保有銘柄カルテ

ジェイエイシーリクルートメント

証券コード 2124
サービス業東証プライム人材紹介
配当利回り(予想)3.62%
株価は2026年9月18日終値。業績は2025年12月期の実績(連結)です。予想利回りは2026年12月期の配当38円で計算しています。
最終更新 2026年9月23日
株価1,049円
1株配当(予想)38円
🐔 いま持っている分
保有株数59株
1年でもらえる配当(税引前・予想)2,242円
買った値段での利回り4.29%

取得総額52,229円、表示取得単価は885円です。取得利回りは取得総額で計算しました。年間配当は入金済み額ではなく、現在の株数と会社予想から求めた相当額です。

🏢

どんな会社か

  • ミドル・ハイクラスの人材紹介。管理職や専門職など、年収の高い層の転職を仲介します。
  • 1988年に東京で設立。2006年に上場し、いまは東証プライム。海外にも子会社を持ちます。
  • 入社が決まってから報酬。紹介した人が入社した時点で、求人企業から手数料を受け取る成功報酬が中心です。
  • 国内の人材紹介が9割。ほかに海外の人材紹介と、バイリンガル向けの求人サイトがあります。
企業から求人を預かる→面談した登録者を紹介→入社が決まったら手数料
2025年12月期・事業別の割合
売上国内人材紹介 90.4%■海外 8.7% ■求人広告 0.9%利益国内人材紹介 96.7%■海外 2.5% ■求人広告 0.8%
秘書のリツ稼ぎのほとんどは国内の人材紹介だよ。海外は売上の1割弱あるけど、利益はわずか。前の期は赤字だったね。
事業別の数字をくわしく見る
事業売上高(外部)セグメント利益利益率
国内人材紹介417億円111.2億円26.7%
海外40億円2.9億円7.1%
国内求人広告4億円0.9億円23.2%

出典:2025年12月期有価証券報告書2025年12月期決算短信。

📊

ディフェンシブか、景気敏感か

管理上の分類景気敏感。企業の採用意欲が、そのまま成約の数に出る。
秘書のリツ不況が来ると、いちばん先に採用が止まる商売だよ。リーマン・ショックのあとは売上がほぼ半分になって、2年続けて赤字で無配だった。コロナの2020年も売上が1割減って、翌年は配当を減らしたね。

出典:2009年12月期有価証券報告書2020年12月期有価証券報告書。

📝

強みと懸念点

⭐ 強み
  • 年収の高い層に特化。管理職や専門職など、年収の高い人の転職を仲介します。人材紹介の手数料は一般に入社する人の年収に比例するため、1件あたりの報酬が大きくなります。
  • 業界で抜けた稼ぐ力。1件の報酬が大きいうえ、工場も店もいらず、元手の多くは人です。そのため売上の4分の1が利益に残り、同業2社より利益率が高く、元手に対する稼ぎは群を抜いています。
  • 借金に頼らない財務。設備がほとんどいらない商売なので、稼いだお金がそのまま手元に残ります。事業のお金を自前でまかなえていて、借金はほぼありません。
  • 利益の多くを株主へ。設備にお金がかからないぶん、利益の多くを配当に回せます。会社は高い配当性向を保つと明言し、利益が伸びた分だけ配当も増やしてきました。
🔵 懸念点
  • 景気の波をまともに受ける。企業は不況になると、まず採用を止めます。入社が決まらなければ報酬が入らない商売なので、リーマン・ショックの後は売上がほぼ半分になり、2年続けて赤字・無配になりました。
  • 配当に回す余裕が薄い。利益の7割近くを配当に回しているため、利益が落ちると、すぐに配当が利益を上回ります。コロナで利益が落ちた翌年は、会社の買収に備えてお金を残すため、配当を減らしました。
  • 海外の立て直し。海外は会社を買って広げてきましたが、買った会社が思ったほど稼げず、買った値段の一部を損として落とす処理を繰り返しました。海外の利益はまだわずかです。
  • 創業者の存在感。経営の中心は創業者と会長兼社長の2人で、合わせて議決権の3分の1を持っています。2人が退いたあとも、いまの強さを保てるか。

出典:2025年12月期有価証券報告書2025年12月期決算短信2009年12月期有価証券報告書2020年12月期有価証券報告書。

🔎

いつも見ている8つの基準

◎ 基準を大きく上回る、または方針が明文 / ○ 基準を満たす / △ 基準は外れるが、理由を説明できる / × 基準を外れ、次の決算で必ず確かめる
◎
売上は伸びているか
461億円。10年で3.3倍。減ったのはコロナの2020年だけ。今期予想は532億円。
◎
営業利益率は高いか
25.3%。同業2社の13〜22%より高い。海外の会社を買った2018年に30%台から20%台へ下がり、その後は23〜25%。
○
1株利益(EPS)は伸びているか
52.98円。10年で2.6倍。ただし買収した会社の減損で2020年と2024年に減った。今期予想は54.18円。
◎
営業CFは黒字を続けているか
10年すべて黒字。10年で2.6倍の96億円。
△
配当は増えているか(減っていないか)
10年で7.5円から36円へ。ただしコロナの翌年の2021年に20円から18.25円へ減らした。今期予想は38円。
△
配当性向に無理はないか
68.5%。今期予想は70.6%。コロナの2020年は180.0%だった。
◎
自己資本比率は高いか
72.3%。10年ずっと70〜78%。有利子負債はほぼない。
○
現金は増えているか
現金同等物は153億円。10年前の101億円より多いが、定期預金に80億円を移して前の期から減った。
2026年9月チェック稼ぐ力と財務は強い。高い配当性向のまま増配が続くかを、景気の変わり目で確かめる。
🪙

配当はどう増えたか

1株配当の10年推移と今期予想
010203040円16年17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年予
秘書のリツ1株配当は10年で4.8倍。でも一度だけ減配があるよ。コロナの2020年は配当性向180%で20円を守ったけど、翌2021年は「企業買収に備えた内部留保」などを理由に18.25円へ減らした。2025年は利益が5割増えて、配当も26円から36円に上げたね。
配当・配当性向の10年表
12月期1株配当配当性向
20167.5円37.9%
201712.5円56.0%
201816.25円68.7%
201920円75.9%
202020円180.0%
202118.25円76.8%
202220円65.2%
202322.5円60.9%
202426円74.6%
202536円68.5%
2026予想38円70.6%

2024年1月1日に1株を4株に分割しました。2023年12月期以前の配当とEPSは分割後の株数に合わせています(2021年12月期の実額は73円、2020年12月期は80円)。2026年12月期から中間配当を始め、年2回(19円ずつ)の支払いになりました。

出典:2025年12月期有価証券報告書2020年12月期有価証券報告書2025年12月期決算短信2020年12月期決算短信2021年11月11日 配当予想の修正。

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いまの利回りの位置

期末の配当利回り・過去10年
0246%点線は10年平均 3.37%2.2816年2.2917年3.4818年4.1219年4.2320年3.5021年3.2922年3.4623年3.6924年3.3825年3.62今
秘書のリツいまの予想利回り3.62%は、10年平均3.37%より少し高いよ。過去10年の各12月末では2.28〜4.23%。株価は2025年に大きく上がったけど、配当も増えたから利回りは平均を保っているね。
予想PER19.4倍
PBR(本決算基準)7.44倍
過去の期末利回りを数字で見る
12月期12月月足終値期末利回り
2016329円2.28%
2017546円2.29%
2018467円3.48%
2019485円4.12%
2020473円4.23%
2021521円3.50%
2022607円3.29%
2023650円3.46%
2024705円3.69%
20251,065円3.38%

株価:株探「月足」(分割調整後)。過去利回りは各期配当を各12月の月足終値で割った計算値です。

📈

業績と財務の10年

売上高と営業利益率
売上高(億円)0100200300400500営業利益率(%)01020304034.133.124.025.223.823.423.123.823.225.316年17年18年19年20年21年22年23年24年25年
秘書のリツ売上は10年で3.3倍。減ったのはコロナの2020年だけだよ。営業利益率は2018年に海外の会社を買って30%台から20%台に下がったけど、そこからは23〜25%を保っているね。
1株利益(EPS)
0204060円16年17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年予
秘書のリツEPSが減った2020年と2024年は、どちらも買収した会社の減損が効いたよ。2020年はコロナで海外ののれんなど16億円、2024年はシンガポールや国内の子会社で8億円の減損を出した。本業の営業利益は2020年以外、毎年増えているね。
自己資本を使って稼ぐ力(ROE)
01020304050%赤の点線は一般的な目安 8%40.716年34.917年30.418年29.419年12.220年28.121年34.722年36.423年31.824年41.525年
秘書のリツROEは10年とも目安の8%を大きく超えて、2025年は41.5%だよ。利益の多くを配当で返して、手元に資本をため込みすぎないから高く出るんだ。
ROE41.5%
自己資本比率72.3%
営業CF10年連続黒字
秘書のリツ営業CFは10年すべて黒字だよ。2025年は96億円で、配当の支払い41億円を十分まかなえている。
現金及び現金同等物(期末)
050100150200億円16年17年18年19年20年21年22年23年24年25年
秘書のリツ現金同等物は101億円から153億円へ。2025年に減ったのは、定期預金に80億円を移したからだよ。定期預金を含む「現金及び預金」は191億円から233億円に増えているね。
業績と財務の10年表
12月期売上高営業利益率EPS営業CF現金等自己資本比率ROE
2016138億円34.1%20.26円37億円101億円75.2%40.7%
2017160億円33.1%22.77円39億円93億円78.2%34.9%
2018231億円24.0%24.05円51億円96億円74.0%30.4%
2019242億円25.2%26.67円47億円114億円78.3%29.4%
2020216億円23.8%11.18円45億円136億円76.4%12.2%
2021249億円23.4%24.01円51億円129億円70.6%28.1%
2022304億円23.1%31.14円59億円149億円70.6%34.7%
2023345億円23.8%37.42円71億円168億円73.2%36.4%
2024392億円23.2%35.22円81億円191億円69.6%31.8%
2025461億円25.3%52.98円96億円153億円72.3%41.5%

2022年12月期から「収益認識に関する会計基準」を適用しています。2021年12月期以前とは売上の数え方が少し違います。2018年3月に海外の人材紹介会社(現 JAC Recruitment International)を買収し、2018年12月期から売上が大きく増えています。

出典:2025年12月期有価証券報告書2020年12月期有価証券報告書2025年12月期決算短信の訂正。

🤝

同業と比べる

人材紹介を本業にする上場2社、MS-Japan(管理部門・士業の転職)とクイック(人材紹介と求人情報)を並べました。

直近の本決算JAC
2124
MS-Japan
6539
クイック
4318
売上高461億円77億円339億円
営業利益率25.3%21.9%13.5%
ROE41.5%10.8%22.4%
自己資本比率72.3%88.1%74.7%
配当性向68.5%134.5%50.8%
予想利回り3.62%5.58%4.39%
秘書のリツ規模も利益率もROEも、3社でいちばんだよ。人材紹介は自己資本比率70〜80%台がふつうの業界。JACは配当性向が真ん中で、そのぶん利回りは3社でいちばん低いね。

JACは2025年12月期、MS-Japanとクイックは2026年3月期の連結実績で、決算期がそろっていません。予想利回りは2026年9月18日終値1,049円・1,004円・866円と、今期予想配当38円・56円・38円で計算しました。

出典:ジェイエイシーリクルートメント 2025年12月期決算短信、MS-Japan・クイックの2026年3月期決算短信と有価証券報告書、東京証券取引所(2026年9月18日終値)。

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最新決算を確かめる

売上高258億円
営業利益71.1億円
純利益48.9億円
2026年12月期・上半期(1〜6月)
売上高258.1億円(前年同期比11.0%増)
営業利益71.1億円(同13.9%増)
純利益48.9億円(同14.4%増)
国内人材紹介の売上233.7億円(同10.5%増)
海外の売上22.2億円(同17.1%増)
通期予想・年間配当据え置き・38円(中間19円)
秘書のリツ上半期は増収増益で、営業利益は通期予想の56.4%まで来ているよ。製造業の求人は中東情勢で一時鈍ったけど、4月から戻ってきた。ITやコンサル、金融の求人が伸びたね。

2026年12月期は、売上高532億円(前期比15.4%増)、営業利益126億円(同7.8%増)、純利益86億円(同2.4%増)を予想。8月には上限35億円の自社株買いと、取得した株の消却も決めました。次は下半期にコンサルタントの増員が生産性を保ったまま売上に結びつくかと、海外の利益が伸び続けるかを確かめます。

出典:2026年12月期第2四半期(中間期)決算短信2026年12月期上半期 決算説明資料2026年8月12日 自己株式取得・消却のお知らせ。

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決算とIRの記録

2026年8月12日 2026年12月期上半期決算・自社株買い
売上11.0%増、営業利益13.9%増。通期予想と年間配当38円は据え置き。上限300万株・35億円の自社株買いと、年末の消却を決議。
2026年3月26日 2025年12月期決算短信の訂正
現金及び現金同等物の期末残高を、190億円(前期比23億円増)から153億円(同37億円減)に訂正。
2026年2月13日 2025年12月期本決算・中期経営計画
売上17.7%増、営業利益28.5%増で過去最高。年間配当36円。今期は中間配当を始めて38円の予想。2028年に売上704億円・営業利益173億円を目指す3か年計画を公表。
2025年11月 国内子会社の事業を終了
国内人材紹介の子会社バンテージポイントの事業を止め、解散・清算へ。
2024年1月1日 株式分割
1株を4株に分割。
2021年11月11日 配当予想の修正
業績の上振れで、2021年12月期の配当予想を70円から73円へ。それでも前期の80円より少ない。

出典:2026年12月期中間期決算短信自己株式取得・消却のお知らせ決算短信の訂正2025年12月期決算短信中期経営計画の概要2025年12月期有価証券報告書配当予想の修正(2021年)。

⚠ 注意事項・数字の扱い
保有する会社の投資記録です。売買を勧めるものではなく、将来の利益・配当も保証しません。

2016年12月期から2025年12月期の配当に、記念配当・特別配当の注記はありません。2024年1月1日の株式分割(1株→4株)は、配当・EPS・株価とも分割後の株数に合わせています。配当性向は決算短信の値で、株式付与ESOP信託の持つ株式を含めて会社が計算したものです。

過去の利回りは、各期配当と12月の月足終値から計算しました。金額と図の数字は読みやすさのため丸めています。
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