保有銘柄カルテ

CDS

証券コード 2169
サービス業東証スタンダード技術ドキュメント
配当利回り(予想)4.25%
株価は2026年9月18日終値。業績は2025年12月期の実績です。予想利回りは2026年12月期の配当74円で計算しています。
最終更新 2026年9月24日
株価1,740円
1株配当(予想)74円
🐔 いま持っている分
保有株数25株
1年でもらえる配当(税引前・予想)1,850円
買った値段での利回り4.22%

取得総額43,875円、表示取得単価は1,755円です。取得利回りは取得総額で計算しました。年間配当は入金済み額ではなく、現在の株数と会社予想から求めた相当額です。

🏢

どんな会社か

  • ものづくりの裏方。メーカーから、取扱説明書や技術マニュアルの制作、3D-CADでの設計、開発用のシステムづくりを請け負っています。
  • 1980年に岡崎で創業。愛知県岡崎市で、技術出版物の専業会社として始まりました。45年以上続いています。
  • 三菱自動車の開発を支える。子会社のMCORが、三菱自動車の製品開発に使うシステムの開発・運用を受け持っています。
  • 3つの事業。ITのデジタル事業が売上の約5割、マニュアルと設計の技術情報事業が約4割、FAロボット事業が約1割です。
メーカーが新しい製品を開発する→設計・マニュアル・翻訳・ITをまとめて請け負う→開発のたびに次の仕事が来る
2025年12月期・事業別の売上と利益の割合
売上デジタル 50.0%技術情報 39.3%■FAロボット 10.7%利益デジタル 36.6%技術情報 60.2%■FAロボット 3.2%
秘書のリツ売上はデジタル事業がいちばん大きいけど、利益の6割は技術情報事業が稼いでいるよ。三菱自動車1社で売上の32.4%。デジタル事業と技術情報事業の両方で取引しているんだ。
事業別の数字をくわしく見る
事業売上高前期比営業利益前期比
技術情報ソリューション35.0億円0.8%減8.4億円17.2%減
FAロボットソリューション9.5億円33.6%減0.5億円84.2%減
デジタルソリューション44.5億円20.3%減5.1億円43.5%減

割合は、各事業の売上高・営業利益(事業間の取引を含む)の合計に対する比率です。技術情報事業にはフランスの翻訳会社と、マニュアル制作の子会社2社が入ります。FAロボット事業は、工場のロボット設備と、学校向けのロボット実習装置をつくる子会社バイナスです。

出典:2025年12月期有価証券報告書2025年12月期決算短信。

📊

ディフェンシブか、景気敏感か

管理上の分類ディフェンシブ。製品の説明書や設計は、メーカーが開発を続けるかぎり必要になる。ただし、取引先が開発予算を絞った年は売上が大きく落ちている。
秘書のリツ売上が大きく落ちた年も、普通配当は減らしていないよ。リーマン・ショック後の2009年は最終赤字、コロナの2020年は売上が26%減、2025年は16%減。それでも普通配当は据え置きか増配だったんだ。

出典:2010年12月期有価証券報告書2020年12月期有価証券報告書2025年12月期有価証券報告書。

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強みと懸念点

⭐ 強み
  • 借金に頼らない財務。設計や説明書づくりは人が手を動かす仕事で、大きな工場や設備がいりません。稼いだお金が手元に残りやすく、利益が落ちた年でも配当を払えるだけの現金を積み上げてきました。
  • 普通配当を減らさない。最終赤字だった2009年も、利益が半分以下になった2025年も、記念配当を除く配当は減らしませんでした。利益が一時的に落ちても、ためた現金で配当を支える姿勢を、言葉ではなく実際の行動で示してきた会社です。
  • 開発をまとめて請け負える。メーカーが新しい製品を出すたびに、設計、説明書、翻訳、開発用のシステムが必要になります。これをグループでまとめて受けられるので、1つの取引先から何種類もの仕事をもらえ、開発が続くかぎり次の仕事が来ます。
  • お金はきちんと入る。請け負った仕事の代金は、あとからまとめて入ってきます。2025年は利益が落ちたのに、前に終えた仕事の代金の回収が進んで、本業で入ったお金はむしろ増えました。帳簿の上の利益だけでなく、実際のお金が毎年入っているので、配当の支払いに困っていません。
🔵 懸念点
  • 利益を上回る配当。利益が半分以下に落ちた年に配当を増やしたため、稼いだ以上を配る形になりました。いまはためた現金で払えていますが、利益が戻らなければ、その現金を取り崩し続けることになります。上期も計画に届いておらず、今の配当をいつまで保てるか。
  • 三菱自動車への依存。売上の3分の1を1社に頼っています。その会社が開発の投資や経費を削ったことで、主力のデジタル事業の仕事が一気に減り、会社全体の利益を押し下げました。契約で約束されていた発注量の下限も2026年3月で期限を迎え、その後の扱いは分かっていません。
  • 取引先の予算しだい。仕事の中身は、メーカーの開発を手伝う請け負いです。景気が悪くなったり、メーカーが開発を絞ったりすると発注がそのまま減り、コロナの年も2025年も売上が大きく落ちました。自分の力では仕事の量を増やしにくい商売です。

出典:2025年12月期有価証券報告書2025年12月期決算短信2026年12月期中間決算短信2010年12月期有価証券報告書。

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いつも見ている8つの基準

◎ 基準を大きく上回る、または方針が明文 / ○ 基準を満たす / △ 基準は外れるが、理由を説明できる / × 基準を外れ、次の決算で必ず確かめる
△
売上は伸びているか
88.3億円。10年前の83.3億円とほぼ同じ。コロナの2020年と2025年に大きく減った。今期は上期が11.6%減、通期予想は94.5億円。
△
営業利益率は高いか
7.8%。2020年を除けば12〜16%台だった。同業のシイエム・シイは14.8%、システムリサーチは11.9%。
△
1株利益(EPS)は伸びているか
66.92円。前の年の154.93円から57%減り、10年前の85.30円も下回った。今期予想は97.21円だが、上期は23.38円(前年同期45.67円)。
◎
営業CFは黒字を続けているか
10年すべて黒字。いちばん少ない2017年でも1.5億円。
○
配当は増えているか(減っていないか)
普通配当は10年で40円から74円へ。減配はなく、2017年と2020年は据え置き。2025年の78円→74円は、前の年の記念配当10円がなくなったため。今期予想は74円。
×
配当性向に無理はないか
110.6%。利益より多くを配当に回した。これまでは34〜54%。今期予想も76.1%。
◎
自己資本比率は高いか
83.9%。10年ずっと70%を超えている。同業のシイエム・シイ79.5%、システムリサーチ69.1%。
◎
現金は増えているか
現金同等物は44.6億円。10年前の14.2億円から3倍に。利益が落ちた2025年も増えた。
2026年9月チェック財務と現金は厚いが、いまは利益が配当に届いていない。デジタル事業の落ち込みが止まり、利益が配当を上回る水準に戻るかを、決算ごとに確かめる。
🪙

配当はどう動いたか

1株配当の10年推移と今期予想
0255075100円16年17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年予
12月期の決算です。2020年の55円には創立40周年記念配当5円、2024年の78円には創立45周年記念配当10円が入っています(オレンジの斜線の部分)。普通配当は2019年50円→2020年50円、2024年68円→2025年74円で、減配はありません。この10年に株式分割・併合はありません。
秘書のリツ2025年は利益が半分以下になったのに、普通配当は68円から74円に増やしたよ。そのぶん、配当性向は110.6%まで上がった。今期も74円を続ける予想だね。
配当・配当性向の10年表
12月期1株配当うち記念配当1株利益配当性向
201640円―85.30円46.8%
201740円―98.29円40.7%
201844円―125.18円35.1%
201950円―145.66円34.3%
202055円5円101.62円54.1%
202156円―121.53円46.1%
202260円―147.51円40.7%
202366円―146.44円45.1%
202478円10円154.93円50.3%
202574円―66.92円110.6%
2026予想74円―97.21円76.1%

配当性向は決算短信・有価証券報告書の連結の値です。10年の窓の外では、2009年12月期は最終赤字でしたが、配当は前の年と同じ額を払いました(のちの株式分割で換算すると10円)。2013年1月に1株を200株に分割しています。

出典:2025年12月期有価証券報告書2020年12月期有価証券報告書2010年12月期有価証券報告書配当予想の修正(記念配当)に関するお知らせ(2024年8月)2025年12月期決算短信。

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いまの利回りの位置

期末の配当利回り・過去10年
012345%点線は10年平均 3.69%4.0516年2.9317年3.5918年3.0819年4.1920年3.4621年3.3122年3.9023年4.3124年4.0725年4.25今
秘書のリツいまの予想利回り4.25%は、10年平均3.69%より高いよ。過去10年の各12月末では2.93〜4.31%。株価は利益ほど下がっていないから、予想PERは17.9倍と高めなんだ。
予想PER17.9倍
PBR(本決算基準)1.33倍
過去の期末利回りを数字で見る
12月期12月末終値期末利回り
2016988円4.05%
20171,366円2.93%
20181,227円3.59%
20191,624円3.08%
20201,312円4.19%
20211,618円3.46%
20221,815円3.31%
20231,691円3.90%
20241,811円4.31%
20251,816円4.07%

株価:東京証券取引所(各年12月の最終売買日の終値。IR BANK経由)。過去利回りは記念配当を含む各期の配当を12月末の終値で割った計算値です。

📈

業績と財務の10年

売上高と営業利益率
売上高(億円)0306090120営業利益率(%)0510152012.412.414.214.69.512.516.015.114.47.816年17年18年19年20年21年22年23年24年25年
秘書のリツ売上は100億円前後を行ったり来たりで、10年前からほとんど伸びていないよ。2019年に106.7億円まで伸びたあと、コロナの2020年に79.0億円まで落ちた。2025年は取引先の開発の抑制や予算の削減で、営業利益率が14.4%から7.8%に下がったんだ。
1株利益(EPS)
050100150200円16年17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年予
秘書のリツ2025年の1株利益は、10年でいちばん低い66.92円だよ。コロナの2020年は次の年に戻したけど、今期は上期が前の年の半分ほどで、予想の97.21円に届くかはまだ見えないね。
自己資本を使って稼ぐ力(ROE)
05101520%赤の点線は一般的な目安 8%12.916年13.817年16.018年16.719年10.820年12.121年13.622年12.523年12.324年5.125年
秘書のリツROEは2024年まで10%を超えていたけど、2025年に5.1%まで下がったよ。目安の8%を割ったのは、この10年で初めてなんだ。
ROE5.1%
自己資本比率83.9%
営業CF10年連続黒字
秘書のリツ営業CFは10年すべて黒字だよ。2025年は15.8億円で、配当の支払い5.5億円を十分にまかなえている。利益が減った分、売掛金の回収が進んだからなんだ。
現金及び現金同等物(期末)
01020304050億円16年17年18年19年20年21年22年23年24年25年
秘書のリツ現金は2021年から毎年増えて、10年で3倍になったよ。2025年も、配当を払い、短期の借入金3.3億円を返したうえで3.9億円増えたんだ。
業績と財務の10年表
12月期売上高営業利益率EPS営業CF現金等自己資本比率ROE
201683.3億円12.4%85.30円10.8億円14.2億円73.5%12.9%
201785.0億円12.4%98.29円1.5億円12.8億円72.7%13.8%
201891.5億円14.2%125.18円11.4億円16.8億円71.3%16.0%
2019106.7億円14.6%145.66円11.0億円17.9億円70.7%16.7%
202079.0億円9.5%101.62円10.4億円17.5億円79.1%10.8%
202183.7億円12.5%121.53円5.7億円24.7億円75.3%12.1%
202296.6億円16.0%147.51円16.3億円31.0億円79.1%13.6%
202397.2億円15.1%146.44円7.2億円37.6億円77.0%12.5%
2024104.9億円14.4%154.93円9.9億円40.7億円78.1%12.3%
202588.3億円7.8%66.92円15.8億円44.6億円83.9%5.1%

連結の数字です。2022年12月期から収益認識に関する会計基準を適用しています。

出典:2025年12月期有価証券報告書2020年12月期有価証券報告書2015年12月期有価証券報告書2025年12月期決算短信。

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同業と比べる

同じ愛知県で、自動車メーカーの開発を支える2社を並べました。シイエム・シイは取扱説明書などの制作でトヨタ自動車向けが大きい会社、システムリサーチはトヨタ系の情報システム会社を最大の取引先とするシステム開発の会社です。CDSは12月期、シイエム・シイは9月期、システムリサーチは3月期です。

直近の本決算CDS
2169
シイエム・シイ
2185
システムリサーチ
3771
売上高88億円183億円291億円
営業利益率7.8%14.8%11.9%
ROE5.1%10.2%20.6%
自己資本比率83.9%79.5%69.1%
配当性向110.6%31.7%44.4%
予想利回り4.25%2.84%4.13%
秘書のリツ財務の守りは3社でいちばん固いけど、稼ぐ力は2025年に3社でいちばん低くなったよ。2社は今期も増収増益の予想で、配当性向は3〜4割台。CDSだけ、利益を上回る配当になっているんだ。

CDSは2025年12月期、シイエム・シイは2025年9月期、システムリサーチは2026年3月期の連結の実績です。いずれも日本基準です。予想利回りは2026年9月18日終値1,740円・2,009円・1,935円と、今期予想配当74円・57円・80円で計算しました。シイエム・シイの57円には名古屋証券取引所プレミア市場への変更の記念配当2円が入っています。システムリサーチは2026年7月に目標配当性向を40%から50%へ上げ、2029年3月期まで累進配当とする方針に変えました。

出典:CDS 2025年12月期決算短信シイエム・シイ 2026年9月期第3四半期決算短信シイエム・シイ 記念配当のお知らせシステムリサーチ 2027年3月期第1四半期決算短信システムリサーチ 配当方針の変更、東京証券取引所(2026年9月18日終値)。

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最新決算を確かめる

売上高41.1億円
営業利益2.4億円
純利益1.6億円
2026年12月期・中間期(2026年1月〜6月)
売上高41.1億円(前年同期比11.6%減)
営業利益2.4億円(同48.0%減)
純利益1.6億円(同48.8%減)
通期予想売上94.5億円・営業利益9.9億円(据え置き)
年間配当(予想)74円(中間37円)
秘書のリツ営業利益は、通期予想の24.1%にとどまっているよ。7月に上期の予想を下げたけど、通期の予想は「精査中」として据え置いた。技術情報とFAロボットは増収増益で、デジタル事業だけが売上25.7%減、営業利益66.3%減なんだ。

前の期も、8月に通期予想を下げ、実績はその修正後の予想も下回りました。三菱自動車との契約で決めていた発注量の下限(82.5%)の保証は2026年3月末が期限で、その後の扱いは開示資料では確かめられていません。次は11月の第3四半期決算で、通期予想の見直しの有無と、デジタル事業の売上の戻りを確かめます。

出典:2026年12月期中間決算短信業績予想の修正に関するお知らせ(2026年7月)業績予想の修正に関するお知らせ(2025年8月)2025年12月期有価証券報告書。

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決算とIRの記録

2026年8月7日 2026年12月期中間決算
売上11.6%減、営業利益48.0%減。デジタル事業が売上25.7%減。技術情報とFAロボットは増収増益。通期予想と年間配当74円は据え置き。
2026年7月22日 上期の業績予想を修正
デジタル事業で主要取引先の投資・経費削減が続き、上期の営業利益予想を3.7億円から2.4億円に下げた。通期は精査中として据え置き。
2026年2月13日 2025年12月期本決算
売上15.9%減、営業利益54.5%減、純利益56.8%減。配当は年74円(普通配当は68円から増配)で、配当性向110.6%。今期は売上94.5億円・営業利益9.9億円・配当74円の予想。
2025年8月8日 通期の業績予想を修正
主要取引先の新製品開発の抑制や予算削減で、売上予想を107.9億円から92.6億円、営業利益予想を15.4億円から9.4億円に下げた。実績はさらに下回った。
2024年8月9日 記念配当の実施
2025年2月の創立45周年を記念し、2024年12月期の期末に記念配当10円を上乗せ。年間78円(普通68円+記念10円)。
2020年12月期 コロナの影響
新規受注の減少や、自動車の生産減による取引先のコスト削減で、売上25.9%減、営業利益51.7%減。配当は創立40周年記念配当5円を含む55円で、普通配当は50円を据え置いた。

出典:2026年12月期中間決算短信業績予想の修正(2026年7月)2025年12月期決算短信業績予想の修正(2025年8月)配当予想の修正(記念配当)2020年12月期有価証券報告書。

⚠ 注意事項・数字の扱い
保有する会社の投資記録です。売買を勧めるものではなく、将来の利益・配当も保証しません。

12月期決算の会社です。2020年12月期に創立40周年記念配当5円、2024年12月期に創立45周年記念配当10円があります。この10年に株式分割・併合はありません(2013年1月に1株を200株に分割)。数字は連結です。

過去の利回りは、各期配当と12月末の終値から計算しました。金額と図の数字は読みやすさのため丸めています。
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