保有銘柄カルテ

エクシオグループ

証券コード 1951
建設業(電気通信工事)東証プライム14期連続増配
配当利回り(予想)3.05%
株価は2026年9月18日終値。業績は2026年3月期の連結実績です。予想利回りは2027年3月期の配当80円で計算しています。
最終更新 2026年9月18日
株価2,621円
1株配当(予想)80円
🐔 いま持っている分
保有株数25株
1年でもらえる配当(税引前・予想)2,000円
買った値段での利回り4.99%

取得総額40,061円。表示取得単価は1,602円(丸め値、2024年4月の株式分割調整後)です。取得利回りは取得総額で計算しました。年間配当は入金済み額ではなく、現在の株数と会社予想から求めた相当額です。

🏢

どんな会社か

  • 電気通信工事の最大手。通信キャリア・都市インフラ・システムソリューションの3事業を展開する持株会社です。
  • 1954年、日本電信電話公社の設備拡張のために設立。1973年に協和通信工業と合併、1991年に協和エクシオ、2021年にエクシオグループへ社名変更しました。
  • 通信インフラの建設・保守を全国規模で担う。NTT東西など通信キャリア向け工事に加え、データセンターや電気設備の都市インフラ事業、ICTのシステムソリューション事業を展開しています。
  • 3事業の売上はほぼ均等。2026年3月期はシステムソリューション36.0%・通信キャリア32.5%・都市インフラ31.5%で、利益は通信キャリアが44.9%と最も大きい構成です。
通信キャリア・自治体・民間から工事を受注→電気通信設備・電気設備・ICTシステムを構築→通信ネットワーク・ビル・データセンターとして稼働
2026年3月期・セグメント別の売上と利益
売上通信キャリア 32.5%都市インフラ 31.5%■システムソリューション 36.0%利益通信キャリア 44.9%都市インフラ 31.7%■システムソリューション 23.5%
通信キャリア事業2,556.9億円・32.5%/利益233.3億円
都市インフラ事業2,484.6億円・31.5%/利益164.8億円
システムソリューション事業2,835.7億円・36.0%/利益122.0億円
NTTグループ向け売上(西日本+東日本)1,588.3億円・全体の20.2%
事業の内訳をくわしく見る

通信キャリア事業は通信事業者向けの設備工事・保守を全国規模で提供し、3事業の中で最も利益率が高く、セグメント利益の44.9%を稼いでいます。都市インフラ事業はデータセンターや新築ビル・工場の電気工事などで、大規模データセンター向けの需要が旺盛です。システムソリューション事業はICTを活用したDX支援や生成AI関連ビジネスを国内外で展開しています。前身は1954年に日本電信電話公社(現NTT)の設備拡張を目的に設立された会社で、現在もNTT西日本・東日本向けの売上が合計で20.2%(2026年3月期)を占めますが、2025年3月期の26.8%からは下がっています。

出典:2026年3月期有価証券報告書(沿革・事業の内容・セグメント情報・主要な顧客ごとの情報)2026年3月期決算短信(セグメント情報)。セグメント利益は調整前の金額です。

📊

ディフェンシブか、景気敏感か

管理上の分類ディフェンシブ。通信インフラの維持・保守は景気に左右されにくいが、リーマン・ショック期は2年連続で減配した。
秘書のリツリーマン・ショック期は2009・2010年3月期と2年続けて減配したよ。ただそこから2013年3月期を底に14期連続で増配中。通信インフラの工事・保守は生活に欠かせないから、需要そのものが消えることは少ないんだね。

出典:IR BANK(配当金の推移)。2010年3月期以前の配当実額は一次資料で確認できていません。

📝

強みと懸念点

⭐ 強み
  • 減らしにくい配当の決め方。利益ではなく、株主から預かったお金に対して一定の割合を配る決め方で、2026年にその割合を引き上げました。株主のお金は利益ほど上下しないため、利益が一時的に落ちても配当は下がりにくく、14期続けて増配しています。
  • 止められない通信網の保守。通信網は生活に欠かせず止められないため、その工事と保守の仕事は景気に関係なく続きます。3つの事業のなかでいちばん利益率が高く、会社の利益の4割強をここで稼いでいます。
  • データセンターとAIの追い風。生成AIの広がりで大きなデータセンターの建設が増え、その電気・通信工事と、AI関連のシステムの仕事が伸びているとみられます。前の期に過去最高益を出したのも、この流れの中です。
  • 3本柱に広げた事業。通信工事だけに頼らず、ビルやデータセンターの工事、システムの仕事まで3本柱に広げてきました。NTTの設備投資が減る年でも、ほかの事業で補える形です。
🔵 懸念点
  • NTTグループへの依存。もとはNTTの前身の設備を広げるために作られた会社で、今もNTT東西向けが売上の2割あります。NTTが設備への投資を絞れば、いちばん利益率の高い通信工事の仕事が減ります。
  • 自己資本比率の低下。会社の買収や自社株買いにお金を使ってきたため、自前のお金の割合は10年で下がりました。株主への還元を厚くするほど、会社の守りは薄くなります。
  • 景気で動く工事需要。ビルや工場の工事は、景気が悪くなると発注が先送りされます。リーマン・ショックのときは2年続けて減配した会社です。今期は利益の出にくい仕事を断る方針で、売上が減る計画です。

出典:2027年3月期第1四半期決算短信2026年3月期決算短信剰余金の配当(増配)および株主還元方針の変更に関するお知らせ株主提案に関する書面受領のお知らせ(提案者はOASIS JAPAN STRATEGIC FUND Y LTD.、社外取締役1名選任の議案。取締役会は反対を決議し、独立社外取締役比率を38%→50%に引き上げると説明)。

🔎

いつも見ている8つの基準

◎ 基準を大きく上回る、または方針が明文 / ○ 基準を満たす / △ 基準は外れるが、理由を説明できる / × 基準を外れ、次の決算で必ず確かめる
◎
売上は伸びているか
10年で約2.64倍。減った年は2024年3月期の1回だけ。
△
営業利益率は高いか
6.60%。同業2社(8.07%・5.69%)の間。自社は2023年の5.19%を底に3期連続で改善中。
△
1株利益(EPS)は伸びているか
10年で約2.08倍。2020年はコロナで急減、2023・24年も2期連続減益したが、2025・26年は過去最高を更新中。
◎
営業CFは黒字を続けているか
10年ずっと黒字。
◎
配当は増えているか(減っていないか)
10年間、前年を下回った年がない。2013年3月期を底に14期連続増配。
◎
配当性向に無理はないか
45.0%。目安の30〜50%の中。ただし2024年3月期は63.3%まで上がった年もある。
○
自己資本比率は高いか
49.5%。目安の40〜60%の中だが、10年前の64.8%からは低下傾向。
△
現金は増えているか
413.76億円。2022年3月期の537.27億円をピークに3年連続で減ったあと、2026年3月期は反発。
2026年9月チェック配当と財務方針は明確、稼ぐ力の変動と自己資本比率の低下傾向を確認する。
🪙

配当はどう増えたか

1株配当の10年推移と今期予想
0255075100円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年27年予
秘書のリツ2013年3月期の11円を底に、14期連続で増配してるよ。2026年5月には株主還元方針を「DOE4.0%目途」から「DOE4.5%目途+総還元性向60%目途の自己株買い」に変えて、2027年3月期は年80円の予想だね。
配当・配当性向の10年表
3月期1株配当(円)配当性向(連結)
20172331.7%
20182526.4%
20193517.9%
20204057.2%
20214137.7%
20224838.3%
20235149.8%
20246063.3%
20256348.8%
20266845.0%
2027予想8045.8%

2024年4月1日に普通株式1株につき2株の株式分割を行っています。グラフの配当額は分割調整後の実額です。配当性向は各年の決算短信・有価証券報告書に記載された連結ベースの値です。2022〜2026年3月期に記念配当・特別配当はありません。

出典:IR BANK(配当金の推移)2026年3月期有価証券報告書剰余金の配当(増配)および株主還元方針の変更に関するお知らせ。

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いまの利回りの位置

期末の配当利回り・過去10年
012345%点線は10年平均 3.16%2.8617年1.7618年2.2919年3.3320年2.8121年4.2522年4.2623年3.7124年3.7525年2.5526年3.05今
秘書のリツいまの予想利回り3.05%は、10年平均3.16%とだいたい同じくらいだよ。過去10年の各3月末では1.76〜4.26%の間で、その範囲の中だね。
予想PER15.0倍
PBR(本決算基準)1.55倍
過去の期末利回りを数字で見る
3月期期末利回り
20172.86%
20181.76%
20192.29%
20203.33%
20212.81%
20224.25%
20234.26%
20243.71%
20253.75%
20262.55%

出典:各年の配当(分割調整後)と株探の月足データ(3月末終値、分割調整後)。各年の配当を3月末終値で割り、単純平均しました。現在の利回り・PER・PBRは、2026年9月18日終値2,621円、会社予想配当80円・EPS174.82円、2026年3月末のBPS1,676.23円から計算しています。

💰

業績と財務

売上高と営業利益率
売上高(億円)02,0004,0006,0008,000営業利益率(%)02468107.08.27.55.96.47.15.25.66.36.617年18年19年20年21年22年23年24年25年26年
秘書のリツ売上は10年で約2.64倍。2019年3月期に前年比31.4%増えたのが大きな伸びで、その後も右肩上がり。営業利益率は2023年3月期の5.19%を底に、2026年3月期は6.60%まで回復中だよ。
1株利益(EPS)
050100150200250円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年27年予
秘書のリツ2020年3月期の急減はコロナの影響、2023・24年3月期の2期連続減益は会計基準の変更や費用増が理由だよ。2025・26年3月期は2期連続で過去最高益を更新してるね。
自己資本を使って稼ぐ力(ROE)
05101520%赤の点線は一般的な目安 8%8.917年10.818年18.319年5.920年8.821年9.422年7.423年6.524年8.525年9.426年
秘書のリツ目安の8%を超えた年は、10年で7回。2020年3月期の5.9%はコロナで最終益が急減した年、2023・24年3月期も一時的に基準を下回ったけど、2026年3月期は9.4%まで戻ってるよ。
ROE9.4%
自己資本比率49.5%
営業CF10年黒字
秘書のリツ2026年3月期の営業CF332.30億円は、前期の68.42億円から急回復したよ。純利益の増加に加え、売上債権が減った分も入ってるね。
現金及び現金同等物(期末)
0150300450600億円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年
秘書のリツ現金は10年前の152.41億円から413.76億円に増えたけど、2022年3月期の537.27億円がピークで、そこからは減ってるよ。2024年3月期は自己株式の取得などで財務CFが305.55億円のマイナスになったのが大きいね。
業績・財務の10年表
3月期売上(億円)営業利益(億円)営業利益率EPS(円)ROE自己資本比率
20172,988.25208.67.0%72.628.9%64.8%
20183,126.69256.08.2%94.7110.8%67.2%
20194,237.27317.07.5%195.1318.3%63.4%
20205,245.74311.05.9%69.885.9%59.9%
20215,733.39366.06.4%108.678.8%58.1%
20225,948.40424.07.1%125.329.4%56.6%
20236,276.07325.55.2%103.227.4%52.5%
20246,140.95341.25.6%94.766.5%52.9%
20256,708.22424.76.3%128.978.5%50.0%
20267,877.15520.26.6%151.139.4%49.5%
営業CFと期末の現金(億円)
3月期営業CF現金同等物
2017155.0152.4
2018248.0303.4
2019127.7414.7
2020173.0460.1
202163.0412.5
2022264.1537.3
202354.8502.0
2024419.0474.3
202568.4394.1
2026332.3413.8

長期数値の出典:各年の有価証券報告書(主要な経営指標等の推移)。2021年3月期2026年3月期。2016〜2022年3月期の営業利益・営業利益率はIR BANK集計値(有価証券報告書の5年表に営業利益の記載がないため)。2022年10月の会計基準改正で、2025年3月期以前の指標は遡って適用後の値になっています。

⚖️

同じ仕事の会社と比べる

電気通信工事の同業から、コムシスホールディングスとミライト・ワンを並べました。3社とも3月期・日本基準の連結で、株探が「比較される銘柄」として挙げている組み合わせです。

2026年3月期エクシオG
1951
コムシスHD
1721
ミライト・ワン
1417
売上高7,877億円6,307億円6,024億円
営業利益率6.60%8.07%5.69%
ROE9.4%9.5%8.6%
自己資本比率49.5%70.7%48.7%
配当性向45.0%41.7%32.5%
予想利回り3.05%2.30%2.65%
秘書のリツ売上高はエクシオグループが3社でいちばん大きいけど、営業利益率はコムシスHDがいちばん高いよ。自己資本比率はコムシスHDが70.7%で頭ひとつ抜けてて、エクシオグループとミライト・ワンは同じくらいの水準だね。

ROEは各社の純利益÷自己資本(期首・期末平均)で計算しました。予想利回りは2026年9月18日終値2,621円・5,868円・3,591円と、今期予想配当80円・130円・95円から計算しています。3社とも第1四半期時点で年間配当予想の修正はありません。

出典:株探(コムシスホールディングス・ミライト・ワンの業績推移・財務)。営業利益率とROEは各社の決算短信・株探の値から算出。

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直近の決算と注意点

2027年3月期第1四半期は大幅な増収・増益でした。

2026年4〜6月・前年同期との比較
売上高1,557.22億円/+12.4%
営業利益106.90億円/+89.4%
経常利益113.17億円/+96.9%
親会社純利益69.07億円/+88.1%

受注高は2,182.63億円(+5.1%)。会社は増収増益の要因を詳しく開示していませんが、2026年5月に公表した中期経営計画(2026〜2030)で掲げる「3事業セグメントの利益バランスの均等化」を進めており、都市インフラのデータセンター・電気工事とシステムソリューションの生成AI関連が伸びているとみられます。中東情勢について、会社は「中東地域で事業活動を行っていないため業績への直接的な影響は限定的」としつつ、一部資材の納期遅延を懸念材料として挙げています。

通期の会社予想は、売上7,500億円(-4.8%)、営業利益560億円(+7.7%)、純利益355億円(+14.4%)で、第1四半期時点で修正はありません。売上が減る計画なのは、選別受注を強化する方針のためです。営業利益の進み具合は19.1%です。

出典:2027年3月期第1四半期決算短信2026年3月期決算短信(次期の見通し・セグメント情報)。

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決算とIRの記録

2026年8月7日 2027年3月期第1四半期決算
売上12.4%増、営業利益89.4%増、純利益88.1%増。通期の業績・配当予想は据え置き。
2026年5月22日 株主提案に対する取締役会の意見
OASIS JAPAN STRATEGIC FUND Y LTD.の社外取締役選任の株主提案に反対を決議。独立社外取締役比率を38%→50%に引き上げると説明。
2026年5月13日 2026年3月期本決算・増配・株主還元方針の変更
売上17.4%増、営業利益22.5%増、純利益15.5%増で2期連続の過去最高益。期末配当を33円予想から35円に増やし年68円。DOEを4.0%→4.5%に、総還元性向60%目途の自己株買いも継続する方針に変更。中期経営計画(2026〜2030)を策定。
2026年5月13日 株主提案に関する書面受領
OASIS JAPAN STRATEGIC FUND Y LTD.から社外取締役1名選任の株主提案を受領したと公表。
2024年4月1日 株式分割
普通株式1株につき2株の割合で分割。同時に株主優待制度を廃止。

出典:株主提案に関する書面受領のお知らせ株主提案に対する当社取締役会意見に関するお知らせほか、各決算短信。

⚠ 注意事項・数字の扱い
保有する会社の投資記録です。売買を勧めるものではなく、将来の利益・配当も保証しません。

業績・財務・配当性向は連結で統一しています。ROEは有価証券報告書と決算短信の値で、外部サイトの数字とは計算方法の違いでずれることがあります。

2024年4月1日に普通株式1株につき2株の株式分割を行っています。EPS・1株配当はすべて分割調整後の値です。2016〜2022年3月期の営業利益・営業利益率はIR BANK集計値で、有価証券報告書での確認はできていません。学長分析シート(2023年3月時点)にあった「売上の85%がNTTグループ」という記載は、2026年3月期の有価証券報告書・決算説明資料では裏付けが取れず、実際のNTT東西向け売上比率は20.2%でした。

過去の利回りは、各年の配当(分割調整後)と3月末終値(分割調整後)から計算しました。金額と図の数字は読みやすさのため丸めています。
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