保有銘柄カルテ

ショーボンドホールディングス

証券コード 1414
建設業(インフラ補修)東証プライム普通配当は10期連続増配
配当利回り(予想)3.68%
株価は2026年9月14日終値。業績は2026年6月期の連結実績です。予想利回りは2027年6月期の会社予想配当46.5円で計算しています。
最終更新 2026年9月16日
株価1,264.5円
1株配当(会社予想)46.5円
🐔 いま持っている分
保有株数72株
1年でもらえる配当(税引前・予想)3,348円
買った値段での利回り3.84%

取得総額87,213円(管理シート、2026年9月13日時点)。年間配当は入金済み額ではなく、現在の株数と会社予想から求めた相当額です。

🏢

どんな会社か

  • 橋や道路を直す専門会社。新しく造るのではなく、傷んだ構造物の補修・補強工事を手がけます。
  • 1958年創業。1960年にエポキシ樹脂系接着剤「ショーボンド」の製造・販売・施工を始め、社名の由来になりました。
  • 材料と工法も自前。自社の補修工学研究所で開発し、グループ会社が製造・販売します。
  • 国内建設が売上の95%。2026年6月期は国内建設が848億円、海外建設や製品販売などのその他が44億円でした。
国・高速道路会社が発注→調べて補修・補強→工事の進み具合で売上
2026年6月期・売上の多い相手先
東日本高速道路198.87億円・22.3%
西日本高速道路100.16億円・11.2%
国土交通省89.20億円・10.0%
顧客の内訳をくわしく見る

お客さんの中心は公共です。2026年6月期は、東日本高速道路、西日本高速道路、国土交通省の3者だけで売上の43.5%を占めました。発注の量が、そのまま受注と売上に効きます。

出典:2025年6月期有価証券報告書(沿革・事業の内容)2026年6月期決算短信(セグメント・主要な顧客)中期経営計画2027(研究・製造の体制)。相手先は売上の10%以上の先だけが開示されています。

📊

ディフェンシブか、景気敏感か

管理上の分類景気敏感。売上は国と高速道路会社の発注量で動く。ただしリーマン・ショックの年も普通配当は増えた
秘書のリツリーマン・ショックの年も減配していないよ。2009年6月期は売上3.2%増、純利益は30.6%減。それでも普通配当は22.5円から30円に増えてる(当時の実額)。景気の波よりも、国や高速道路会社の予算と発注の時期で動く会社だね。

出典:2009年6月期有価証券報告書(主要な経営指標等の推移・配当の注記)。。2026年6月期は国からの受注が増え、自治体と高速道路会社からの受注は減りました。国は2025年6月に閣議決定した国土強靱化の実施中期計画で、2026年度からの5年間におおむね20兆円強の事業規模を見込んでいます(会社の決算短信より)。昔の配当は当時の実額で、10年グラフには含めていません。

📝

強みと懸念点

⭐ 強み
  • 自前の材料と工法。橋や道路の補修に使う接着剤や工法を自社で開発し、調査から施工までグループの中でこなします。ほかの会社に頼む部分が少ないので、比べた同業2社を大きく上回る利益率を出しています。
  • なくならない直す仕事。高度成長期に造った橋や道路が、いっせいに古くなっています。国は国土強靱化で5年間に20兆円強の事業を見込んでいて、景気よりも国の予算で仕事の量が決まるため、リーマン・ショックの年も増配できました。
  • 厚い財務。お客さんは国や高速道路会社なので、工事の代金はきちんと入ってきます。本業で入るお金は10年ずっとプラスで、資産の8割以上が自前のお金です。
  • 数字で示した還元方針。手元のお金が十分にあるので、利益の60%を配当に回し、毎年自社株買いも行うと数字で約束しています。普通配当は10期続けて増えました。
🔵 懸念点
  • 計画の先の還元方針。利益の60%を配る約束は、今の中期計画の3年間だけのものです。いまの高い利回りは50%から60%に上げた分で生まれたので、計画が終わって50%に戻れば、配当の伸びは止まりかねません。60%を続けるか。
  • 受注残の減少。高速道路会社の発注が伸びず、新しく取った工事が、こなした工事より少なくなりました。手持ちの工事は来年以降の売上のもとなので、来期の売上はほぼ横ばいの予想で、中期計画の目標にも届きません。
  • 人件費と資材の値上がり。資材の値段と職人の賃金が上がり、腕のある職人も足りていません。工事の値段に上乗せしきれなければ利益率は下がります。会社自身も、計画の最終年度の利益率を今より低く置いていました。

会社は中期計画の最終年度の営業利益率を22.0%と、2024年の23.0%より低く置いていました。

🔎

いつも見ている8つの基準

◎ 基準を大きく上回る、または方針が明文 / ○ 基準を満たす / △ 基準は外れるが、理由を説明できる / × 基準を外れ、次の決算で必ず確かめる
○
売上は伸びているか
10年で約1.68倍。ただし2026年は1.7%の減収で、6月末の受注残も11.3%減った。
◎
営業利益率は高いか
23.4%。同業2社の12.4%・8.7%を大きく上回り、10年前の19.1%からも上がった。
◎
1株利益(EPS)は伸びているか
10年すべて増加。分割調整後で32.5円→76.1円、約2.34倍。
◎
営業CFは黒字を続けているか
10年ずっと黒字。2026年は193億円。
◎
配当は増えているか(減っていないか)
普通配当は10期連続で増配、減配0回。13.00円→45.75円(分割調整後)。
△
配当性向に無理はないか
60.1%。目安の30〜50%を超える。会社が方針として決めた水準だが、その方針は2027年6月期まで。
◎
自己資本比率は高いか
82.3%。10年ずっと79%超え。
◎
現金は増えているか
10年で180.7億円→372.5億円。2026年は10年でいちばん多い。
2026年9月チェック利益率と財務は厚い。受注残の戻りと、2027年6月期のあとの還元方針を確認する。
🪙

配当はどう増えたか

普通配当記念配当会社予想
1株配当の10年推移と今期予想・分割調整後
01020304050円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年27年予
秘書のリツ普通配当は10期連続の増配。10年で13.00円から45.75円へ、約3.5倍だよ。とくに2025年は26.3%増えたけど、これは利益の伸びより、配当に回す割合を50%から60%に引き上げたのが効いてる。2018年と2023年の斜線は記念配当の分だね。
配当・配当性向の10年表(分割調整後)
6月期普通配当(円)記念込み(円)配当性向当時の実額
201713.0013.0040.0%104円
201814.3815.6246.1%125円
201916.8816.8845.0%135円
202019.8819.8847.6%79.5円
202126.3826.3850.1%105.5円
202229.5029.5051.0%118円
202330.5031.7552.1%127円
202434.7534.7550.8%139円
202543.8843.8860.1%175.5円
202645.7545.7560.1%82円+25.25円
2027予想46.5046.5060.1%21円+25.5円

還元方針は「2025〜2027年6月期は、配当性向60%・自社株買い年50億円(総還元性向90%)」。2024年8月の中期経営計画2027では配当性向50%・総還元性向80%以上で、2025年8月に引き上げました。基本方針は「業績に連動した配当を安定的に行う」で、数字の方針は2027年6月期までの3年間です。株式分割は2019年7月1日に1株→2株、2026年1月1日に1株→4株。グラフと表は現在の株数に換算しています(2019年6月期以前は8で、2020〜2025年6月期は4で割った金額)。2026年6月期の中間配当82円は分割前、期末25.25円は分割後で、換算すると年45.75円です。2018年6月期の記念配当10円と2023年6月期の記念配当5円(いずれも当時の実額)は、グラフでは斜線で分けています。配当性向は記念込みの1株配当÷1株利益(連結)で計算しました。

出典:2020年6月期有価証券報告書2025年6月期有価証券報告書(1株配当と記念配当の注記)2026年6月期の期末配当2026年分割の開示。還元方針は2026年6月期決算短信の「利益配分に関する基本方針」。

📍

いまの利回りの位置

期末の配当利回り・過去10年
01234%点線は10年平均 2.32%1.8317年1.6218年1.7819年1.6620年2.2821年1.9822年2.2223年2.4124年3.7325年3.6626年3.68今
秘書のリツいまの予想利回り3.68%は、10年平均2.32%よりかなり高いよ。過去10年の各6月末では1.62〜3.73%。3%を超えたのは2025年からで、配当性向を60%に上げた分が乗ってるね。
予想PER16.3倍
PBR(本決算基準)2.37倍
過去の期末利回りを数字で見る
6月期期末利回り
20171.83%
20181.62%
20191.78%
20201.66%
20212.28%
20221.98%
20232.22%
20242.41%
20253.73%
20263.66%

出典:各年の有価証券報告書(配当・記念配当込み)とIRBANK β版の調整済み6月末株価。各年の配当を6月末終値で割り、単純平均しました。過去配当と期末株価は、2回の株式分割を調整しています。現在の利回り・PER・PBRは、2026年9月14日終値1,264.5円、会社予想配当46.5円・EPS77.36円、2026年6月末のBPS533.19円から計算しています。

💰

業績と財務

売上高と営業利益率
売上高(億円)02004006008001,000営業利益率(%)051015202519.118.119.319.119.621.321.623.022.923.417年18年19年20年21年22年23年24年25年26年
秘書のリツ営業利益率は10年で19.1%から23.4%へ。売上は約1.68倍まで増えたけど、2026年は1.7%の減収。それでも営業利益は0.2%増で、利益率はいちばん高くなったよ。
1株利益(EPS)・分割調整後
020406080円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年27年予
秘書のリツEPSは10年すべて増えたよ。32.5円から76.1円へ、約2.34倍。純利益は14期連続の増益だね。今期予想は77.4円で、0.4%の増益。
自己資本を使って稼ぐ力(ROE)
05101520%赤の点線は一般的な目安 8%10.517年10.218年10.619年11.120年13.021年13.422年13.423年14.224年14.525年14.626年
秘書のリツ10年ずっと目安の8%以上で、じわじわ上がってる。2026年は14.6%。自己資本が厚いぶんROEは上がりにくいんだけど、利益を伸ばして自社株買いもしてるからだね。
ROE14.6%
自己資本比率82.3%
営業CF10年黒字
現金及び現金同等物(期末)
0100200300400億円17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年
秘書のリツ現金は10年で180.7億円から372.5億円へ。年によって上下するのは、工事の代金を受け取る時期がずれるからだよ。営業CFは10年ずっと黒字だね。
業績・財務の10年表
6月期売上(億円)営業利益(億円)営業利益率EPS(円)ROE自己資本比率
2017532101.619.1%32.510.5%82.2%
2018597107.818.1%33.910.2%81.4%
2019608117.319.3%37.510.6%82.5%
2020676129.319.1%41.811.1%81.4%
2021801157.319.6%52.713.0%82.8%
2022812172.721.3%57.813.4%80.2%
2023839181.221.6%60.913.4%80.2%
2024854196.723.0%68.414.2%79.2%
2025907207.922.9%73.014.5%81.4%
2026892208.323.4%76.114.6%82.3%
営業CFと期末の現金(億円)
6月期営業CF現金同等物
201775180.7
201817145.9
201946102.6
202045273.9
202127230.1
202278270.2
202338225.9
2024194353.0
202595325.2
2026193372.5

長期数値の出典:2020年6月期有価証券報告書2025年6月期有価証券報告書(主要な経営指標等の推移・連結損益計算書)と2026年6月期決算短信。

⚖️

同じ仕事の会社と比べる

防災・補修の特殊土木を手がけるライト工業と、橋の建設と補修を手がけるピーエス・コンストラクションを並べました。

連結実績ショー
ボンド
1414
ライト
工業
1926
ピーエス
1871
決算期2026/62026/32026/3
売上高892億円1,392億円1,494億円
営業利益率23.4%12.4%8.7%
ROE14.6%14.0%15.1%
自己資本比率82.3%71.5%46.0%
配当性向60.1%50.3%60.2%
予想利回り3.68%3.81%4.69%
秘書のリツ違いは利益率だよ。営業利益率23.4%はショーボンドが3社でいちばん高いね。でもROEは3社とも14〜15%で近いんだ。自己資本が厚いと、同じ利益でもROEは上がりにくいんだよ。

3社とも日本基準ですが、決算期はそろいません。ライト工業とピーエスは3月期です。予想利回りは、2026年9月14日終値の1,264.5円・3,830円・2,153円と、今期予想配当46.5円・146円・101円で計算しました。ピーエスの今期予想配当101円は、前期の120円より少ない予想です。

出典:ライト工業 2026年3月期決算短信ピーエス・コンストラクション 2026年3月期決算短信。株価は株探で2026年9月14日終値を確認。

🔔

直近の決算と注意点

2026年6月期は減収、わずかな増益でした。

2026年6月期・前の期との比較
売上高892.04億円/−1.7%
営業利益208.31億円/+0.2%
親会社純利益154.39億円/+2.5%
6月末の受注残高724.98億円/−11.3%

受注高は800.04億円で2.7%減。高速道路会社の発注量が伸びず、売上高を受注高が下回ったため、受注残高が減りました。それでも売上総利益率29.9%を保ち、純利益は14期連続の増益です。

4〜6月だけでは営業利益が5.8%減りました。2027年6月期の会社予想は、売上900億円(+0.9%)、営業利益210億円(+0.8%)、純利益155億円(+0.4%)。中期経営計画2027の最終年度の目標は、売上1,000億円・営業利益220億円でした。

出典:2026年6月期決算短信中期経営計画2027株探・四半期推移。資材価格・労務単価の高騰と技能労働者の不足は、有価証券報告書の事業等のリスクにも挙がっています。

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決算とIRの記録

2026年8月10日 2026年6月期本決算
売上1.7%減、営業利益0.2%増、純利益2.5%増。期末配当を予想の25円から25.25円に増やし、来期予想は年46.5円。上限50億円の自社株買いも決めました。
2026年1月1日 1対4の株式分割
分割そのものによる実質的な増配ではありません。現在の1株に換算した2026年6月期の配当は45.75円です。
2025年8月12日 還元方針の変更
2025〜2027年6月期の配当性向を50%から60%へ、総還元性向を80%以上から90%へ引き上げ。
2024年8月9日 中期経営計画2027を公表
2027年6月期に売上1,000億円、営業利益220億円、ROE14.5%程度を目標に置きました。
⚠ 注意事項・数字の扱い
保有する会社の投資記録です。売買を勧めるものではなく、将来の利益・配当も保証しません。

業績・財務・配当性向は連結で統一しています。2026年6月期の純資産配当率は8.7%(会社短信の定義)です。

1株の推移は2019年7月1日の1対2、2026年1月1日の1対4の分割を調整しています。2018年6月期の記念配当10円と2023年6月期の記念配当5円(いずれも当時の実額)は、普通配当と分けて表示しました。2009年の説明は当時の実額で、グラフには含めていません。

過去の利回りは、有価証券報告書の配当とIRBANK β版の調整済み6月末株価から計算しました。営業利益率は営業利益÷売上高を小数1桁に丸めています。金額と図の数字は読みやすさのため丸めています。
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