | 5.1% | 10.2% | 20.6% |
| 自己資本比率 | 83.9% | 79.5% | 69.1% |
| 配当性向 | 110.6% | 31.7% | 44.4% |
| 予想利回り | 4.25% | 2.84% | 4.13% |

CDSは2025年12月期、シイエム・シイは2025年9月期、システムリサーチは2026年3月期の連結の実績です。いずれも日本基準です。予想利回りは2026年9月18日終値1,740円・2,009円・1,935円と、今期予想配当74円・57円・80円で計算しました。シイエム・シイの57円には名古屋証券取引所プレミア市場への変更の記念配当2円が入っています。システムリサーチは2026年7月に目標配当性向を40%から50%へ上げ、2029年3月期まで累進配当とする方針に変えました。
出典:CDS 2025年12月期決算短信シイエム・シイ 2026年9月期第3四半期決算短信シイエム・シイ 記念配当のお知らせシステムリサーチ 2027年3月期第1四半期決算短信システムリサーチ 配当方針の変更、東京証券取引所(2026年9月18日終値)。
最新決算を確かめる

前の期も、8月に通期予想を下げ、実績はその修正後の予想も下回りました。三菱自動車との契約で決めていた発注量の下限(82.5%)の保証は2026年3月末が期限で、その後の扱いは開示資料では確かめられていません。次は11月の第3四半期決算で、通期予想の見直しの有無と、デジタル事業の売上の戻りを確かめます。
出典:2026年12月期中間決算短信業績予想の修正に関するお知らせ(2026年7月)業績予想の修正に関するお知らせ(2025年8月)2025年12月期有価証券報告書。
決算とIRの記録
出典:2026年12月期中間決算短信業績予想の修正(2026年7月)2025年12月期決算短信業績予想の修正(2025年8月)配当予想の修正(記念配当)2020年12月期有価証券報告書。
12月期決算の会社です。2020年12月期に創立40周年記念配当5円、2024年12月期に創立45周年記念配当10円があります。この10年に株式分割・併合はありません(2013年1月に1株を200株に分割)。数字は連結です。
過去の利回りは、各期配当と12月末の終値から計算しました。金額と図の数字は読みやすさのため丸めています。